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第21回県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」(府中町)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 第21回 県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」を次のとおり府中町において開催しました。

1 開催日時

 平成23年1月8日(土曜日) 14時00分から16時00分まで

2 開催場所

 安芸府中生涯学習センター くすのきプラザ 1階 ギャラリー : 府中町本町一丁目10-15

3 内容

 知事と参加者が「挑戦そして実現!引き出せ広島県の『底力』」をテーマに意見交換を行いました。

4 参加者

 府中町在住のかた 10名

5 傍聴

 約50名参加

6 その他

 懇談の模様を録画でご覧いただけます。
 こちら(インターネット放送局)からご覧ください。

7 結果概要

懇談風景記念撮影

<ご意見の概要>

(1)地域全体での子育ての取組について

○参加者
 地域の大人が子どもを守り支える「ポパイの会」の会長をしている。子どもたちの情操教育や健康推進,親同士が交流できる機会づくり,また,防犯組合連合会の皆さんと非行等を未然に防止するために夜の見回り活動を行っている。他にも,児童センターの主催する行事,B級グルメ,子育て力アップ事業,イクメン交流会などにも積極的に参加している。このような会では,やることに一生懸命になって,実際に自分たちが楽しめなくなりがちなので,皆で楽しくやっていこうということで活動している。
●知 事
 午前中に会の行事を見学させていただいたが,府中町の老人クラブ連合会の皆さんと楽しそうに活動されていて,よい雰囲気だなと感じた。子育てサークルは女性が多いという印象だったが,ポパイの会は男性が多く頑張っているように見受けられた。男性の育児参加は大事なので,ぜひこれからもよろしくお願いしたい。

(2)青少年健全育成の取組について

○参加者
 教員を退職して,現在は青少年育成町民会議の会長をしている。青少年が自主性と創造性に富んだ人間に成長することを目指し,親,大人が変われば子どもが変わるということをモットーに,青少年育成活動に取り組んでいる。主にはあいさつ運動ということで,各小中高等学校の通学路に立って,子どもの見守りをやっている。また,こども祭り,新春カルタ大会という二つの行事では,中高生に運営をまかせ,大人はそれを見守って指導していこうという立場で行事を進めている。
●知 事
 府中町以外でも教師をされて,地域ごとに子どもたちの特徴は違っていたか。また,府中町のような都会の学校のよさはどういうところか。
○参加者
 府中町の子どもたちは,広島市に近いこともあり,都会的,発展的だと感じる。何事にも一生懸命取り組むので,部活動でもいい成績をおさめている。一方,江田島市にいたときは,小規模校で,至れり尽くせりの教育でよいと感じた。
●知 事
 いろいろな地域にお邪魔していると,地域ごとに違う教育のよさがあると感じる。田舎の学校は小規模で,地域の皆さんの目がよく行き届いて,よい教育ではあるが,やはり人数が少ないハンディーはある。府中町では,切磋琢磨がいろいろなところで起きているようだ。

(3)スポーツを通じた地域住民との関わりについて

○参加者
 総合型地域スポーツクラブ「呉裟々宇(ごさそう)スポーツクラブ」の責任者をしている。地域住民の健康増進とコミュニケーションづくりに取り組んでいる。今のところ順調に進んでいるが,どうしても年齢や時間の問題で参加者が少ないところも見受けられるので,活動を継続していくために対策が必要ではないかと考えている。
●知 事
 昔の子どもと今の子どもの違いや,逆にご年配の方を見て,何か気づきはあるか。
○参加者
 我々の子どものころと比べ,現在の子どもというのは基礎体力的に劣るのではないかと感じる。剣道では,できるだけ子どもたちに基礎体力をつけようということで指導している。
 ご年配の方にはグラウンドゴルフをということで,どなたでも参加できるような形で町以外からもたくさんの方に参加していただいている。しかし,家に閉じこもっている人たちもいらっしゃるので,その方たちを引き出して,健康につなげるためにはどうしたらいいかというのが,これからの課題だと感じている。
●知 事
 去年,流行語で無縁社会というのがあったが,地域のつながりがないと,他につながりを持つことが難しい場合もあるのではないかと思うので,是非これからもいろいろ御活動いただけるとありがたい。

