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広島港色彩計画(協議書)

印刷用ページを表示する掲載日2021年11月26日

広島港色彩計画

景観形成展開のイメージ

これまでの広島港は,港湾機能優先の港であり,景観への配慮も特にされていなかったため,一般の人に注目されることもなく近づきにくい環境でした。

この計画は,統一感のある良好な景観を創出することで,誰もが行ってみたい,愛着の持てる港空間創りを目指します。

色の特性として景観上の影響や効果が大きいこととあわせ,経費の負担が少なく新築や修築のタイミングによる取り組みで事業者の方への過度な負担とならない等,皆様の協力のもと平成16年4月1日から進めていきます。

 1.広島港景観計画に向けて

2.色彩計画の方針

3.色の構成

4.色の利用について

5.色彩計画協議
 広島港色彩計画範囲図 (PDFファイル)(1.3MB)色彩計画範囲図
 広島港色彩計画事前協議書 (Wordファイル)(19KB)
 広島港色彩計画事前協議書 (PDFファイル)(201KB)
 広島港色彩計画事前協議書 記入例 (PDFファイル)(328KB)

1.広島港景観計画に向けて

景観計画

景観計画の基本方針

市民共有の空間である『みなと』 という共通認識のもとに,市民に親しまれ誇れる『広島港』 に向けて,広島の海としての瀬戸内海に育まれた自然と文化を愛し,世界の人々との交流を願い,広島らしい『みなと』景観づくりを目指します。

景観計画の基本方針

色彩計画

色彩計画の基本方針

『みなと』の色彩計画は、各エリアの特色を持った雰囲気を醸し出すイメージカラーや広島港全体に共通するイメージカラーを設定し、幅広く、継続的に色彩整備計画を推進することにより愛着の持てる『みなと』の景観形成に資する。

色彩計画の基本方針

2.色彩計画の方針

 色彩計画では,現況を考慮し,エリアの特性などのイメージを踏まえて調和の図れる配色計画としています。また,海だけでなく陸からの視点での調和についても考慮しています。
 計画の主な方針は以下のとおりです。

トーン※による色彩調和

 色彩計画では,トーンによる色彩調和を図るように計画しました。例えば同じようなトーンの中で,赤みや黄み,青みなどいろいろな色使いも可能です。
※トーンとは…明るい・暗い・濃い・淡い・浅い・深いなどの色の調子のことで,明るさと鮮やかさがほぼ同じ色のまとまりです。同じトーンであれば色みが異なっても受けるイメージは同じとされています。

  • トーンによるベースカラーの設定により、調和する色相幅に広がりが得られる。
  • 色相が多様になることで、色の選択肢が広がることから、企業の協力が得やすくなると考えられる。
  • 同様に近景においても、多彩な色彩による演出が可能であり、豊かな彩により都会的な雰囲気の演出が可能となる。
  • 各エリアのべースカラーをトーン設定することにより、遠景や中景、近景にかかわらず、同一のトーンにより調和が図られる

     

    統一イメージとエリア特性

    広島港

     広島港は地勢として海と山が近くに迫り,気候としては霞んだ景色が多いことから,これらに調和する色を広島港の共通色としています。
     更に,各地区の現況の景観及び特性を考慮し,エリアカラーを設定しています。

     

     低層部分の個性尊重

     高層建築物のどにおいては,低層部での多様な色使いにより,個性や色使いにより,個々の個性や,賑わい作りが可能となるような,幅広い色の範囲を設定しています。

     3.色の構成

     カラーコントロールについては、主としてベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーで構成されますが、区分例は以下のとおりです。
    色の構成例

    ~ シンボルカラー(共通色) ~

     広島港全体を象徴し、代表する色として各エリアで使える色です。広島港においては、"広島港の共通色ほぼ等しいシンボルカラー"として考えています。これらの色は県の公共施設等においては積極的に利用していきたい色です。
     大規模な施設や高層の施設など遠くから見えるものについては、共通色を使用することを推奨します。
     共通色は、広島港全体のイメージを統一するものとして、どのエリアでも使用できるものです。

    ~ ベースカラー(基調色) ~

     最も大きな面積を占める色で、配色の中心となる色です。ベースカラーには周辺環境と調和しやすいような色を設定しています。通常は壁面が該当し、高い視点からの景観では、屋根が該当します。

    ~ アソートカラー(配合色) ~

     ベースカラーを引き立てる大面積の色で、アソートカラーにはベースカラーほどの面積は占めませんが、点的、或いは線的な景観要素である部分に対して、ベースカラーと呼応して他の施設や周辺環境と調和しやすいような色を設定しています。通常の視点からの屋根などが該当します。

    ~ アクセントカラー(強調色) ~

     配色の中のアクセントとなる少量の目立つ色のことで、色相、明度、彩度のいずれかに大きな差をつけて強調させる色です。庇(ひさし)や窓枠に取り込んだり、壁面等にストライプを設けるなどが考えられます。

    ~ アクセサリーカラー ~

     企業施設管理者の有するイメージカラーやロゴマークなど、個々の特性を表現する色について、全体の景観とのバランスを配慮し、大きくなりすぎないようにするなど留意する必要があります。

 4.色の利用について

 広島港の色彩として、(1)共通色、(2)エリアカラーを設定しています。
共通色は、広島港全体を統一したイメージを持たせるものとして設定し、エリアカラーは、エリア別の特性を表すものとして設定しています。

広島港共通色

 広島港全体を統一したイメージを持たせるものとして、広島港全体の共通色を設定しています。広島港全体の基盤となる共通色は、広島港内のどのエリアでも調和しやすい色であり、どこでも利用できる色です。

共通色のマンセル値

種別 色名 マンセル値
ベースカラー

乳白色
(にゅうはくしょく)

共通色 ベースカラー

5Y 9~9.5/2

アクセントカラー

瓶覗き
(かめのぞき)

共通色アクセントカラー

4.5B 7/4

アソートカラーの色相

 

5R~5Y 8~9/1~2
(ペール)

エリアカラー

 エリアごとの個性や特性を表すものとして、各エリアにおけるベースカラーおよびアソートカラー、アクセントカラーを設定しています。
これらの色は、エリアごとの特性や個性を表したい場合や、多様な色使いによる賑わいづくりなどを行う場合に利用できる色です。

5.色彩計画協議

 新設や外観の変更等を伴う建物等はすべて色彩計画の対象となります。このうち,色彩計画の協議対象となる建物等の要件,協議先は以下のとおりです。

建築物

・川や港湾に面する3階建て以上の建物等
 (2階建て以下でも、高さが10m以上の建物を含む)
・5階建て以上の建物等
 (幅員10mを超える沿道の角地の場合は、3階建て以上)
・敷地面積が1,000m2を超える敷地を使用する工場

工作物

・煙突高さが6mを超えるもの
・柱高さが15mを超えるもの
・高架水槽が8mを超えるもの
 上記規模の建築物および工作物における外観の過半を占める塗替え等

土木構造物

・長さおよび高さなどが5m以上となる橋梁や桟橋等の土木構造物

協議先

・臨港地区内(臨港地区内の無分区を除く)の建築物等および全域における土木構造物→
広島県 広島港湾振興事務所 港営課
・臨港地区外(臨港地区内の無分区を含む)の建築物等
→・広島市 都市整備局都市計画課都市デザイン係
 ・廿日市市 建設部都市計画課
 ・海田町 建設部建設課
 ・坂町 建設部都市計画課

(1)建築物等に関するもの
協議フロー
(2)土木構造物等に関するもの
協議フロー
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