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広島県公衆衛生医師採用ポータルサイト

印刷用ページを表示する掲載日2025年8月21日

広島県公衆衛生医師の採用情報サイトです。

◎公衆衛生医師とは(厚生労働省HPより)
都道府県や保健所設置市等において、都道府県庁や市役所、保健所、保健センター、地方衛生研究所等で働く医師のことを「公衆衛生医師」といいます。
公衆衛生医師は、医学的知識や診療・研究の経験等を活かして、感染症対策疾病予防・健康づくり精神保健食品・生活衛生医事・薬事等に関する業務や、医療提供体制の構築や地域包括ケアシステムの推進、災害時の健康危機管理体制の整備などに従事し、地域の保健・医療に関する課題の解決において重要な役割を担います。
他職種や関係機関と連携して様々なルールやシステムを作り上げることで地域住民の生命と健康を守ることができる、やりがいのある仕事です。

本庁での働き方

医学的な見地から政策立案や事業の実施

自治体全体としての保健医療体制の整備や国民の健康の保持増進のために、次のような医療・保健・福祉に関する計画策定、事業予算の獲得、ルールやシステムの構築などを行います。地方議会での質問への対応も行っています。

  • 感染症予防
  • 生活習慣病・がん予防
  • 健康づくり
  • 母子保健
  • 精神保健
  • 難病
  • 医療安全 など

県庁
(本庁 庁舎)

保健所での働き方

地域保健対策における広域的・専門的・技術的支援/調整

地域保健対策における広域的・専門的・技術的拠点であり、二次医療圏等を参酌して所管区域が設定されています。
管内市町と連携し、感染症対策、健康づくり、精神保健、難病対策等に関する業務や、食品衛生や医事・薬事等における監視・指導等の業務を行うほか、管内の医療体制や地域包括ケアシステムの推進に関する調整などを行っています。

本庁各課が所管する複数の業務をまとめて担当

  • 感染症対策
  • 疾病予防対策
  • 健康づくり
  • 精神保健
  • 食品・生活衛生
  • 医事・薬事等における監視・指導
  • 管内の医療提供体制の構築の調整
  • 地域包括ケアシステムの推進に関する調整
  • 災害時の健康危機管理体制の整備および運営 など

保健所
(広島県西部厚生環境事務所・保健所)

広島県で働くメリット3選

県としてスケールの大きな仕事ができる

自分が実現した事業や政策が県内全体に影響を与えます。また、対応すべき課題は幅広く、充実した毎日を送ることができます。県としての立場から、国や市町との連携により、地域社会全体を動かす要の役割を担います。

整ったワークライフバランス

日当直や土日祝日の出勤、自宅待機等は原則ありません。広島県としても仕事と暮らしの両立の支援を推進しており、​本庁・保健所共に、様々な業務にに関わることができる一方で、休暇を取りやすいです。また、休暇休業制度や福利厚生制度も充実をしています。リモートワークも可能であるため、それぞれの状況に応じて柔軟な働き方ができます。

研究・資格保持がしやすい環境

広島県には、業務を行いながら、自ら研究を行う人もいます。
また、自治体では貴重な、公衆衛生学修士(Master of Public Health)を取得できるひろしま社会医学系専門医プログラムがあります。
参考:広島大学大学院医系科学研究科​公衆衛生学プログラム(博士課程前期)

専門医等の資格維持

地方公務員法により、原則としてアルバイト等は制限されますが、これまでに取得した専門医の資格維持等のため、行政医師としての職務遂行に支障がない勤務を要しない日に、病院で診療行為を行う場合など、業務の内容により兼業が認められる場合があります。そのため、領域によっては、資格の維持・更新が可能です。

官学連携事業

広島大学で公衆衛生医師が講義を行ったり、夜間大学院生や客員研究員として大学で研究活動を行うことができます。
また、医学生をインターンシップとして受け入れるなど、広島大学との連携事業が盛んに行われています。
ひろしま社会医学系専門医研修プログラムでは研修中に公衆衛生学修士(MPH)を取得することができます。

臨床医との違い

臨床医が「一人ひとりの患者を診察し治療する」のに対し、公衆衛生医師は「集団を対象に疾病を未然に防ぎ、健康を増進する」ことが本質的に異なります。
公衆衛生医師は保健所や庁舎が主な職場であり、診療行為よりも疫学調査、統計解析、条例策定、危機管理マニュアルづくりなどマクロ視点の業務比重が高いのが特徴です。
臨床医は専門性を極めるのに対して、公衆衛生医師は多様性を極めると表現されます。

