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早生樹コウヨウザンの普及啓発

印刷用ページを表示する掲載日2026年7月21日

コウヨウザンとは

 コウヨウザンを知っていますか?コウヨウザンは、台湾や中国南部原産の針葉樹で、日本には江戸時代に渡来したと伝えられており、木材はスギやヒノキと同様の用途で使うことができます。樹形はモミの木、球果はマツボックリに似ています。
 本州以南の寺社などに植栽例があり、庄原市には国内最大の造林地(0.63ha)があります。

コウヨウザンの特徴

8年生コウヨウザン

 

 

 

 

 

 

 

 


 

写真1 コウヨウザンの8年生樹(林業技術センター)

特徴1:スギやヒノキに比べて成長が早く、温室効果ガスであるCO2の吸収量が多いため、気候変動の緩和に貢献できます。また、日本より暖かい地域が原産のため、地球温暖化によって気温が上昇しても、成長に悪影響はないと考えられます。

特徴2:コウヨウザンは、伐採後の切り株から芽が出て、そのまま成長するため、植替え作業が必要ありません。(写真2)

萌芽更新

 

 

 

 

 

写真2 萌芽更新(コウヨウザン造林地(庄原市))

 加えて、一般的な樹木は、伐採後、切り株が枯れるため、新しく植えた苗木の根が十分張るまでの間、斜面の土砂を保持し、流出を防ぐ力が低下する時期が生じますが、コウヨウザンは切り株の根が生きたまま、新しい根が成長するため、土砂を保持する力が低下しにくくなります。そのため、気候変動により増加傾向である「短時間強雨」による土砂災害発生リスクの低減が期待できます。​

特徴3:スギ・ヒノキ花粉症の原因となる抗体は、コウヨウザンの花粉と反応しにくいとされており、スギ・ヒノキ花粉症の人に症状が出るリスクは低いと考えられます。

普及啓発に向けて

 上記のように、気候変動の緩和と適応、花粉症対策に効果が期待できるコウヨウザンは、下刈りなどが最低限でよく、早期に収穫が可能で、萌芽更新により、低コストで次の世代の森林を再生できる可能性があります。
 このため、広島県ではコウヨウザンをスギ・ヒノキに次ぐ新たな造林対象樹種に指定し、育林技術や材木利用マニュアルを作って導入の推進、普及啓発を行っています。

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