共育て座談会を開催しました
2025年3月5日、夫婦(パートナー同士)が共に家事や子育てに主体的に参画する「共育て」をテーマに、広島県・ひろぎんホールディングス合同座談会を開催しました。
開催概要
日時:令和7年3月5日水曜日 15時30分から17時00分まで
場所:ひろぎんホールディングス本社ビル4階
参加者:司会者、共育て中の男性:3名【A・B・C】、今後共育て予定男性:4名【D・E・F・G】、オブザーバー女性:2名【H・I】
テーマ:「男性の家事・育児って実際どうなの?~共育て夫婦のリアル~」
<ディスカッションテーマ1>男性の家事・育児参画の現状、仕事との両立における課題、家事・育児に対する理想
【司会】県の調査結果では、まだまだ女性に負担が偏っていること、男性の家事・育児についてパートナー間で認識ギャップがあるというアンケート結果。共育て中の方に家事・育児と仕事との両立における課題や工夫を伺いたい。
【共育て男性A】家事に割く時間がなく、ロボット掃除機や電磁調理器など家事家電を利用。家事は「手伝う」という感覚を持たないこと、お互いに完璧を求めないことを意識。
【共育て男性B】2人とも役職者だと、業務上のトラブルで職場にいないといけないことが同時発生することがある。お互いスケジュール調整し柔軟な対応が必要。
【共育て男性C】妻が時短勤務を選択中。期間終了後どうするか日々パートナー間で心配している。
【司会者】これから共育てに参画する方に家事・育児の理想や期待について伺いたい。
【今後予定男性G】お互い少し先の予定がわかっていると安心。難しいケースも多いが互換できる関係性でありたい。
【今後予定男性F】家事の分担は決めていない。役割を決めなくても相互理解し、できる方がやるスタンスが理想。
【今後予定男性E】家事・育児に参画したいと考える男性を支援する企業風土が醸成されると良いと思う。
【今後予定男性D】独り暮らしであるが家事を先延ばしにしてしまう。結婚し育児も加われば分担しないと大変。
【オブザーバー女性H】妻が家事・育児をするのが当たり前で、男性は育休を使えない、休めないという不合理な思い込みは払拭しないといけない。職場の上席が率先して、子供のお迎えで早く帰宅する取組をやってはどうか?
<ディスカッションテーマ2>企業や社会に求める変革と、男性の意識面の変革について
【司会】各企業とも育休や時短勤務など、制度自体は整備されているが、取得しやすくしたり、男性の家事・育児参画に繋げるためにはどうすればよいか。
【共育て男性A】現状は男性の育休取得は短期間に留まり、時短利用者の多くは女性。だが家事も育児も短期間で終わるものではない。積極的な利用が従業員満足や企業価値の向上に繋がることを企業側も意識して欲しい。また家事負担軽減のため、自治体が家事家電を購入するための助成金制度を作ってはどうか。
【共育て男性B】男性も早く帰宅することを意識すべき。子育て中の人だけではなく、みんなが生産性をあげるのが理想。「自分が早く帰ることで周りにしわ寄せが行くのではないか」という心理的負担感を払拭する風土づくりが重要。
【共育て男性C】各現場で人手が足りないときに早く帰られたり、休まれると負担感があるのは重々理解できるが、それでも育休などの制度を利用するのは当たり前という意識変革は必要。
<まとめ>
【司会】せっかく整備された育休などの制度を当たり前に有効活用できるよう、企業も個人も意識を変えていく必要があることがよく分かった。最後に座談会で得られた気づきと、『アクション宣言』をお願いしたい。
【今後予定男性G】育休や時短を使いづらいという思い込みはいまだに根強いが、周囲にロールモデルがいないことも要因。自分自身がロールモデルになりたい。
【共育て男性A】性別に関わらず制度を使えるような風土づくりをまずは身近な職場から働きかけていきたい。
【共育て男性B】職場で部下や後輩の考えをしっかり聞いていきたい。夫婦間にも意識のギャップがあるかもしれないが、コミュニケーションをとって相互理解を深めたい。
【共育て男性C】職場環境や立場の違いにより固定観念はまだ残っているが、今は過渡期。共育て推進にあたって今日の座談会の切り口を参考にして意識変革していきたい。
【今後予定男性D】職場でも男性の家事・育児や共育てに関する情報を耳にする機会は増えた。自身も家事・育児を率先して実践する人になりたい。
【今後予定男性E】妻の育休明け後、妻が今後、職場でどのように働きたいのか、ともに話し合いたい。
【今後予定男性F】パートナーや職場の同僚も含め、多様な価値観や考え方があることを理解し合い、尊重しあうことが大切。
【オブザーバー女性H】いつでも仕事が一番ではなく、子育てが優先の時期があってもいい。妻が仕事に集中したいときは夫が家のことをするなど、臨機応変に対応できるようお互い相手の立場を考えたい。
【オブザーバー女性I】家事・育児をチーム戦と例えると夫は戦友。パートナー間で同じことを同じレベルでできる状態が理想。やはり男性も家事はできる方がいい。子供が大きくなったとき家事・育児に懸命に参画してくれたと感じてくれるお父さんであってほしい。子育て世代は踏ん張り時、ロールモデルになって周りに手本を見せる世代だと思う。