このページの本文へ
ページの先頭です。

広島県の年降水量と短時間強雨

印刷用ページを表示する掲載日2022年2月7日

広島県の年降水量の経年変化

 広島県内の主な地域気象観測所(広島,呉,福山,東広島,三次)の年降水量は,約800mmから2000mmであり,年ごとの変動が大きくなっていますが,増減等の傾向は見られませんでした。日本全体でも年ごとの変動が大きくなっています。

広島県の年降水量推移

(出典:気象庁気象データを加工して広島県作成)

図1 広島県の年降水量の経年変化

 

広島での短時間強雨の発生状況

 近年,「ゲリラ豪雨」や「これまで経験したことのないような集中豪雨」といった言葉をよく耳にするようになり,降る雨の量が増えているように感じます。ところが,広島県各地の年降水量は図1のように大きな増減は見られません。年降水量は大きく変化していませんが,広島県では全国での傾向と同じく,短時間強雨回数の増加が見られています。

 広島市の年間の日降水量が30mm以上(激しい雨),50mm以上(非常に激しい雨)の回数は増加傾向で,統計期間の最初の10年間(1879年~1888年)平均ではそれぞれ12.6回と4.4回ですが,最近の10年間(2011年~2020年)平均ではそれぞれ17.5回と6.9回に増加しています。一方,年間の無降水日は225日~250日程度で推移しており,統計期間の最初の10年間(1879年~1888年)平均の239回から,最近の10年間(2011年~2020年)平均の245回に増加しています。

 年降水量に大きな変化がないにもかかわらず,強雨と無降水日回数が共に増加していることから,雨が降る日と降らない日の差が大きくなっており,雨の降り方が両極化する傾向にあると考えられます。

短時間強雨回数

(出典:気象庁気象データを加工して広島県作成)

図2 広島市の日降水量が30mm,50mm以上の回数と無降水日の回数の経年変化

 


おすすめコンテンツ