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第2回県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」(三原市)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 平成21年度第2回 県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」を次のとおり三原市において開催しました。

1 開催日時

 平成22年2月6日(土曜日) 13時00分~15時00分

2 開催場所

 ゆめきゃりあセンター(三原能力開発支援センター) 多目的ホール : 三原市館町2丁目5-2

3 内容

 知事と参加者が「挑戦そして実現!引き出せ広島県の『底力』」をテーマに意見交換を行いました。

4 参加者

 三原市在住の方 12名

5 傍聴

 約90名参加

6 結果概要

 懇談風景

○ご提言の概要

(1)障害者が地域で暮らせるまちづくりについて

○参加者
 障害者は何かをしてもらうだけの存在でなく,まちの中で役に立つ存在になり得る。制度やサービスだけではまちの中で豊かに暮らしていくということは難しいので,障害者の差別禁止条例が必要ではないか。
○知事
 障害者が活動することによってまちが変わっていくためには,条例対応もあるが,その他にはどういったことが鍵になると思うか。
○参加者
 障害者が地域の中で,意見を言えることが大事なので,環境づくりとともに,本人の表現力を養うための教育が重要。障害者が地域で一緒に教育を受けることで,周囲の支援を受けながら生きていけるし,障害者も社会に役立っていけるのだと思う。

(2)広報の強化による広島県の活性化について

○参加者
  広島県を活性化させるためには,県外の方々に知ってもらうことが大切なので,広島に行きたくなるよう,ホームページの改善,イメージキャラクターの設置,イベントのアピールなどが考えられるのではないか。
○知事
 高校生から見て,将来の広島県はどういうふうに見えるか。
○参加者
 活気がないので,このままでは印象が何もない県になるのではないか。
○知事
 若者に残りたいと思われるような広島県,高齢者にも住んでよかったと思われるような広島県をつくっていきたいと思っており,こうやって現場の話をお伺いしながらやっていく。

(3)中心市街地の活性化について

○参加者
 中心市街地活性化のため,駅前再開発や「みなとオアシス三原」の整備に取り組んでいる。内港にオープンカフェをつくったり,サイクリングターミナルを設置することがあれば,港湾管理者である広島県には前向きに検討していただきたい。
  また,三原市は陸海空すべての交通手段が揃い利便性が高いので,本郷町船木地区に工業団地を造成して,企業を誘致してはどうか。
○知事
 船木地区は,造成の設計までやっており,今後景気が回復し,引き合いが出てきたら県としても対応したい。非常にポテンシャルは高い土地だと認識している。港湾関係は,安全性とか制約がある部分を除けば,積極的に対応したい。

(4)島の活性化について

○参加者
 島は過疎化が進み,島民にとって最も必要なフェリーが,減便や,値上げせざるを得ない状況となっているので,島外からお客を呼ぶため,マップを配布したり,ウオーキング等を実施している。国の補助金事業も活用していたが廃止になり,事業を継続できないので,県にも協力してほしい。島には産業もないので,活性化のためには,人を上手に使い,まずコミュニティーをつくることだと思う。
○知事
 活性化の鍵は,地域の方々が考えられることを大事にすることだと思うが,地域と言っても「市」ではまだ単位が大きすぎるのかなと改めて感じた。フェリーは,生活航路については存続のサポートをしていくこととしているが,生活航路の範囲などの整理を今年やりたい。

(5)文化芸術を利用した観光振興について

○参加者
 三原市民でなければ分からないよさと,三原市民では気付かないよさがあると思うが,そういった意味で,三原には,江戸中期に活躍した浄瑠璃作者並木宗輔がいる。地元にある文化芸術資源を再評価し,地元のステータス向上のために活用し,観光資源として生かしてはどうか。
○知事
 日本全国の人が知っている話の作者が三原市出身ということは素晴らしいので,是非売り込みたい。広島県民としてでないと分からない部分と外から見える部分というのがあるので,地域づくりは,地元で考えることと同時に外の目というのも大事だと思う。

(6)地域が一体となったまちづくりについて

○参加者
 地産地消に焦点をあてたまちづくりを行っていきたいが,各団体がそれぞれがやるよりは,広島県として一体となってやっていっていくことが大事ではないか。 また,子ども達に対しては,広島から出て行った若者が,外に出て改めて郷土を大事に思えるように,小学生に郷土愛をはぐくむような授業を行いたい。とくにやっさ祭りなど郷土の祭りは三原市民としてPRしていかないといけないので,「瀬戸内 海の道1兆円構想」にも加えてほしい。
○知事
 地域という現場を大事にして,現場をいかにサポートできるかというのが県庁のあり方なので,地域づくりにおいても広島県として協力したい。「1兆円構想」は,今まで個別にプロモーションを行っている祭り,食べ物などをつなぐことができるようにしたいと思っているので,これから1年かけて構想を練る。