公衆衛生医師としてのコンピテンシー

コンピテンシーとは高い成果を発揮するために必要な知識・能力を指します。

社会に存在または発生する健康課題に対して、システム・環境・集団・個人といった幅広い対象に働きかけ、様々な関係者との協働および調整によって問題を解決できる力として、以下の8つのコンピテンシーが求められます。(社会学系専門医協会「専門研修プログラム整備基準」より抜粋)

1基礎的な臨床能力 2分析評価能力 3事業・組織管理能力
4コミュニケーション能力 5パートナーシップの構築能力 6教育・指導能力
7研究推進と成果の還元能力 8倫理的行動能力

現役公衆衛生医師よりコメント

現役公衆衛生医師として、広島県庁で働く方々より、公衆衛生医師の働き方についてコメントをいただきました。

平本 恵子 医師(西部保健所長)

所長私たちが生きてゆくためには、社会の中に生じる様々な公衆衛生課題を乗り越える必要があります。災害の激甚化、パンデミック、少子高齢化、教育、労働、福祉、環境など、直面する課題はどれも喫緊の対策を求めています。
行政で働く公衆衛生医師とは、これらの答えのない「社会の病」に対し、多種多様な関係者とともに解決策を考え、仕組みや企画を立案し実行する、クリエイティブでダイナミックな職業です。

医療機関では病気の方々を対象としますが、行政機関は住民全てを対象とし、仕組みやつながりといった「見えない力」で健康・安全を守り、社会全体の幸福を高めることが仕事です。
医学の専門知識や経験を活かし、様々な調査・分析をする。医療と行政をつなぐ翻訳者として、多様な意見を調整する。政策を企画し、社会に馴染み良くつなぐ・・・どれも、公衆衛生医師の姿です。

みなさんがこれまでに見てきた、社会の「答えのない課題」。
どうにかしたい、こうすればきっと解決するのではないか。
その想像力、挑戦心を、ぜひ広島県庁で形にしませんか。
たくさんの仲間とともに、幅広い役目を担う公衆衛生医師。
自分らしさが活かせる、特別な仕事です。あなたの力を、待っています。

​高橋 一剛 医師(医療機能強化推進課)(「高」は はしごだか)

男性

私はもともと消化器外科医として、都市部や中山間地域で患者さんと向き合ってきました。目の前の患者さんの治療にやりがいを感じる一方で、地域や社会を支える仕組みの課題にも興味が湧き、「医療の現場」と「社会の仕組み」をつなぐ仕事はないかと探した結果、「公衆衛生医師」という新しいフィールドに出会いました。その仕事の面白さを直感的に感じて、迷うことなく「県の行政」の仕事に飛び込みました。

コロナ禍では、病院や高齢者施設などでクラスターが頻発した状況の中、多くの方々と協働する力の大きさを知り、「早く行きたければ、一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め。」という言葉の意味を実感するような経験をさせていただきました。
現在は、医療関連のビッグデータなどを使いながら「伝わる」「納得できる」資料作成や説明を意識して仕事に取り組んでおり、行政と医療介護現場の"翻訳家"の役割を担うことにやりがいを感じています。

病院での診療も時々続けており、現場でのちょっとした気づきが行政のアイディアになる瞬間に出会うのも、私にとって大きな喜びです。

公衆衛生医師は、医療の専門性を社会全体の健康づくりに活かせる、とても魅力的な仕事です。少しでも興味があれば、ぜひ気軽に声をかけてください。あなたの新鮮な視点が、地域の未来を変える力になります!

𡈽谷 江奈 医師(北部保健所)

女性保健所では、臨床とは異なる視点から地域全体の健康を支えるという、大きなやりがいがあります。他職種とも連携しながら、感染症や災害などの健康危機に対応し、実効性のある対応策を考えることができるのも魅力の一つです。さらに、地域アセスメント等を通じて地域の実情を把握しながら、予防や健康づくりに取り組み、地域社会全体の安心、安全を築いていくことが求められる重要な役割を担っています。

よくある質問

1 公衆衛生医師の仕事・役割

広島県庁で働く公衆衛生医師は何人いますか?

令和7年4月1日現在、本庁(4名)および保健所等(8名)、合わせて12人です。

公衆衛生医師の主な業務内容はどのようなものですか?

公衆衛生医師は、地域住民全体の健康と安全を守るため、以下のような幅広い行政・制度的な取り組みに関与します。主に本庁(健康福祉局)と保健所に勤務しており、それぞれ役割が異なります。

  1. 本庁(健康福祉局)
    自治体全体としての保健医療体制の整備や国民の健康の保持増進のために、次のような医療・保健・福祉に関する計画策定、事業予算の獲得、ルールやシステムの構築などを行います。地方議会での質問への対応も行っています。
  2. 保健所
    市町と連携し、災害や感染症などの健康危機対策、健康づくり、精神保健、難病対策や食品衛生、医事・薬事の監視・指導業務のほか、医療体制や地域一体型のケアシステムの構築など、幅広い役目を担います。​

臨床医としての経験はどの場面で役立ちますか?

