給食施設におけるひろしま食育ウィークの取組について
給食施設におけるひろしま食育ウィークの取組について
本県では,10月19日を「ひろしま食育の日」とし,その日を含む週を「ひろしま食育ウィーク」としています。
今年度,ひろしま食育ウィークに合わせ,児童福祉施設,事業所,寄宿舎などの給食施設において給食を通じた食育を推進するため,広島県教育委員会の実施する「ひろしま給食100万食プロジェクト」の5品のメニューを活用した給食を提供しました。
レモンを取り入れたメニューでは,さっぱりして美味しかったなどの感想がありました。
取組内容
今年度は,「減塩」・「野菜たっぷり」を重点的に取り組むこととし,各保健所(支所)の管理栄養士が,対象施設に働きかけ,”ヘルシー減塩メニュー”の提供などを進めました。
1 対象施設・給食施設(特定多数の方に継続的に食事を提供する施設)のうち,「児童福祉施設」,「事業所」,「寄宿舎」に該当する施設及びその他協力が得られた施設
2 実施期間・平成27年10月18日(日)~10月24日(土)(ひろしま食育のウィーク,又はひろしま食育の日の前後)
(協力が得られた施設においては期間外であっても食育ウィークの取組として実施)
3 各施設における取組・「ひろしま給食100万食プロジェクト」のメニューのいずれかを活用した給食の提供
(1)まんさい!ひろしまご飯
(2)しまなみ海道 丸ごとマリネ
(3)ハニレモ煮
(4)広島わんぱくちりレモン
(5)せとうちさっぱりサラダ
【条件】 塩分3.0g以下,野菜を多く摂取(1食分120g程度を目標)できるよう配慮
・利用者への情報提供(献立や栄養量などの情報を食堂内などに掲示)
実施結果
各施設の管理栄養士等が,利用者の健康のため,利用者に喜んでいただくため,ヘルシー減塩メニューの提供に取り組みました。
その取組の一例をご紹介します。
1 小さくら保育園(安芸郡海田町)10月19日に「せとうちさっぱりサラダ」,10月22日に「ハニレモ煮」を含む給食を提供。
■10月19日
【献立】ご飯,肉じゃが,せとうちさっぱりサラダ(★エネルギー410kcal★塩分1.1g)
【料理の写真】
■10月22日
【献立】ご飯,野菜のうま煮,ハニレモ煮(★エネルギー366kcal★塩分0.4g)
【料理の写真】
《感想》
・せとうちさっぱりサラダは,野菜がたっぷり入っていて園児たちも喜んで食べていました。
・ハニレモ煮は,保育所で収穫したさつまいもを使用したので,とてもよく食べていました。
・レモンの風味もしたが,はちみつと合っていて残食はほぼありませんでした。
2 くまの中央保育園(安芸郡熊野町)10月22日,「まんさい!ひろしまごはん」を含む給食を提供。給食だよりでPRし,当日,レシピを登降簿の横に用意。
【献立】まんさい!ひろしまごはん,チキチキひろしまソース変わりごま和え,オレンジ(★エネルギー395kcal★塩分1.3g)
【料理の写真】
《工夫した点》
あなごをたこの代わりに使用し,梅と寿司酢の量を控えて0歳~5歳児へ提供しました。
《感想》
・乳児にも幼児にも好評でした。
・梅干しやレモンの酸味が嫌われるかなと思っていましたが,さっぱりしてむしろ梅干しを見つけて喜んでいました。
・さっぱりとして美味しかった様子でした。
3 日東電工株式会社(尾道市)10月22日,「まんさい!ひろしまごはん」を含む給食を提供。食堂のモニターで告知するとともに,ポスターを掲示して周知。
【献立】まんさい!ひろしまごはん,蒸し豚の季節の温野菜,せとうちさっぱりサラダ,(★エネルギー547kcal★塩分2.7g)
【ポスター掲示の様子】
《工夫した点》
主菜の「蒸し豚の季節の温野菜」は,蒸し調理でカロリーを抑え,野菜をたくさん摂れるメニューにしました。また,たれをつけながら食べることで時間をかけて食べていただくようにしました。
《感想》
・レモン味がさわやか。
・タコ・広島菜が噛みごたえがあった。満足感。
4 県立安芸津病院(東広島市)10月21日,入院患者の方に,「せとうちさっぱりサラダ」,「ハニレモ煮」を含む給食を提供。食事とともにチラシを配布。
【献立】ご飯,せとうちさっぱりサラダ,ハニレモ煮,焼サバ,茄子のそぼろ味噌かけ(★エネルギー543kcal★塩分1.8g)
【料理の写真】
《工夫した点》
せとうちさっぱりサラダは,年齢層が高く,咀嚼障害の方もいるので,ちりめんじゃこではなくしらす干しにしました。
《感想》
・せとうちさっぱりサラダは,名前どおりさっぱりして美味しかった。
・白菜はサラダにして食べることがなかったのですが,家でも作ってみます。
5 三次地区医療センター(三次市)10月24日,入院患者の方を対象に,「ハニレモ煮」を含む献立を提供。レシピを配布して周知。
【献立】ご飯,ハニレモ煮,カレイのおろし煮,カリフラワーの酢の物(★エネルギー544kcal★塩分1.4g)
【メニューのチラシ】
《工夫した点》
軟菜食は酸味を抑え,ライスカットのさつまいもを使用,糖尿病食は甘味料を使用しました。
《感想》
さっぱりして美味しいと好評でした。
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なお,他にも,「ひろしま給食100万食プロジェクト」のメニューの提供や,普段の給食よりも,減塩,低カロリーの給食の提供に取り組んでくださった施設は,107施設でした。ご協力ありがとうございます。
★食育ウィーク協力施設一覧 (PDFファイル)(418KB)
減塩料理のポイント10★
料理の際に次のようなことに気をつけると,塩分は少なくても満足度がアップします。皆様もぜひ取り組んでみてください。
★旬の食材を使う。
★だしのうまみを活かす。
★酸味,辛味,香りを利用する。(酢,レモンやゆずなどのかんきつ類,こしょうなどの香辛料,しょうがなどの香味野菜,ハーブ)
★油脂の旨みを利用する。
★表面に味をつける。
★煮物は塩分が多い調味料(しょうゆ・みそ)は火をとめる直前に入れる。
★かける調味料は,付けて食べる。
★各おかずは味付け(調味料)をかえてみる。(魚の塩焼き(塩)・酢物(酢)・ポテトサラダ(マヨネーズ)等)
★味にメリハリをつける。(1品はご飯の進む料理,他は塩分控えめの料理)
★味噌汁は具だくさんで,汁半量にする。
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