(7)男女共同参画の取組について

○参加者
 男女共同参画推進のため,一般競争入札の入札条件に加えてはどうか。また,幅広い分野にまたがるので,県の担当窓口は,企画・政策を担当する部署においてほしい。広島県健康福祉センターの検診車を利用して,ピンクリボンキャンペーンを続けていきたいので,県の予算を継続してほしい。
○知事
 高齢化が進んでいく中,これまで女性が主に担ってきた家事を男性と分けあい,女性が外の仕事にも参画しないと労働力が足りなくなるので,そういった観点からも男女共同参画,ワーク・ライフ・バランスを推進していかなければいけないと思っている。

(8)国際交流施策の推進について

○参加者
 国際化の波が来ているが,外国人の受入れは,ハード,ソフト面とも不十分である。日本に来てまず日本語を学ぶ学生たちは,本来最も支援を必要としているが,様々な施策の中で対象とならないことが多いので,その辺も含めた施策に取り組んでほしい。
○知事
 ひろしま国際センターに,外国人相談窓口をおいているが,役に立っているか。
○参加者
 県内各地に外国人相談窓口を設けるという施策も進んでいるので,広島県を中心にネットワーク化し,情報を個々に伝えられるようにしていただきたい。
○知事
 国際センターが総合の窓口になって,各市町に窓口をつくり,連絡をとりながらやる仕組みなので,利用してほしい。

(9)子育て人材ネットワークについて

○参加者
 子どもの読書を中心に子育て支援に取り組んでおり,ネットワークづくりを模索しているが,なかなか個々の力ではできない。各地に子育て,福祉,文化等で活動している方がいるので,地域ごとに人材バンクシステムがあったら,皆さんの能力がより発揮でき,人が元気になり,地域も元気になるのではないか。
 また,三原市は小中全校に司書が来るようになって図書室の利用が増えた。広島県全体でも学校に司書がいれば,子どもたちの心を豊かにすることができるのではないか。
○知事
 子育てに関する新しいプランをつくっているので,御意見を伝えて考えるようにする。

(10)新規就農者の給料補償について

○参加者
 家族経営の農業では限界があり,農業を維持しノウハウを伝えるため,人を雇うことにしたが,農閑期は給料の支払いが難しい。新規就農者自身も今の農業価格では生活にならない。農業を始める人が巣立つまで給料補助がもらえるような制度があれば,農家で人を雇っても負担にならず,新規就農者を後押しすることもできるので,県独自でもそのような制度を創出してほしい。
○知事
 集落法人は,大規模化により安定的な農業構造とするため進めているが,生産性向上は,必ずしも法人だけによるものではないので,そこは考える余地があると感じ始めている。給与補助については,それ自体が適切かどうか判断が要るが,様々な政策によりせっかく就農しても継続しないと無意味なので,継続させるためにはどうすべきかという観点は非常に重要だと思う。

(11)知事による県内製品トップセールスについて

○参加者
 元気がいい企業は県外に出て外貨を稼いでいるので,私も商品を通じ東京から全国へ三原を発信し,この地に稼いだものを落とし,Uターンで全国から帰ってきてもらえるような会社を目指している。県内製品愛用運動では,知事自ら都市でアピールするなどマスコミをもっと活用して,トップセールスをしてほしい。
○知事
 「BUYひろしま」をやっているが,買うためには売らないといけないので「SELLひろしま」も,是非やりたい。県外に出たら仲間なので,知恵を出し合い,一緒に「SELLひろしま」をやっていただきたい。

(12)住民協働による地域の再生について

○参加者
 三原市が環境基本計画を作成したが,全部やりきるには市の力だけでは不可能であり,市民と市が力をあわせて協働体制を組まないといけない。環境だけでなく,福祉,防災などの課題にもあわせて,地域コミュニティーの再生を図っていきたいと考えている。地域のことは住民のパワーで取り組むことが大切なので,行政は,その後押し,きっかけづくりをしてほしい。
○知事
 県庁や,私1人が動いて物事が動くことはなく,市民の皆さんが力を出し,それをいかに行政がサポートしていくかが大事である。すぐにそういう形にならないかもしれないが,4年間かけてそういう形になるようにじっくりやっていきたい。

○自由討論

○医療と介護が充実し文化施設など基盤整備が揃っていれば,職住接近が可能で,コミュニティーがつくりやすいので,これからはむしろ地方都市のほうが暮らしやすいのではないか。特に三原は大変住みやすいところではないかと思う。
○恵下谷の道路を整備していただきたい。高速道路があるのに,その先が整備されていないため市北部から三原市街地へ行きにくいので,是非とも実現してほしい。

7 現場視察

 懇談に先立ち,三原市内3箇所を現場視察しました。

○三原だるま工房
 三原の伝統工芸「三原だるま」の継承・PR拠点において,だるま製作を体験しました。

三原だるま工房

○三原帝人通商店街及びペアシティ東館跡地
 同商店街は,後継者不足等による店舗数減少に対応し,幅広い世代で賑わう商店街を目指して活性化に取組中で,当日は,ちょうど産直市が開かれていました。

三原帝人通商店街

○筆景山山頂展望台
 山頂から,瀬戸内海の多島美や,市街地で進む道路・港湾の整備状況等を視察しました。

筆景山山頂展望台


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