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2019年1月28日保健環境センター研究発表会を開催しました

印刷用ページを表示する掲載日2019年2月28日

 広島県立総合技術研究所保健環境センターでは,平成30年度に実施している基盤研究などの成果を広く関係機関等へ紹介するため,研究発表会を開催しました。
 この発表会では,今年度に実施している研究課題の成果を中心に,保健研究部と環境研究部から合わせて6題と,広島県が中華人民共和国四川省と進めている「環境保護合作事業」の報告1題の計7題の発表を行いました。
 県関係事業課・地方機関,市関係課・機関及び関係事業者等40名近くの参加をいただき,参加者の方々からは多く質問やアドバイスがあり,盛会のうちに終了いたしました。御来場いただき,ありがとうございました。
 興味のあるテーマについては当センターあてお問い合わせください。
発表会の様子

【開催日時】 平成31(2019)年1月28日(月曜日) 13時30分~16時20分
【開催場所】 広島県健康福祉センタ(広島市南区皆実町一丁目6-29)

【発表内容】
1 県内におけるカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)の実態  (保健研究部 研究員 増田 加奈子)1県内におけるカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)の実態図
 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)は,重篤な感染症に対し最後の砦と言われる抗菌剤のカルバペネム系薬剤や広域β-ラクタム剤に耐性を示す腸内細菌科細菌です。
 主に感染防御機能が低下した患者や外科手術後の患者などに感染症を起こしますが,健常者に感染症を起こすこともあります。
 平成26年にCRE感染症の届出が義務付けられて以降,当センターではCREの薬剤耐性遺伝子解析を行ってきました。その結果,様々なタイプのCREが存在し,中には,ほとんどの抗生物質が効かないCREがいることがわかりました。県内の届出CREの実態について報告しました。

2 2011年1月から2018年9月までに広島県で検出されたRSウイルスの遺伝子型について (保健研究部 研究員 池田 周平)22011年1月から2018年9月に広島県で検出されたRSウイルスの遺伝子型図
 急性呼吸器感染症を引き起こすRSウイルスは2才までの乳幼児期にほぼ100%初感染を受けるウイルスで,2つの血清型があり,それぞれがさらに細かい遺伝子型に分かれています。
 これまではRSウイルスのサブグループや遺伝子型について,詳細な把握までは行っていませんでした。
 今回,平成23(2011)年から平成30(2018)年の間に広島県で検出されたRSウイルスの遺伝子型を決定し,RSウイルスの詳細な流行状況の把握について報告しました。

3 残留農薬に関する研究報告  (保健研究部 主任研究員 井原 紗弥香)3残留農薬に関する研究報告図
 殺虫剤のアセフェート成分を含む農薬の使用方法,適用作物の変更については,農林水産省からの通知(平成26年)を受け,今年度から食品中のアセフェートの基準値が改正されました。
 アセフェートは,一斉分析法では回収率が低いことが課題でしたが,今回,分析法を検討し良好な結果を得ることができました。
 また,農産物の収去方法に係る保健所へのアンケート調査結果のまとめを紹介しました。

4 迅速前処理カートリッジを用いた水試料中のVOCの分析  (環境研究部 主任研究員 木村 淳子)4迅速前処理カートリッジを用いた水試料中のVOCの分析図
 当センターで開発した「迅速前処理カートリッジ」は水中の有機化学物質の分析サンプルを簡易に短時間で作成(前処理)できます。
 公定法など一般的な方法では農薬類とVOCの同時前処理は困難ですが,迅速前処理カートリッジを用いた手法では同時前処理が可能であることを明らかにしました。

5 大気汚染事故を想定した簡易測定への取組 (環境研究部 研究員 槇本 佳泰)5大気汚染事故を想定した簡易測定への取組図
 工場等で事故が発生した場合,周辺の大気環境調査を行うことが考えられます。しかし,大気のサンプリングにはポンプ,あるいはキャニスター等の器材が必要で,広域調査に難しさがあります。
 当センターではポンプ不要の簡易な捕集管(パッシブサンプラー)の活用を検討しており,既存のキャニスター法と比較した調査例を紹介しました。

6 広島県における微小粒子状物質(PM2.5)の現状  (環境研究部 研究員 竹本 光義)6広島県における微小粒子状物質(PM2.5)の現状図
 PM2.5とは,大気中に浮遊する粒径2.5μm以下の小さな粒子のことで,平成21年に環境基準が定められています。PM2.5は非常に小さいために,肺の奥深くまで入り込みやすく,呼吸器などへの影響が心配されるため,対策が必要とされています。
 広島県では,県内24か所でPM2.5について測定を行っており,平成25年度からは,PM2.5に含まれる無機元素やイオン成分についての成分分析を当センターで実施しています。
 今回は,無機元素等に加え,平成29年度までの炭素成分についての結果を取りまとめ,紹介しました。

7 中国四川省の環境行政の現状について (次長 有吉 邦江)7中国四川省の環境行政の現状図
 広島県が中華人民共和国四川省と進めている「環境保護合作事業」の一環として,今年度,当センター職員2名が技術協力員として四川省へ派遣されました。
 この際に得られた四川省地方政府の情報等を基に,四川省の大気,水質,土壌など環境の現状,環境行政の現状,近年の環境変化等について紹介しました。

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