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住宅の断熱リフォームで快適で省エネ 地球環境にもやさしい住まいを

印刷用ページを表示する掲載日2024年9月30日

断熱の図

住まいを「断熱リフォーム」すると、冬の寒さ、夏の暑さが改善され、快適な室内環境で健やかに暮らすことができます。また、冷暖房効率も良くなるため、光熱費の削減やCo₂の排出量削減が期待できます。

【目次】

断熱リフォームのメリット

断熱リフォームの施工箇所と方法

部位別でみる断熱リフォーム

改修する場所を絞った断熱リフォーム

断熱リフォーム事例

断熱リフォームを行った人の声

補助金情報

断熱リフォームのメリット

断熱性能の高い家にリフォームすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

1 快適性

外気温の影響を受けにくく、一年中快適に。結露やカビの防止にもつながります。

快適性

断熱リフォームをすることで暑さ、寒さといった外気温の影響を受けにくくなり、年間を通して比較的一定な室温を保つことができるので、ストレスを感じにくい快適な空間に。
また、外気との温度差が大きいほど発生しやすい結露も起きにくく、壁やカーテンなどに発生するカビも防いでくれます。

2 健康

室内で起こるヒートショックや熱中症のリスクを軽減できます。

健康

​ヒートショックは、寒い時期の部屋ごとの温度差で血圧の急激な変化が起き、それによって引き起こされます。断熱性能が高まることで、Ldkや脱衣室、浴室などの部屋ごとの温度差が小さくなり、ヒートショック発生のリスクを軽減できます。
また、厳しい暑さが続く夏場に注意が必要な熱中症ですが、発生場所は住宅が一番多いと言われています。こちらも断熱性能を高めることで、冷房の効きも良くなり、加えてよしずなどで日射遮蔽を行うことで、夏の熱い外気がほとんど室内に入らず、熱中症のリスクを軽減できます。

3 省エネ・経済的

冷暖房に関わる光熱費が削減でき、家計に優しい。 Co₂排出量も削減でき、地球環境にも貢献できます。

省エネ・経済的

家自体の断熱性能が高いので冷暖房が必要な時期が短くなり、必要な時期には冷暖房機器が効率良く稼働するため、光熱費を削減できます。Co₂削減にもつながり、環境負荷の軽減にも貢献できます。また、リフォームの際に補助金を使えることもあるので、工事自体もお得にできます。​

補助金でお得に断熱リフォーム

断熱リフォームには補助金が使える場合があります。→補助金情報はこちらをチェック (PDFファイル)(1.11MB)

 

断熱リフォームの施工箇所と方法

夏の暑い日差しや冬の寒い風などの影響を受けないようにするには、どのような断熱リフォームを行えばいいのでしょうか?

熱の流出入比率

 

まずは、外からの熱がどこから入って来やすいのか、室内の熱はどこから出ていきやすいのかを確認しておきましょう。 断熱リフォームは、熱の出入りが多いところから行うことが重要です。

1 窓

「断熱リフォーム」と聞くと、壁や床面に断熱材を入れる工事を想像しがちですが、熱の出入りが最も多い窓を変えることで、断熱性能を高めることができます。施工方法としては、窓サッシの入れ替えです。アルミサッシのままだと外気の熱を伝えやすいため、サッシは樹脂製のものに交換する入れ替え工事か、工事費のコストダウンを図るなら、既存の窓・サッシはそのままで、内窓を付ける工事がおすすめです。樹脂の熱伝導率は、アルミの約1,000分の1と言われています。

補助金でお得に窓の断熱リフォーム

窓の断熱リフォームには補助金が使える場合があるので、こちらからチェック

2 壁・床下・天井

壁・床下・天井の断熱材の入れ替え、または追加をします。築年数が経っていたり、断熱性能が低い家だと結露などにより、断熱材にカビが生えていたり、ズレ落ちたりしている場合もあります。また、床下や天井に断熱材が入っていないこともあるので、夏に2階が暑い場合や冬に足元が寒い場合などは、しっかりと施工してもらいましょう。

