令和4年度広島県歯科保健実態調査の結果について
広島県では、広島県歯と口腔の健康づくり推進計画の計画期間が令和5年度で終了することから、新たに策定する第3次計画の基礎資料とするため、広島県歯科保健実態調査を実施しました。
1 調査概要
(1) 調査期間
令和4年10月13日から11月30日
(2) 調査の対象
(ア) 県内を、二次保健医療圏域(広島二次保健医療圏域については、広島市域、海田地域、芸北地域の3地域より構成)を基準とした9地域に分割し、令和4年国民生活基礎調査調査地区より1地域につき、2地区以上を無作為抽出した29調査地区の満15歳以上(令和4年7月1日現在)の者
(イ) 県内で選定した歯科医療機関(以下「協力歯科医療機関」という)を受診した満15歳以上(令和4年7月1日現在)の者
(3) 調査の種類等
主な調査事項 | |
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歯及び口腔の状況調査(以下「歯科健康診査」という) | 歯の状況、補綴物の状況、歯肉の状況 等 計9項目 |
歯及び口腔に関する意識調査(以下「意識調査」という) | 歯磨きの状況、歯科健診の受診状況、歯石除去の状況、かかりつけ歯科医の状況 等 計19項目 |
2 主な調査結果
(1) 歯科健康診査
ア 受診者数
受診者数は1,289名であった。男女比は、男性530名で41.1%、女性759名で58.9%となった。
イ 現在歯の状況
受診者の一人平均現在歯数は、全体では25.6本であり、前回調査と比較すると0.9本増加した(前回調査24.7本)。
年代別では、20歳代及び30歳代が28.3本で最も多く、80歳以上では17.8本であった。
ウ 歯周の状況について
歯周の状態が健全と診断された者は、全体で10.6%であった。
20歳以上では、全ての年齢区分でコード3(歯周ポケットの深さが4mm以上6mm未満)の者の割合が最大であったが、15~19歳ではコード2(歯石の沈着)が最も多かった。
歯周炎が進行しているコード3またはコード4(歯周ポケットの深さが6mm以上)と判定された者の割合は、20歳代から急激に増加していた。
(2) 意識調査
ア 協力者数
意識調査の有効回答数は1,824名で、男性762名(41.8%)、女性1,062名(58.2%)であった。
イ 歯や口の状態について使用状況
「歯や口の状態について気になることはありますか」という質問に、「噛めないものがある」に「気になる」と回答した者は全体で16.0%で、50歳以上では22.4%あった。年齢階級別にみると、80歳代で28.4%と最も高く、15~19歳で4.5%と最も低かった。
ウ 歯間ブラシや糸ようじの使用状況
「歯間ブラシや糸ようじを使っていますか」という質問に、「はい」と回答した者は全体で63.8%であった。年齢階級別にみると、50歳代で74.7%と最も高く、15~19歳で42.3%と最も低かった。
エ 歯科健診の受診状況
「過去1年間に歯科健診を受けましたか」という質問に、「はい」と回答した者は全体で69.6%であった。年齢階級別にみると、15~19歳で83.8%と最も高く、30歳代で58.0%と最も低かった。
オ 歯みがきの個人指導の状況
「過去1年間に歯みがきの個人指導を受けましたか」という質問に、「はい」と回答した者は全体で41.4%であった。年齢階級別にみると、15~19歳で48.6%と最も高く、40歳代で34.1%と最も低かった。
カ 歯周病と糖尿病の関係について
「歯周病と糖尿病に関係があることを知っていますか」という質問に、「はい」と回答した者は全体で46.9%であった。年齢階級別にみると、60歳代で58.4%と最も高く、15~19歳で18.9%と最も低かった。
キ 病気で手術をする際、手術前後に口腔ケアを行うことで術後の合併症の発生を少なくする効果があることの認知度について
「病気で手術をする際、手術前後に口腔ケアを行うことで術後の合併症の発生を少なくする効果があることを知っていますか」という質問に、「はい」と回答した者は全体で36.4%であった。年齢階級別にみると、50歳代で45.1%と最も高く、15~19歳で9.0%と最も低かった。
ク 8020(ハチマルニイマル)運動の認知度について
「8020運動という語句を知っていますか」という質問に、「はい」と回答した者は全体で52.6%であった。年齢階級別にみると、60歳代で67.8%と最も高く、20歳代で32.5%と最も低かった。
ケ オーラルフレイルの認知度について
「オーラルフレイルという語句を知っていますか」という質問に、「はい」と回答した者は全体で10.9%であった。年齢階級別にみると、60歳代で15.0%と最も高く、15~19歳で5.4%と最も低かった。
3 ダウンロード
調査結果報告書を掲載する。
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