(4)食育等を通じた町民の健康増進の取組について

○参加者
 夢プラン・食育プラン実践プロジェクトチームの副会長をしている。府中町の健康増進,及び食育推進計画に基づき,行政等と連携した健康づくりや食育の実践活動を行っている。今年度は9つのグループが立ち上がっており,来月に予定している健康づくりのイベントに向けて,今皆で取り組んでいる。
●知 事
 本日その中の一つの椿と民話グループを見学したが,非常に活発に活動されているようだ。食育の活動としては,子どもたちとも関わりが多いのではないか。
○参加者
 子どもたちもそうだが,年齢に限らず,食事というのはとても大事なので,ご年配の方たちも対象に活動している。
●知 事
 食育イコール子どもというイメージがあったが,健康を考えるときに,食事というのは一生を通じて大事なことである。是非引き続き頑張っていただければと思う。

(5)障がい者の生活向上を目指す取組について

○参加者
 社会福祉法人「福祉の郷(さと)」の代表をしている。障がい者が生きがいを持って府中町で暮らせるよう,障がい福祉サービスを提供している。障がい者の福祉サービス事業は,ビジネス目的でなく,運営的に厳しいため,より一層の御支援をよろしくお願いしたい。
 また,障がい者に提供するサービスの内容によって,県の認可であったり町の認可であったりするので,利用する立場としては,一本化していただけるとありがたい。
●知 事
 行政はいろいろな理由で県と町で分かれているが,現在,権限移譲というのを進めており,なるべく住民の皆様に近いところで様々な手続きができるようにしたいと思っている。実は広島県は,日本で一番権限移譲が進んだ県で,すでにたくさんのものが市や町に権限移譲されている。福祉施設に関する認可については,まだ県に残っているが,基本的にはこういった流れは続けたいと思っている。

(6)多文化共生の取組について

○参加者
 府中町国際交流協会の副会長をしている。最近,隣に外国人の方が住むということが身近なものになってきて,より自然に外国人と接することができる様に意識を変えていく必要が出てきている。そのために,スポーツを通じての交流活動や,日本語教室,また安芸府中高校には県立で唯一の国際科があるので,そこに来る留学生との交流会などを通じて,理解を深めていただくよう取り組んでいる。
●知 事
 現在,グローバル化というのは避けて通れないもので,もう我々は只中にある。日常,まさに隣にいる人とどう付き合うかというレベルのグローバル化が非常に重要になってくると思う。
 昨年つくった「ひろしま未来チャレンジビジョン」という広島県の10年間の計画にもあるが,肩肘張った国際化ということではなくて,隣人としてのお付き合いができる,互いの感覚,違いを理解した上で交流できる,そういったグローバル化をしたいと思っている。まさにそのとおりの活動をされているので,これからも是非お願いしたいと思う。

(7)安全・安心なまちづくりの取組について

○参加者
 府中町北部町内会連合会,防犯組合連合会の副会長,「減らそう犯罪広島県総ぐるみ運動」で府中町の地域安全推進指導員をしている。犯罪情報の共有化やあいさつ運動,小学校3年生を対象にした,自分たちの通学路のどこに子ども110番の家があるのか,危険な場所はどのようなところなのかを,地域の防犯組合長さんや地域安全推進員さんと一緒に歩いて教える「安全・安心クラブ」などに取り組んでいる。
 また,防犯ボランティアの方に気持ちよくボランティア活動をしていだくために,行政との仲立ちや,ボランティア活動に必要なグッズの確保など,コーディネーター的な役割もしている。
●知 事
 『「減らそう犯罪」ひろしま安全なまちづくり推進条例』に基づく県の計画名を,この度『「なくそう犯罪」ひろしま新アクションプラン』にした。犯罪者が世の中からすべてなくなるというほど甘い理想を信じているわけではないが,そういう意図を持ってやればいいということで,県警と取り組んでいる。今,広島県の刑法犯の犯罪数が10年前ぐらいから半分になっており,過去の最も少なかった犯罪率に近いところにきているので,これからまた下げていくのはある意味では大変なことだと思うが,安全・安心なまちというのは非常に大事なので,引き続きよろしくお願いしたい。