3 屋根

屋根の外側、もしくは内側から断熱材を施工します。それ以外にも、断熱材と一体になっている金属屋根材を既存屋根材に被せ、断熱性能を高めるカバー工法や遮熱塗料(特に夏に効果を発揮)の塗装などの方法もあります。

4 ドア

窓と同じく玄関ドアや勝手口のドアも熱の出入りが多い開口部です。断熱性能の高いドアに取り換えましょう。壁を壊さずに工事できるカバー工法もあります。

部位別でみる断熱リフォーム

断熱リフォームについて、壁や床など部位ごとに効果や施工予算、工期の目安をみてみましょう。

部位別の効果・予算・工期(施工方法や断熱材の種類などによって変動します。)
  効果 予算 工期

窓の画像

熱の出入りが一番多い箇所なので、断熱リフォームによって効果を一番感じやすい場所。
冷暖房の効きもよくなり、結露や騒音対策にもなる。

・中連引き違い:7~8万
・掃き出し:14~25万

※内窓にLow-Eペアガラスを設置した場合

半日~4日程度

 

壁の画像

冷暖房の効きがよくなり、結露しにくくなる。

※ただし、壁の断熱リフォームは床や天井、窓など部屋全体の断熱リフォームを行うことで効果を感じやすい。

約2.0万円/m2(小規模範囲)

壁の撤去・下地・仕上・手間
断熱材(省エネ4~5等級)
熱貫流率U:0.41W/(平方メートル・K)

6~8畳
↠3~14日程度 

床の画像

冬に床下からの冷気を遮断してくれるため、底冷えしなくなる。
暖房を使用すると暖かい空気は上にあがり、頭が暖かく足元が寒いといった状態になるが、それを解消してくれる。

約4.0万円/m2(小規模範囲)

床の撤去・束・大引・下地・仕上・手間
断熱材断熱材(省エネ4~5等級)
熱貫流率U:0.30W/(平方メートル・K)

6~8畳
↠7~14日程度

 

天井

天井の画像

夏場に太陽の照り付けを多く受ける2階の部屋の暑さを軽減してくれる。
また、エアコンなど冷房の効きもよくなる。平屋だと家全体で効果を感じやすい。

約2.0万円/m2(小規模範囲)

天井の撤去・下地・仕上・手間
断熱材断熱材(省エネ4~5等級)
熱貫流率U:0.18W/(平方メートル・K)

6~8畳
↠2~14日程度

外壁・屋根

外壁の画像

外張り断熱(外断熱)は効果が非常に高く、家中のヒートショックの心配を軽減してくれ、快適な環境になる。

約4.0万円/m2(小規模範囲)

外壁の撤去・下地・仕上・手間
断熱材断熱材(省エネ4~5等級)
熱貫流率U:0.4W/(平方メートル・K)

1カ月以上

※壁・床・天井・外壁・屋根を撤去せずに断熱施工する場合、予算は抑えられる可能性があります。

 

家全体をリフォームしなくても大丈夫!改修する場所を絞った断熱リフォームを紹介します。

断熱リフォームと聞くと、家全体の工事が必要で大掛かりなリフォームをイメージしてしまいがちですが、窓だけ、床もしくは天井だけといった施工する部位を決めて行う「部分断熱」、リビングなどふだんよく過ごすエリアだけの断熱性能を高める「ゾーン断熱」という方法があります。
家全体を断熱リフォームする全体断熱を行うと高い断熱効果を得ることができますが、どのくらい断熱効果を高めたいのか、どんな暮らしをしたいのか、断熱リフォームにかけられる予算はいくらなのかなど、を考慮して部分断熱やゾーン断熱を行うだけでも快適になります。
断熱リフォームにも選択肢があることを知ったうえで、リフォーム会社や住宅会社のプロと相談しながら、あなたの住まいに最適な断熱リフォームの方法を探してみてください。

