日本のチーズ製造技術の最前線を紹介するセミナー（録画配信）

令和５年8月21日に、県内チーズ製造事業者の技術支援の一環として、国産チーズスターター、麹菌熟成チーズ製造技術、ブラウンチーズ製造技術の開発に携わった研究者による、最新技術を紹介するセミナーを開催しました。

このページでは、このセミナーの録画配信を行います。

主催者挨拶及びセミナー概要

国産チーズスターターについて

​講演者：公益財団法人 とかち財団　ものづくり支援部 食品技術グループ　高谷 政宏（たかや まさひろ）

講演者コメント：近年、チーズスターターの供給に不安を感じているチーズ工房が増加しています。また、チーズスターターの取扱いに関する相談も後が絶えません。本セミナーでは初めにチーズスターターの基礎知識をご説明します。続いて、輸入チーズとの差別化とチーズの生産量増加を目的に開発しました新規国産チーズスターターの特徴や使用方法などについてご紹介します。新規国産チーズスターターは、うま味増強効果や熟成期間短縮効果等のメリットがあり、今年からご購入頂くことが可能になりました。是非多くのみなさまにご利用いただきたいと考えています。​

​麹菌熟成チーズについて

講師：日本獣医生命科学大学　応用生命科学部　佐藤 薫（さとう かおる）

講師コメント：世界初となる日本発の麹菌による熟成チーズを開発しました。麹菌は味噌、醤油や日本酒などの発酵食品に広く使用されています。この日本の強みである麹菌熟成技術を取り入れ、旨味を引き出した麹菌熟成チーズは、既存のチーズと差別化された新ジャンルのチーズと言えます。本講演では、麹菌熟成チーズの製法や、製造上の注意等についてご紹介します。
なお、麹菌熟成チーズを試してみたい、あるいは販売したい方は、私たちがサポートさせて頂きます。国内チーズ生産者に広く活用して頂くことで日本の酪農生産基盤の強化に貢献したいと考えています。

ブラウンチーズについて

講師：日本獣医生命科学大学　応用生命科学部　三浦 孝之（みうら たかゆき）

講師コメント：山羊や牛乳のホエイを煮詰めて作るノルウェー発祥の乳製品「ブラウンチーズ」をご存知でしょうか？ キャラメルのような滋味深い味わいが特徴で最近ではメディアで紹介されるなど、少しずつ人気が出てきました。美味しさはもちろんですが、特に生産者からは捨てられるホエイの有効活用として注目されています。今回は、私達が開発したブラウンチーズの作り方および専用の装置を紹介すると共に、製造コストや実施例など具体的な事例をお話しする予定です。

プレスリリース

日本のチーズ製造技術の最前線を紹介するセミナーを開催！ (PDFファイル)