(8)中・高等学校におけるボランティア活動について

○参加者
 広島県立安芸府中高校の生徒会長をしている。中学生のころ,地域の子どもたちが多く集まるカルタ大会にボランティアで参加した際,子どもたちがとても喜んでいて,笑顔で「今日すごく楽しかった。ありがとう」と言われ,それをきっかけに,もっとほかにもボランティアで何かできることがあるのではないかと思うようになった。高等学校に進学してからも,こども祭りという昔の遊びを子どもたちと一緒にやっていく活動をしている。ボランティア活動においては,自分のためというよりは,誰かのために何かをしてあげたいという気持ちがとても大切だと感じている。
●知 事
 ニュアンスは違うかもしれないが,情けは人のためならずという言葉があって,人のために何かをするというのは自分に大きく返ってくる,それを,身をもって体験されているのは貴重なことではないかと思う。教師の方々もそれをずっと継続してこられて,それが府中町の教育の伝統として受け継がれていって,たくさんの子どもたちがそういう経験をして大きくなっていったのだと思う。
 大人になっても広島に残りたいと思っているか。
○参加者
 自分は広島県のことをまだ100分の1も知っていない気がするので,県外に出て働きたいというよりは,広島県で働いて,広島県のことをよく知って,少しでも広島県に貢献できたら,出てもいいかなと思っている。
●知 事
 自分もそうだが,一度広島県を出て,逆に分かる広島県のよさというのもあると思うので,外に出て,いろいろ勉強してもらってもいいと思う。ただ,広島県の現状としては,特に20歳から24歳の若い人が毎年2,500人程出超,つまり減っており,若者にとって魅力ある広島県をつくっていくというのは非常に大きな課題となっている。一生懸命魅力を高めて,若者が住みたいと思える広島県になるよう頑張ろうと思っている。

(9)向洋駅周辺のまちづくりの取組について

○参加者
 南部町内会連合会,向洋駅周辺まちづくり協議会で,地域のまちづくりに取り組んでいる。向洋駅周辺地区は,これまでJR向洋駅を中心に発展し,府中町において重要な拠点となっていたが,近年はにぎわいや魅力が低下してきている。現在,向洋駅周辺土地区画整理事業と広島市東部地区連続立体交差事業が実施されており,その中で単に整備するだけでなく,まちづくりという観点から,まちづくり協議会が設置され,計画づくりが進められている。土地区画整理事業が,連続立体交差事業の期間の延伸を受けて,延期されており,住民の生活に支障が出ていることを残念に思う。これ以上の延伸がないことを望んでいる。
 この協議会がきっかけになり,関係町内会も自身の問題ととらえ,まち育ての気運が高まっている。町,県の方に御協力,御指導をいただいて,これからもまちづくりに取り組んでいきたいと考えている。
●知 事
 連続立体交差の話があるので,それを一つの中心課題として,皆さん関心の高いところではあると思うが,現在,いろいろな地域で,まちづくり,町内会といった活動の参加者減少やリーダーになりたがる方が少ないなどの問題が起こっている。こちらではそう感じることはあるか。
○参加者
 確かに,町内会活動をやっていくには時間が必要なので,お勤めの方はなかなか難しいという問題がある。しかし,防犯,子どもたちの見守り,お年寄りの方の孤独死などの問題を見るにつけ,やはりコミュニティーというのは大事なことだと思う。これからますますそういったことは大切になるので,各町内会長さんは頑張っていただきたいと思っている。
●知 事
 連続立体交差事業の件では御迷惑をお掛けしているが,広島市や海田町などと協力しながら進めているので,御理解をよろしくお願いしたい。

(10)温暖化防止,環境保全の取組について

○参加者
 府中町脱温暖化市民協議会,榎川を蘇らせよう会の会長をしている。公衛協などの団体,事業者,行政と協調しながら,町民の皆さんが温暖化についてよく知り,行動につなげるために,地域住民を対象にした出前講習会を開いている。また,火災跡地への植樹活動や省エネトライアル,レジ袋の削減運動,また,昨年度は生ごみの削減活動,環境意識アンケートを行い,活動の輪を広げようと頑張っている。活動をより効果的に進めるために,府中町独自の環境地域通貨エコマネーを発行し,これをツールとして活用している。
 榎川を蘇らせよう会では,急激な人口増加とともに環境が悪化していた榎川の水質浄化活動,清掃活動に取り組んでいる。支流の地域にも働きかけ,活動拡大を図っている。この活動が榎川のみにとどまらず,温暖化防止活動をはじめ,いろいろな活動に参加するきっかけになり,コミュニティーづくりの力になっていると思う。
●知 事
 温暖化についても,榎川という身近な環境についても大変な御尽力をされていると感じた。活動の輪が広がる,または拡大していくのには,地道な努力が必要だと思うが,その継続の鍵はどういうところにあると思うか。
○参加者
 仲間づくりが大事なことではないかと思う。アンケート結果を見ると,無関心層がかなり多いので,現在は無関心層の開拓に力を入れて,少人数でも出前講座を開いて,新しい方に関心を持ってもらおうという活動を続けている。