部分断熱

熱の出入りが一番多い窓の断熱リフォーム窓の部分断熱

家の中で熱の出入りが最も多い場所は窓です。窓の断熱性能を高めるだけでも断熱効果を十分に得ることができます。
外気の熱が伝わりにくい樹脂製のサッシや複層ガラスに取り替える方法や、既存の窓はそのままで、内窓を付ける方法などがあります。
窓の断熱には補助金が活用できる場合もあり、施行箇所や施行方法にもよりますが、工期は半日~4日と短期間で済むので、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスが良い断熱リフォームといえます。

足元の寒さを解消する床の断熱リフォーム

冬場にエアコンやヒーターなどの暖房をしっかりと効かせても足元が寒い場合には、床の断熱リフォームがおすすめです。
床下の断熱材を入れ替えるか、追加することで断熱性能を高めることができます。

2階の断熱対策に最適天井の断熱リフォーム

天井の部分断熱

夏場に2階に上がるとモアッとした暑さを感じることがあります。これは、直射日光を受けて熱せられた空気が、屋根裏から2階の居室に流れ込んでくるからです。
この場合、天井に断熱材が入っていないか、もしくは断熱材が薄く断熱性能が低いことが考えられます。断熱材を入れるか、追加することで断熱性能を高めることができます。
床と天井の断熱リフォームは、床材や天井を剥がさずに施工できる場合があります。
大がかりにならない分コストと工期の負担を減らすことができるので、プロに相談してみましょう。

ゾーン断熱

エリアを絞って効果的に断熱性能を高める

ゾーン断熱の図断熱リフォームを行うエリアを絞って、効率よく断熱性能を高める方法としてゾーン断熱があります。
エリアの絞り方としては、1日の生活の中で家族の滞在時間が多い場所(Ldkなど)や、ヒートショックの軽減のため浴室や脱衣室を選ぶケースがあります。
全体断熱を行えば、家中の断熱性能を高めることができますが、その分工事費も高くなります。
例えば、将来的に子どもたちが巣立った後は使わない可能性がある2階の子ども部屋やふだんは使わない和室など、“やらない”箇所を決めることによって、コストを抑えることができるのもゾーン断熱のメリットです。

断熱リフォーム事例

実際に断熱リフォームを行った事例をご紹介します。

断熱リフォーム事例 (PDFファイル)(5.54MB)断熱リフォーム事例

 

断熱リフォームを行ったお施主様の声

<住み心地>

  • 昨年の夏に比べて心地良く過ごせた。
  • 天井の断熱リフォームをしたことで、夏に2階の部屋が使えるようになった。
  • 冬に昔と違ってかなり暖かいと感じる。
  • 冬にエアコンとストーブを併用していたが、エアコン1台で過ごせた。
  • 掃き出し窓を断熱性能の高いものに取り替えたら、足元に冷気がこなくなった。
  • 2月に窓の表面温度を計測すると、リフォームをしていない既存窓が7℃、リフォームで取り付けた内窓の表面温度は15℃だった。室温は常に18℃を保てるようになった。
  • 冬暖かくて体が楽になった。

<光熱費>

  • 夏の光熱費が下がった。
  • 窓の断熱リフォームをしたら電気代が下がった。

<その他>

  • 内窓を設置するだけでも外からの騒音がなくなった。
  • 部屋の中が静かになった。
  • 窓の結露がなくなった。

 

住宅の断熱改修に関連する補助金について

家庭向けの断熱改修に関する補助金にはいくつか種類があり、広島県内で活用できる補助金は次のとおりです。
断熱リフォーム補助金ガイド (PDFファイル)(1.11MB)

令和6年度(2024年度)補助金事業一覧

※ 各事業・補助金内容の詳細・条件は、「HPのURL」より確認してください。

子育てエコホーム支援事業

【発行元】
国土交通省

【補助内容(対象設備等)の概要】
エコホーム支援事業者とのリフォーム工事(開口部の断熱改修、外壁、屋根・天井又は床の断熱改修、エコ住宅設備の設置など)をする場合、リフォーム箇所に応じた補助を行う。

