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地域の取り組み事例のご紹介

印刷用ページを表示する掲載日2021年12月24日
 令和2年4月に策定した「広島県地域福祉支援計画」において,住民,専門職,関係機関が切れ目なくつながり,地域が抱える生活課題の早期発見から解決まで着実に導く自治会域から市町域までの「重層的なセーフティネット」の構築を進めることとしています。
 広島県では,この「重層的なセーフティネット」の構築に向けて,地域の多様な主体が協働した活動組織による地域課題の共有・解決を図る新たなコミュニティ形成を推進しています。
 令和2年度から,東広島市の黒瀬町乃美尾地区,高屋高美が丘地区,三原市の田野浦校区において,住民主体活動が進められています。
(補足)各活動は,新型コロナウィルス感染症対策を十分に講じた上で進められています。

「みんなの日曜学校『みんクロ』」(東広島市・黒瀬町乃美尾地区)

 東広島市黒瀬町乃美尾地区にある寺院では,毎月第2日曜日の午後に「みんなの日曜学校『みんクロ』」が開催されています。
 『みんクロ』は,地域のケアマネジャーが,認知症高齢者を介護する家族の負担に関する悩みを市社会福祉協議会へ相談したことがきっかけとなり,地域内の寺院を拠点に参加対象を限定しない居場所づくりの活動が始まったものです。
みんクロ案内板
 「みんクロ」の参加者は市外や町内外からも参加されており、高校生や大学生、子育て中の母親・子ども,高齢者,認知症や障害のある人など,誰でも気軽に立ち寄れる世代間交流の場になっています。水遊び,卓球,シャボン玉,お絵かき,書写,おしゃべり,囲碁,読書,生け花,体操など,皆さん,子どもも大人もそれぞれが自由に好きなことをして楽しんでいます。
 また,ケアマネジャーや理学療法士などの福祉の専門職も毎回参加されているので,ちょっとした悩みごとも気軽に相談できます。
みんクロ風景
 この『みんクロ』がきっかけとなり,今年度は地域内の高校・医療機関・市社会福祉協議会が連携した障害福祉に関する共同授業が実施されています。
 また、ほかの寺院でも居場所づくりが計画されるなど,町内の他地域での活動も広がっています。 
 『みんクロ』は,属性や世代等を超えて住民が出会い,お互いを理解し学び合える場であり,自分の役割を感じることができる居場所にもなっています。
 また,地域の方も含めて,日常の様子を窺える「緩やかな見守り」の関係性も構築されています。
 東広島市のホームページでも,その取組が紹介されています。
【12月12日開催の「みんクロ」の様子】
 12月に開催された「みんクロ」には,地域内外から子どもや高齢者,ケアマネジャーなど,多くの方が来られていました。
 クリスマスが近いということもあり,松ぼっくりやコルク,ビーズを使って,ツリーやトナカイ一緒にを作成したり,囲碁や会話をする等,誰もが自由に楽しい時間を過ごされていました。
 お年寄りの方の移動の手助けを近くにいた人がされていたり,子どもたちだけでは難しい作業は大人も一緒に行う等,自然体でお互いを気に掛け合いながら過ごされている様子が印象的でした。
 参加者からは,「ここに来たら色んな人と出会えるし,話せるね。」という声もあり,寺院には,常に話し声や笑い声が響いていました。
 「みんクロ」は,とても居心地の良いみんなの居場所でした。
みんクロ(12月12日)(3)
みんクロ(12月12日)(1)
みんクロ(12月12日)(2)

「6丁目ニコニコお助け隊」(東広島市・高屋高美が丘地区)

 東広島市高屋高美が丘地区では,団地の高齢化課題を笑顔で解決する取組み「6丁目ニコニコお助け隊」活動が行われています。
 高屋高美が丘6丁目に暮らす住民のために,民生委員が中心となって,6丁目の有志等で結成されました。令和3年9月現在で,40~80歳代の24名の方が所属し,「日常のちょっとした困りごとを,もっと気軽に相談してもらい,助けたい」という気持ちで活動が行われています。
6丁目ニコニコお助け隊員
 お助け隊に寄せられた,「買物・通院の送迎」や「庭木の剪定」,「粗大ごみの搬出」などの困りごとを解決しています。
 定例会も定期的に開催し,地域の困りごとの共有や活動の近況報告,地域内の高齢者等の状況等についての情報交換も行っています。メンバーの誰が対応するかについても,各メンバーの得意なことを考慮して決めています。
 助けた住民も,助けられた住民も,「笑顔」になれるのが,「6丁目ニコニコお助け隊」の取組みです。
※「郵便受けの移設」の様子
※困り事で寄せられた,「郵便受けの移設」の様子
 また,登校の見守りや一人暮らし高齢者への声掛け・見守り,誰でも参加できる自由な集まりの場を月1回設けて,気軽に相談できる窓口も兼ねて開催する等の活動もされています。
 高屋高美が丘6丁目では,住民当事者間で地域の困りごとや問題を発見し,『我が事』として共有され,解決に向けて主体的に取組む活動が進められています。
 東広島市のホームページ,東広島まるひネットでもその取組が紹介されています。

「ワンチーム田野浦校区」(三原市・田野浦地区)

 三原市田野浦地区では,「誰ひとり孤立させない地域」を目指して,校区内の自治会,民生委員が集まって,地域課題の共有と解決に向けて,「ワンチーム田野浦校区」(全体会議)を立ち上げました。
 【課題集約の流れ】(1)サロン会議 → (2)エリア会議 → (3)全体会議
(1) 校区内に点在するサロンでの協議体(サロン会議:11か所)
(2) 校区内を4圏域に分けた協議体(エリア会議:4エリア)
(3) 校区全体の協議体「ワンチーム田野浦校区」
ワンチーム田野浦校区
 令和2年度「ワンチーム田野浦校区」(全体会議)では,地域課題を6つに整理しました。
(1) 防災
(2) 世代間ギャップ
(3) 町内運営
(4) 福祉啓発
(5) 気になる世帯
(6) 集いの場
 全体会議での意見提案から,組織設立の地域内周知や活動者間の関係を深めることを兼ねて,防災体験会を開催しました。防災グッズを実際に手に取り,使い方などを学び,研修・交流の場となりました。
 また,校区内の自治会(新明神町内会)において,気にかけあいの地域づくりに向けた協議の場(座談会)を開催しています。全体会議では,自治会内で今後の対策について意見交換する良い機会になる等の報告があり,他地区へ実施の呼びかけが行われました。
田野浦ミニ防災体験会
 また,校区内の福祉事業所へ専門職間のネットワークづくり等の活動協力も進められています。
 田野浦地区では,順次,各協議体による意見交換等を進めていくことで,気づきや個別課題を地域課題化して,具体活動や資源開発を進める構造化を目指しています。

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