<自由討論>

(1)府中町のアイデンティティーについて

●知 事
 府中町は人口の移動が激しいところなので,まちの求心力づくりというか,まちのアイデンティティーという言葉があるが,わがまちはこういうまちだというものがつくりにくい部分があるのではないか。
○参加者
 私が住んでいる水分(みくまり)あたりはほとんど田んぼだったのが,団地ができて,1,000世帯を超えるまちになっているが,清掃活動など非常に協力的で,地元の方と新しく入ってこられた方との差というのはほとんど感じられない。
○参加者
 一軒家の多い団地とマンションが建ったところでは地域差があると思う。一軒家であれば隣同士簡単に話が出来るが,マンションでは町内会の活動もじっくり腰を据えてやらないとなかなか難しい。そういう意味では,日本全体の縮図のようになっているのかもしれない。
○参加者
 私の住んでいる地域は,しばらく前の新興住宅街で,少し前に高齢化が始まって,今はこのままではいけないと再生しつつある地域だ。府中町は高齢化がはじまっているが,同時に今から元気になる町でもある。
○参加者
 他県出身者だが,地域の祭りや水分峡の自然など,日本のよいもの,田舎のものを大切にしながら,広島市に近く都会であるというところが子育てをしていく上でとてもよかった。いろいろなものを持っているのが府中町のいいところだと感じている。
○参加者
 アイデンティティーづくりには,学校を活用するのがいいと思う。地域の皆さんに学校に来ていただき,指導してもらう機会が増えれば,子どもの交流にもいいと思う。
●知 事
 自分は旧五日市町出身だが,人口がかなり多く,都会的な面があり,人間関係が基本的に希薄だった。府中町にも五日市と同じ都会的なイメージを持っていたが,今話を伺っていると,必ずしもそうではないと認識した。

(2)県内の自治会の連合会について

○参加者
 防犯組合などは県単位の連合会があるので,各会の活動状況を把握できるが,町内会・自治会などの団体は,県内の他の市町の町内会や自治会がどういう動きをされているのか全く分からない。県内の連合会のようなものを作っていただければと思う。

(3)地域住民の地域活動への参加促進について

○参加者
 先ほど知事には町内の活動を見ていただいたが,トップだけでなく公務員の方たちに,余暇を利用して,ボランティア活動に普段着でかかわっていただきたい。私たちがクレームや要望を持っていくことも大事だが,こちらからの要望というのは,その業務に携わっていない方たちにとっては突然なことなので分かりにくいものだと思う。実際に現場に参加していただいて,それを仕事に生かしていただければそれが一番嬉しく思う。
●知 事
 自ら経験すると,皆さんの御意見もよく分かりそうだ。
○参加者
 これからは,町民の方々にどんどん参加していただきたいと考えている。働き盛りの方や,定年を迎えられた団塊世代の方々が,地域に帰ってこられたときの場所として,地域活動に参加してほしい。
●知 事
 行政ももちろんだが,おっしゃるように,住民の皆さんももっと参加して,地域の中で活躍していただきたい。今後10年間を見据えた「ひろしま未来チャレンジビジョン」でも挙げたことだが,広島県がこれから変わって,より活性化していくため,実際にその原動力となるのは住民の皆さんだと思う。それは経済活動でも,社会活動でも,教育でも,あるいは医療や福祉でもそうといえる。例えば教育の場合には学校のシステムという部分もあるが,やはり地元の皆さんとのつながりの中での教育というのは非常に重要だと思う。経済活動にしても,行政がそれをするわけではないので,やはり発展していくには企業,個人の事業主さんが頑張らなければならないと思っていて,我々としてはそれを下から支え,加速をするという役割が果たせればと考えている。皆さんにも引き続き御協力をよろしくお願いしたい。

8 現場視察

 懇談に先立ち,府中町内3箇所を現場視察しました。

○椿と民話グループ
 府中町の民話や史跡などを探訪し,地図や小冊子,絵本などに仕上げ,町民に伝える活動を行っている「椿と民話グループ」を訪問しました。

 椿と民話グループ 

○ポパイの会
 地域の子どもを地域で育てようと,地域住民が中心となって,児童センターと連携して子どもたちが楽しめる企画や,親同士が交流できる機会づくりを進めている「ポパイの会」を訪問しました。

ポパイの会

○みくまりの森サポートクラブ
 雑草や雑木が茂り,ごみの不法投棄が目立っていた水分峡(みくまりきょう)森林公園を,ハイキングや川遊び等で楽しめる場に蘇らせるため,ボランティアにより,伐採や草刈り,遊歩道の整備,子どもたちを対象にした林業体験や自然観察会の開催等の活動を行っている「みくまりの森サポートクラブ」を訪問しました。

みくまりの森サポートクラブ


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