科学捜査研究所

―科捜研ってドラマで見たことがある気がしますが,実際にはどのような仕事をしていますか?
電気,機械,交通,情報工学などの物理・工学分野に関係する鑑定を行います。
具体的には,けん銃などの銃器鑑定,交通事故の衝突・速度・事故の形態などの交通事故解析,音声の異動識別・鮮明化などの音声鑑定,防犯ビデオなどの画像の鮮明化などの画像解析,火災現場・工場火災などの事故現場に臨場しての原因研究など広範囲な分野を担当しています。
―いろんな鑑定や解析を行っていますが,もともとの専門などはあるのでしょうか?
大学の研究では,顕微鏡画像の画像解析に取り組みました。
科捜研の研究員なら,自分が大学で学んだことが県民の方々のために役立ち,生かせるのではないかと思い,科捜研の研究員を志しました。
―大学で学んだこと以外の分野を担当するのは大変ではないのですか?
担当分野は広範囲であるため大変なこともありますが,自分の努力が犯罪の立証という形で目に見えるため,犯罪捜査の一翼を担っているという実感が持てます。
また,自分の知識・経験が県民の方の役に立てるので,やりがいを感じます。
―ところで,今は何をしているところですか?
今は,拳銃の検査をしているところです。
―拳銃の検査ですか?
拳銃の弾丸が特定の拳銃から発射されたかどうかを鑑定しているところです。
―科捜研の人は休みの日も研究をしているのですか?
休みの日は休みます。私は県外出身なので,広島の街を見て覚えるということもかねて,広島散策を行っています。仕事では広島県内各地に行かなければいけないこともありますから,休日を利用して広島県内の地理を覚えながらリフレッシュしています。
―広島県以外の出身の方もいるんですね!では最後に,警察官を志す人へのメッセージをお願いします。
科学捜査研究所の研究員は,大学で学んできた知識を生かせるだけでなく,新たなことへ挑戦できる仕事です。鑑定検査の日々の業務だけでなく,研究にも取り組め,自分を高める環境があります。
向上心があり,積極的に仕事に取り組む人に向いた仕事だと思いますので,お互いに切磋琢磨できる人,一緒に仕事ができることを楽しみにしています。