写真は左より、阿品台東小学校区地域学校協働本部あじな東っ子応援隊 眞木香与子氏、岡本真知子氏、西條商事株式会社 蔵田泰氏、山根副知事、広島文化学園短期大学食物栄養学科 村田美穂子氏、尾道市立重井小学校 曽根奈美枝氏、瀬川和司氏
地域のボランティアが小学校の家庭科教室を活用し、朝食を児童へ提供しています。健康的な生活リズムや食習慣の定着化、孤食の解消、ボランティアの声掛けにより、子供たちは地域の大人に見守られていることを実感し、安心して楽しく学校生活を送るきっかけとなっています。
ボランティアが運営を、小学校が場所の提供と食材の受取り、事業の周知を、協力企業が食材の提供をするという、多様な主体が役割を分担し、連携することで継続的に事業を実施しています。
令和元年度に実施したアンケートから「家でも朝食を食べるよう意識するようになった。」「朝食を食べる必要性がわかってきた。」といった事業の成果が見られました。
生産者と協力し、農場の様子や野菜の成長過程についての学習、収穫体験、とれたて野菜の試食などを実施しています。ソースメーカーの協力を得て、広島の郷土料理のひとつ「お好み焼き」の調理体験を行うなど、体験活動を通じて五感を育み、食の楽しさを積極的に引き出す食育の取組を行っています。
「生きる力を育む食育」「生涯を通じた心身の健康を支える取組」は地域の食育活動に大きく貢献するとともに、食の循環の場を提供することで、生産者と消費者の橋渡し役も担っています。
産婦人科医として診療にあたる傍ら、所属する自治体の食育推進会議に15年以上委員として携わるとともに、医師として助言等を行い、「健康寿命の延伸」に向けて子供のころからの生活習慣病予防、地域の食育ネットワークの構築に貢献されました。
かかりつけ医、学校医等の活動を通じて、妊娠期、学童期の方への生活指導を中心にライフステージに応じた食育の推進に、積極的な働きかけを行っておられます。特に妊娠中の食習慣に関する健康課題には、積極的に取り組んでおられます。
平成18年度から、地域の一人暮らし高齢者を対象に、社会福祉協議会と連携してお弁当の配食サービスを、平成20年度からはクリスマス会を実施しました。食物栄養学科の教員の指導の下、栄養士を目指す1年生全員が関わり、参加した学生は延べ820名にのぼります。クリスマス会では、地域の高齢者を大学に招き、フルコース料理を提供しました。料理の提供にあたっては、献立考案、調理、サービスの一連を学生が中心となって行いました。
新型コロナウイルスの影響により、令和2年度以降のクリスマス会は学生手作りのお菓子やカードを高齢者の自宅に届ける内容に変更しましたが、地域高齢者の毎年楽しみとなっています。
平成21年度から、5年生の総合的な学習の時間において、社会科の「日本の農業」の学習を基盤とし、「ふるさと重井町の農業」について学んでいます。重井町の特産物であるワケギを地域内外の人に発信していく計画を立てたり、特産物となった理由などを調べたりしながら、地域の農業者の指導を受け、栽培活動や販売活動なども行っています。
栽培活動を通じた学びについて行ったアンケートでは「農家の人の苦労が分かった。」「作物を作ってくださる人に感謝できるようになった。」「重井の特色に気づいた。」などの声があり、農への理解と食に関する関心が高まりました。
広島県食育基本条例(平成18年10月16日、条例第56号)において、「県は食育の推進に功労のあった者の顕彰に努めるもの」としています。
これまで平成19年度から令和5年度までの被表彰者数は、個人が34人、団体が24団体となっています。