10月19日(土曜日)の子供議会に向けて,質問や提案を作成するための勉強会を2回にわたって開催しましたので,その様子をお知らせします。
前回は,テーマを8つのジャンルに分けたところで終了しました。まずは,前回,書き出した短冊や模造紙に書き込んだキーワードを見ながら,「前回はこんな意見だったかなぁ」などと,みんなで確認を行いました。
そして,「この意見は○○のジャンルでとりあつかったほうがいいね。」「これらの意見は一つにまとめられるね」など,さらに議論しながら,最終的に6つのジャンルにしぼり込み,グループ分けを行いました。質問は,各グループにつき2問(県議会議員へ質問するグループは3問)作成することになりました。
その後,講師から配付されたワークシートにしたがって,どのような質問・提案にするか,文章の骨格を考えました。
まず「こんな広島になるよう○○したい,○○してほしい」ことを話し合い,それをみんなで議論しながら,以下の項目ごとに整理しました。その結果を骨格にして質問・提案する文章にまとめる方法を学びました。
○現状はどうなっているか
○なぜ現状がそうなっているのか
○それは,だれのために,なんのために行うのか
○それを実現するため具体的にどうすればよいのか
子供議員は,自分で見聞きしたことや調べてきたことを整理したり,大学生サポーターや県の職員にも手伝ってもらってスマートフォンでデータを調べたりして,現状を調べ,その解決策を探りました。
骨格がまとまったら,次は各自で質問・提案文章を考えるステップです。
大学生サポーターと相談しながら,「10年後の広島県をよりよくため」の解決策を文章にまとめていきました。しかし,自分の思いがうまく文章で表現できていなかったりして,講師や県の職員から書き直すよう,何度も赤ペンが入りました。子供議員は,そのつどサポーターにもアドバイスをもらいながら,自分たちの思いがきちんと伝わるよう,一生懸命書き上げました。
今回はここまでです。次回の勉強会で,グループとしての質問・提案文を完成させます。
各自が書き上げた質問・提案文章を持ちよって,グループとしての意見にまとめていきました。
ここで一つ問題が発生しました。本番当日,一つのグループに割り当てられる質問・提案時間は8分程度です。グループごとに2~3問質問するので,1問当たりではさらに短かくなります。しかし,試しに読み上げてみると,ほとんどのグループが時間をオーバーしてしまうことがわかりました。
このため,言わなくても意味がわかる部分はカットしたり,長い部分は短い単語に置きかえたりして,みんなで知恵を出し合いながら,時間内におさめるよう文章を短くする作業を行いました。中には「そういう言い方もあるのか」と大人が感心する場面もありました。なんとか文章を仕上げ,読み上げるパートも決まりました。
また,平行して,県議会議員への質問も3つ考えました。
その後,グループごとに質問文章の読み上げ練習を行いました。サポーターから,読む速さや声の大きさなどについて助言をもらいながら,繰り返し行いました。
その後議場へ移動し,議場内での動き方など本番当日に向けたリハーサルを行いました。
議場は,ふだん,県議会議員と知事や教育長,局長が,県の予算や計画,事業の進め方などについて議論を行っている場所です。最初は子供議員のみんなも少し緊張していましたが,演台に立って,本番を想定したリハーサルを行ううちに,だんだんと落ち着いていきました。この調子で本番当日もがんばってほしいものです。
次回は,いよいよ子供議会本番です。みんなで協力して一生懸命考えた質問・提案を自信をもって堂々と発表することを願っています。