広島の経営者にインタビュー~株式会社テクシード 奥河内貴明さん~

社員全員が幸せになり、人生の夢が語られる会社の実現

建物改修 リノベーション

パッケージ型インターンシップの参加学生が、住宅・建設業界で働く経営者を取材し、各社の経営理念やSDGsの取り組みなどについて記事にまとめました。

【企業名】
株式会社テクシード(広島市東区)
[2021(R3)年度パッケージ型インターンシップ]

【事業内容】
・建物の調査・診断業務
・建物の改修工事監理(マンション大規模修繕工事・耐震補強工事)
・土木構造物の改修工事監理(トンネル・橋梁)
・リノベーションの設計・工事管理
・公共施設の新築工事監理

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代表取締役社長 奥河内貴明さん

テクシード奥河内社長 テクシード奥河内社長

経営者として、どんな時にやりがいを感じ、働いてよかったと思いますか?

 社長になって1年未満なので、まだ大きなやりがいは感じていませんが、社員が生き生きしているのを見ると嬉しいです。課題解決のために社員同士で意見を出し合っていて、最終的にそれが成功すればみんなで喜び、失敗したとしても次の糧にしているのはとてもいいなと思います。

会社を経営する上で大事にしていることはなんですか?

 経営理念の2つ目、「社員全員が幸せになり、人生の夢が語られる会社の実現」です。社長になってから新たな取り組みを2つ始めました。
 1つ目は業績表彰制度です。以前表彰したのは、会社の新型コロナ対策をしてくれた社員です。新型コロナが流行り始めたとき、マスクや消毒液が不足してしまいました。そこで、その社員はマスク等の確保のために自分から動いてくれました。他にもお客様からの評価がよかった社員を表彰しました。表彰された社員は、それがモチベーションに繋がり、表彰されていない社員にとってはチャレンジするきっかけになります。
 2つ目は就業規則の見直しです。ハラスメント防止や様々な休暇制度づくりに取り組みました。最近では新型コロナのワクチン休暇も設けました。

新型コロナの影響で働き方は変わりましたか?

 建物の調査や改修を行っている社員は現場に行かなければ仕事ができないので、これまで通りの働き方ですが、事務所で働く社員はテレワークを導入しています。テレワークができるような環境づくりにも取り組みました。 実は私も月の半分ほどは在宅勤務をしています。

広島ご出身で、広島で会社を経営されている社長がお思いになる、広島の魅力と課題はなんですか?

 魅力としては、まずはやはり広島の人が好きです。また私はカープが好きですが、野球チームもあればサッカーチームもあって、山も海もあり、冬にはスキーもできる。広島は大きすぎず小さすぎない町だと思います。
 課題は廃業する会社が多いことです。廃業してしまうのは業績が悪いからというより、後継者がいないからです。広島の後継者不足率が全国ワースト2位だった時もあります。私は社長になったばかりではありますが、次の後継者確保に向けて早めに手を打ちたいと考えています。

社長ご自身の将来の夢や、今後挑戦したいことはありますか?

 社員みんなが安心できて、自慢できるような会社をつくっていきたいです。今後何かに挑戦するとしたら、それは今やっていることに付加価値を持たせることだと思います。全く何もない状態から生み出すのはとても難しいことです。リノベーションの事業も、20年以上かけて培ってきた「建物を再生する」技術と知恵を活かして始めました。
 また、何か挑戦する際にはSDGsがそのきっかけやキーワードになるのではないかと思います。

 

【取材者】
広島市立大学 国際学部3年 浦井ひより
(インタビュー記事・会社概要・プロフィールは2021年9月時点)