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第1回障害者雇用促進勉強会を開催しました。

印刷用ページを表示する掲載日2024年10月1日

令和6年度 第1回障害者雇用促進勉強会「障害者雇用への理解に向けて」を開催しました。

 広島県における障害者の雇用促進のため、令和6年9月10日(火曜日)に、県内の事業者を対象とした勉強会「障害者雇用への理解に向けて」を開催しました。

 令和5年度広島県職場環境実態調査では、事業主に対するアンケート「障害者雇用を進める上での課題」という項目において、「障害者に適した業務がない」という回答が6割以上と、最も多い結果となっています。

 本勉強会では、そうしたアンケート結果を踏まえ、企業の事例紹介や、障害者雇用に不可欠な支援機関との交流を行うとともに、支援機関を交えて参加者同士の意見交換を行いました。

1  開催概要(プログラム)

日時 令和6年9月10日(火曜日)13時00分~15時30分
場所 広島障害者職業能力開発校(広島市南区宇品東四丁目1番23号)

1 法定雇用率の概要と障害者雇用状況について

2 支援機関の役割・制度紹介

3 事例紹介「障害の特性に合った人員配置について」

4 意見交換

5 支援機関との自由交流(勉強会終了後15時30分~16時00分) 

2 支援機関の紹介

 支援機関の連絡先等は次のとおりです。支援の希望等がおありになる場合は各機関に御連絡いただくか、広島県雇用労働政策課までお問い合わせください。

障害者雇用関連情報(在職者・求職者・事業所の方)

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構広島支部 広島障害者職業センター

 障害者職業カウンセラー等を配置し、就職や職場復帰を目指す障害のある方、障害者雇用を検討している或いは雇用している事業主の方、障害のある方の就労を支援する関係機関の方に対して、支援・サービスを提供しています。

障害者就業・生活支援センター(県内8か所)

 障害者の職業的自立を実現するため、身近な地域で就職面の支援と生活面の支援を一体的に行うことを目的としています。
 障害者の就業及びそれに伴う生活に関する指導・助言・職業準備訓練のあっせんなどを行っています。

広島障害者職業能力開発校

 障害のある方々に、様々な職業についての知識や専門的な技術、技能を習得していた だくために、職業能力開発促進法に基づいて国が設置し、県が委託を受けて運営する職業能力開発施設です。

3 事例紹介

株式会社サタケ 事例紹介「障害の特性に合った人員配置について」​

会社概要
 株式会社サタケは、人類の三大主食である「米」「麦」「とうもろこし」を中心に、食品全般に関わる加工機械および食品の製造販売などを行っている企業です。
 また、日本国内における大型精米工場ではシェア70%を占め、海外においても同様の高いシェア率となっています。
 米加工技術を応用した製粉の分野をはじめ、食品の分野、バイオマス発電プラントなど環境機器に関する分野、高始動特性モータ、光選別機を中心とした産業機械の分野など、時代を見据えた新たな事業展開を図られています。
事例紹介の概要

 人事部が中心となり、できるだけ障害のある方の特性に合った人員配置を行うよう障害者雇用を進めてきました。
​ 特に業務の切り出しの際は、各部署への交渉と事前説明を丁寧に行い、また、障害者本人のスキルや配慮事項もしっかりとヒアリングすることを心掛けています。また本人の希望と職場のニーズを確認して少しずつ勤務時間を伸ばすなど段階を踏むことで、少しずつ業務の幅が広がっています。
 また、採用・定着においては、社内だけではなく広島中央障害者就業・生活支援センター等、外部の支援機関の協力を得ながら、相談や定期面談等を実施し支援体制を構築しています。
 2024年4月には東京本社の近隣で、サテライトオフィスの利用を開始し、障害のある方が働きやすい環境を整えるなど、今後もさらなるサポート体制の強化を行う予定です。

事例紹介風景
参加者の声

 勉強会では、事例紹介が参加者から最も反響があったプログラムとなりました。
 勉強会後の実施アンケートでは、「障害者を雇用することは個人個人に寄り添い知ることが重要であることが理解できた」 「所属の理解を得るための工夫が欠けていることに気づいた」
 といった声をいただきました。

4 広島障害者職業能力開発校 見学

 様々な障害のある方が、「何を学んでいるのか」を知り、「どんな業務ができるのか」をイメージしていただく機会として、専門的な技術・技能を習得している現場を見学いただきました。
 実際に、授業風景や訓練生による2次元や3次元CAD、Webデザインによるサイトの作品を見ていただくことで障害者雇用のヒントを得た参加者もいらっしゃいました。
 
 見学前には、広島障害者職業能力開発校の職員からスクリーンリーダー等の視覚障害者用就労支援機器・ソフトを活用したOA機器の説明を行い、
 障害者雇用を進める上での、補助機器について学びました。
 見学前風景
 

 広島障害者職業能力開発校について
 

5 意見交換

 意見交換では支援機関を交えて、参加者の皆様と本勉強会への意見や障害者雇用について現状抱えている課題について、話し合いました。
 意見交換の内容について一部ご紹介します。
​ ※解決策等は参考としてご覧ください。障害のある方への配慮は個人の状況により対応が異なるため、一度支援機関へご相談ください。

意見交換の内容

意見1 製造現場での障害者活用のための業務の切り出しについて悩んでいたが、
今日の広島障害者職業能力開発校の見学を通してヒントを得ることができた。

意見2 支援に関する情報をもっと知りたい。

意見3 実際に採用してみないとわからない部分が大きい。
いろいろな企業の担当者ともっと話ができると良い。

意見4 精神障害のある方が休職され、どうサポートしていいかわからない。
解決策として状況に応じて配置転換を行い、要因を話し合い、
本人に合った配慮の調整を行う必要がある。
復帰後は仕事はゆっくり慣れてもらい、定期的な面談を実施する対応方法もある。
(定期面談は担当者だけでなく、外部の支援機関を頼る)
※広島障害者職業センターでは休職中の社員の職場復帰支援(リワーク支援)も行っています。 
 職場復帰支援(リワーク支援)について

5主催・共催・協力

主催:広島県
共催:広島労働局、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構広島支部 広島障害者職業センター
協力:広島中央障害者就業・生活支援センター、広島障害者職業能力開発校