【補助金額(補助率、補助上限額)】
リフォーム…工事内容に応じて定める額。上限20万円/戸※
※子育て世帯・若者夫婦世帯は上限30万円/戸(長期優良住宅の認定を受ける場合は上限45万円/戸、既存住宅を購入する場合は上限60万円/戸)
※その他の世帯が長期優良住宅の認定を受ける場合は上限30万円/戸

【HPのURL】
https://kosodate-ecohome.mlit.go.jp/

先進的窓リノベ2024事業

【発行元】
環境省

【補助内容(対象設備等)の概要】
窓の断熱改修(ガラス交換・内窓設置・外窓交換・ドア交換)
本事業は、補助対象期間内に既存住宅の住宅所有者等が、本事業の登録事業者である「窓リノベ事業者」と契約し、窓(ガラス)を交換(断熱改修)するリフォーム工事が対象。

【補助金額(補助率、補助上限額)】
工事内容に応じて定める額。上限200万円/戸(一戸あたり5万円以上の工事から申請可能)

【HPのURL】
https://window-renovation2024.env.go.jp/

既存住宅の断熱リフォーム支援事業

【発行元】
環境省

【補助内容(対象設備等)の概要】
・住まい全体での断熱改修(断熱材、窓、ガラス、玄関ドア)
・居間の断熱改修(窓)

【補助金額(補助率、補助上限額)】
補助率…補助対象経費の1/3以内
<戸建て住宅>
上限120万円(玄関ドア5万円含む)※次の設備は追加補助あり
蓄電システム、蓄熱設備、熱交換型換気設備等、Ev充電設備
<集合住宅>
上限15万円/戸(玄関ドアも改修する場合は20万円/戸)※次の設備は追加補助あり
LED照明(共用部)、熱交換型換気設備等

【HPのURL】
https://www.heco-hojo.jp/danref/

​既存住宅の断熱リフォーム支援事業

【発行元】
国土交通省

【補助内容(対象設備等)の概要】
⻑期優良住宅化(性能向上)改修

【補助金額(補助率、補助上限額)】
補助率…補助対象経費の1/3以内
リフォーム後の住宅性能が、
(1)劣化対策、耐震性、省エネ対策について評価基準に適合する場合
上限80万円/戸
(2)長期優良住宅の認定を受ける場合
上限160万円/戸
※三世代同居対応改修工事をする場合、若者・子育て世帯、既存住宅を購入する場合のいずれかの条件を満たすときは50万円を上限に加算

【HPのURL】
https://r06.choki-reform.com/

住宅・建築物省エネ改修推進事業

【発行元】
国土交通省

【補助内容(対象設備等)の概要】
省エネ基準適合レベル又はZeh・Zebレベルへの省エネ改修工事

【補助金額(補助率、補助上限額)】
<住宅(省エネ基準適合レベル)>
補助率…補助対象経費の40%を限度
上限30万円/戸
<住宅(Zehレベル)>
補助率…補助対象経費の80% を限度
上限70万円/戸
<非住宅>
補助率…23%
省エネ基準適合レベル…上限5,600円/平方メートル
Zebレベル…上限9,600円/平方メートル

【HPのURL】
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/shienjigyo_r6-03.html

次世代省エネ建材の実証支援事業

【発行元】
経済産業省

【補助内容(対象設備等)の概要】
高性能断熱材や蓄熱・調湿材などの次世代省エネ建材を使用した、既存住宅の外張り断熱・内張り断熱・窓断熱

【補助金額(補助率、補助上限額)】
補助率…補助対象経費の1/2以内
<外張り断熱>戸建対象
1〜4地域…上限400万円/戸 5〜8地域…上限300万円/戸
<内張り断熱>戸建・集合対象
戸建住宅…上限200万円/戸 集合住宅…上限125万円/戸
※どちらも下限20万円/戸。先進的窓リノベ2024事業・子育てエコホーム支援事業と併用する場合は下限15万円/戸
<窓断熱>戸建対象
上限150万円/戸
※窓(防火・防風・防犯)・玄関ドアと任意製品を併用して改修する場合は上限200万円/戸

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