微生物制御勉強会
設立目的
近年,高齢化,核家族化,女性の社会進出を反映して「調理済み食品」「惣菜類」などの市場が増加しています。
これら惣菜類では,日持ち向上剤・品質保持剤など多数の製剤が利用されるなかで,どのような製剤の組み合わせが,微生物制御,品質保持に効果的であるのか,明確な情報が少ないという課題があります。
当センターでは,惣菜類をモデルとして代表的な日持ち向上剤・品質保持剤を選定し,現場の変動因子(流通温度・食品成分の影響)を加味した上で,有効な組み合わせの検証を行っています。
広島県内食品製造業の振興に向けて,勉強会会員にこれらの成果を優先的に活用していただくために情報発信し,商品力向上に貢献することを目的として設立しました。
事業内容
平成29年11月2日から令和2年3月末まで,次の内容で活動を行いました。
〇勉強会(平成29年11月2日設立)
・設立趣意説明
・センター研究事例紹介(予備試験の取り組みについて)
・企業要望聴取(微生物制御技術,消費・賞味期限延長に向けて)
〇研究活動
平成29年度
基盤研究「日持ち向上剤使用条件の最適化による惣菜等の日持ち延長」
関連研究として,受託研究1件
平成30年度
基盤研究「日持ち向上剤の最適化による惣菜の微生物制御技術の開発」
関連研究として,受託研究1件
平成31年度(令和元年度)
関連研究として,課題解決研究(共同研究)1件
惣菜類をモデルとして代表的な日持ち向上剤・品質保持剤を選定し,現場の変動因子(流通温度・食品成分の影響)を加味した上で,有効な組み合わせを検証できる手法が導出でき,会員企業に展開可能となったので,本勉強会の活動を終了しました。
得られた知見は,今後とも県内食品製造業の振興に活用していきます。