公衆衛生医師は、臨床と行政をつなぐ橋渡し役であり、以下のような役割を期待されます。

  1. 疫学的判断や現場での調査における医学的知見の活用
  2. 感染症対応や災害対応時における臨床の視点からの判断力・対応力
  3. 保健医療政策や制度設計の場における、患者視点に基づいたアドバイス
  4. 複数専門職や関係者との意見調整時において、相互理解を促す上での実践的な説明力
  5. 臨床時代に培った臨床医師とのネットワークを基盤とする幅広い信頼関係

2 必要な資質・スキル

公衆衛生医師に必要な資質や向いている人の特徴は?

日本専門医協会が認定する「社会医学系専門医プログラム」では、公衆衛生医師が備えるべき8つのコンピテンシーが挙げられています(「基礎的な臨床能力」「分析評価能力」「事業・組織管理能力」「コミュニケーション能力」「パートナーシップの構築能力」「教育・指導能力」「研究推進と成果の還元能力」「倫理的行動能力」)。

さらに、活力ある公衆衛生医師になるために、社会の様々な現象に興味を持つこと、リスクを予測し計画を立てる、広い視野を持つこと、挑戦すること、などのノンテクニカルスキルも、公衆衛生医師の特徴として挙げられます。

幅広い分野で、様々な役割となって活躍できることが、公衆衛生医師の最大の魅力です。また、診察や手術ではなく、仕組みやつながりを用いて、一度に何万人もの健康を守るという、大きなやりがいがあります。このようなクリエイティブでダイナミックな仕事に興味があれば、どなたでも公衆衛生医師になれますので、ぜひ一度ご相談ください。

学生時代に高めておくべき力はありますか?

まず、多様な社会を診る力を養うことをお勧めします。具体的には、様々な文化、芸術、ニュースや書物等、できるだけ多様な情報に触れることです。

次に、多くの人と知り合いになり、つながりを作ることです。信頼し合える仲間が多いほど、相談し合い、助け合うことができます。

また、多くの人と1つの出来事を作り上げる イベント企画に参加すれば、調整力や遂行力も養われます。これらの経験を通じて、公衆衛生医師に必要な8つのコンピテンシーを高めるきっかけとなるでしょう。

3 キャリア・異動・採用

​専門医を取得することはできますか?

もちろん可能です。広島県の職員になると、公衆衛生医師としての知識や経験が身につく「ひろしま社会医学系専門医研修プログラム」を受講できます。

特に広島県では、行政で働きながら広島大学大学院公衆衛生学修士(Master of Public Health; MPH)が取得でき、大学院の講義履修と研究活動を同時に行うことができます。

臨床時代の専門が公衆衛生でなくても応募できますか?

もちろん可能です。むしろ、専門が公衆衛生でない医師がほとんどで、臨床医師を経験した後、行政に転職して初めて公衆衛生について知るケースのほうが一般的です。
業務に必要な知識は、行政職に就いてから本格的に学び始めます。また、上記「ひろしま社会医学系専門医研修」をはじめとし、行政では日々多くの研修が組まれるため、それらを履修することで習得可能です。

転勤はありますか?

本庁(健康福祉局)と保健所等での勤務となるため、県内の転勤はあります。

4 働き方・ワークライフバランス

勤務時間や残業、休日出勤はどの程度ありますか?

8時30分~17時15分(昼休み12時~13時)が基本の就業時間となり、完全週休二日制です。年次休暇(20日/年)、夏季(計5日)・年末年始休暇なども整備されています。

受け持ち患者や外来等なく、当直・夜間呼び出しも基本的にありませんが、感染症や災害など健康危機が生じた際には臨時対応をすることもあります。

仕事と育児の両立は可能ですか?

もちろん可能です。育児休業、家族看護等休暇など、各種制度を利用することができます。

学会や研修への参加は可能ですか?

スキルアップや専門医の医事に必要な学会・研修に参加できます。

5 見学・相談について

公衆衛生医師の仕事を直接見学できますか?

もちろん可能です。ご要望に応じて対応いたしますので、まずはお問い合わせ先へご連絡ください。

公衆衛生医師に相談できる機会はありますか?

いつでも可能です。ご要望に応じて対応いたしますのでお問い合わせ先へご連絡ください。
どのようなことでもお気軽にお問い合わせください。現役の公衆衛生医師が相談に応じます。​

集団

お問い合わせ先(担当:健康福祉総務課)

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お問い合わせ内容を記入してください。担当より、2~3営業日以内に連絡をします。

お電話でのお問い合わせ

082-513-3021

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