このページの本文へ
ページの先頭です。

プレコンセプションケアについて

印刷用ページを表示する掲載日2024年10月1日

プレコンセプションケアとは?

プレコンセプションケアという言葉を知っていますか?

プレ=前、コンセプション=妊娠のことです。

「妊娠」というと女性のことと捉えられがちですが、プレコンセプションケアとは、将来の妊娠のことを考えながら、女性やカップルが自分たちの健康や生活に向き合うことを言います。

いつか子供を望んだ時に、健やかな妊娠・出産ができることにつながるだけではなく、心と体が大きく変化していく40代以降を、健やかで充実したものにすることにもつながります。

なぜ、プレコンセプションケアが大切なの?

近年、不妊に悩むカップルや、高齢出産などのハイリスク出産が増加傾向にあります。早いうちから自分の健康状態を把握し、ケアを始めることが大切です。

プレコンセプションケアは、女性やカップルがより健康になること、赤ちゃんを授かるチャンスを増やすこと、さらに、女性や将来の家族がより健康な生活を送ることにつながります。

男性には、関係ない?

プレコンセプションケアは、生涯を健康で充実したものにするためのもの。

男性であっても、男女の違いや、からだやこころのリズムを作るホルモンについて、また、高齢出産のリスクなどについてきちんと知っておきましょう。

特に、不妊の原因の約半分は男性にもあることから、将来の妊娠や体の変化に備えて、カップルでともに学ぶことが大切です。

自分とパートナーの体について、正しい知識を身に着けることは、プレコンセプションケアの第一歩です。

何に気を付けたらいいの?

栄養

体重を減らしたいがために、エネルギーや栄養が不足してしまっていませんか?

1日3回の食事をとり、若年に不足しやすいといわれる次の栄養を意識して補いましょう。

  • 身体をつくるたんぱく質 ~ 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など
  • 赤血球のもとになる鉄分 ~ レバー、赤身の魚、緑黄色野菜、豆など
  • 骨や歯をつくるカルシウム ~ 乳製品、大豆製品、小魚、海藻類など

運動

きつい運動をする必要はありません。早歩きやヨガなど、少し息がはずむくらいの強さで、1週間に150分程度をめやすにチャレンジしましょう。

運動は、血流を良くし、代謝を高めるとともに、適正体重のキープにもつながります。

体重

やせすぎは、無月経や月経不順のほか、妊娠した場合には流産・早産や低体重出生児のリスクも高めるといわれています。一方で、太りすぎは、男女とも、不妊や糖尿病、高血圧などのリスクにつながるといわれます。

”やせ”でも”肥満”でもない、ちょうど良い体重をキープすることが大切です。BMI(Body Mass Index)を計算し、自分の適正体重を知りましょう。

  • BMIの計算方法 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

(例※)157.9cm、53.4kgの場合 53.4÷1.579÷1.579=21.4

 ※国民健康・栄養調査(令和元(2019)年)による26~29歳の女性の平均身長及び平均体重から例示

BMI(Body Mass Index)の判定
判定 BMI値 平均身長(158cm)の場合の例
太っている 25以上 約62.4kg以上
標準の範囲

18.5~24.9(理想値は22)

約46.2~約62.2kg
やせている 18.5未満 約46.2kg未満

※小数点以下の端数処理の関係から、体重はめやすとしてご覧ください。

たばこ

たばこは、がんや心臓病など多くの病気を引き起こすだけでなく、男女ともに不妊のリスクを高めると言われています。

また、妊娠中にたばこを吸うこと、周囲の人のたばこの煙を吸うこと(受動喫煙)は、お腹の中の赤ちゃんにも影響を与えます。

ストレス

まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。

こんなサインは、ストレスの表れのことがあります。

  • 悲しい、ゆううつな気持ちがする
  • 不安、イライラ、緊張感がある
  • 無力感、やる気が出ない
  • 食欲がなくなる
  • 寝つきが悪い、朝早く目が覚める
  • 動悸がする、手や足の裏に汗をかく
  • 周囲との交流を避けるようになる
  • お酒やたばこの量が増える
  • 身だしなみがだらしなくなる、おちつきがなくなる

普段から、自分なりのストレス解消方法を見つけておきましょう。

月経(生理)のトラブル

女性にとって、正常な月経は健康な体であることのあらわれ。

どれか1つでも当てはまったら、婦人科を受診しましょう。

子宮の病気や、排卵が起きていない可能性があります。

  • 3か月以上、月経がきていない(無月経)
  • 月経周期がばらばら、または、28~32日周期ではない
  • 鎮痛剤が効かないほど月経痛が重い
  • 月経が1~2日で終わる、または、8日以上続く

プレコンセプションケアについて相談したいときは…

広島県性と健康の相談センターでは、プレコンセプションケアを含む、性や健康に関する相談を、専門の助産師がお受けしています。

思春期を迎えた方、いつか妊娠を考えている方、妊活中の方など、自分のこころや身体と向き合うことに困ったり悩んだりしたら、広島県性と健康の相談センターへご相談ください。相談は無料で、秘密は守られます。

  • 電話番号 082-870-5446
  • 開設時間 木・土・日曜日10時~12時30分、火・水・金曜日 15時~17時30分(祝日・年末年始を除く)

自分の将来設計(ライフデザイン)を考えたいときは…

プレコンセプションケアは、若いときから将来の自分たちの姿を考えて、日々の生活や健康と向き合うこと。

結婚、妊娠・出産などの選択は人それぞれですが、自分らしく生きるために将来を具体的にイメージし、デザインすることも、プレコンセプションケアの実践です。

妊娠・出産だけでなく、進学や就職など、人生に大きな影響を与えるライフイベントも含めて、自分の将来設計(ライフデザイン)を考えておきましょう。

自由にライフデザインマップが作れて、自分に合った具体的なアドバイスがもらえる広島県ライフデザイン特設サイトがおすすめです。

10年後、20年後の未来を思い描いてみましょう!

妊活を始めようと思っている方や妊活中の方は…

妊活の基礎知識から、意外と知らない豆知識まで、色んな情報が満載!子どもが欲しい夫婦・カップルを全力でサポートする広島県ふたりの妊活全力応援サイトをご覧ください。

先輩の声や周囲の人へのメッセージのほか、不妊検査や不妊治療に関する助成金の情報も掲載しています。

プレコンセプションケアについてもっと知りたい方は…

こども家庭庁の健やか親子21特設サイトや、国立成育医療研究センターのプレコンセプションケアセンターにも、プレコンセプションケアに関する情報があります。

このページに関連する情報

おすすめコンテンツ