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議員定数・選挙区調査特別委員会審議概要

印刷用ページを表示する掲載日2011年12月1日

平成17年

12月15日 11月28日 11月9日 10月28日 8月29日

 4月20日 3月10日 2月20日 2月16日 1月23日

平成18年

6月29日 6月19日 5月23日

平成18月6月29日 開会分

調査の結果並びに決定事項

1 採決をして意見をまとめることについて 可決(賛成多数)

2 神石郡選挙区の合区先を分離採決することについて 可決(賛成多数)

3 神石郡選挙区の合区先を福山市選挙区とすることについて 可決(賛成多数)

4 総定数を65人とすることについて 否決(賛成少数)

5 総定数を66人とすることについて 可決(賛成多数)

主要な質疑・意見事項

1 議事進行について

(1) 総定数と合区先は,分離して採決すべきである。
(2) これまでと同じように合区先について議論してから,総定数をどうするかという議論をすべきである。
(3) 本日は各会派が考え方を述べるのであるから,分けてするというような問題ではなく,各会派に任せておけばよい。
(4) 今までの議論の順序を踏まえると,合区先について各会派の意見を聞いて,次に総定数の議論をする順序でよいと思う。
(5) 次回までに各会派の意見をとりまとめるようにとの指示であったから,会派ごとに意見を言えばよく,その後採決するかしないかは両副委員長で相談すればよい。
(6) 総定数を議論するに当たっては合区が大きく影響してくるので,まず合区先の意見を聞くのがシナリオとして自然である。
(7) 各会派の意見を述べた後,合区先と総定数の議論をさせてもらえるのか。
(8) 議論を尽くすために2つの問題をまとめて意見を言うように言われているのであり,進行に問題はない。

2 合区先並びに総定数及び選挙区別定数配分に関する各会派の意見

(1) 自由民主党広島県議会刷新議員会

 神石郡の合区先は府中市とする。定数増となる西区,安佐南区,安佐北区,廿日市市を現行定数のまま据え置き,総定数を66人とする。

(2) 広島県議会民主県政会

 全国の総定数の減少率を勘案すると総定数は66人としたい。合併地域に配慮する観点から,定数増となる西区,安佐南区,安佐北区,廿日市市を現行定数のまま据え置くことにより対応する。神石郡の合区先については,署名は重く受けとめているが,府中市の旧上下町が同じ選挙区に属していたこと及び福山市と合区すると衆議院小選挙区よりも広くなるという理由により,府中市とする。

(3) 公明党広島県議会議員団

 総定数は4増4減という考え方に基づき,定数増となる西区,安佐南区,安佐北区,廿日市市の定数を現行のまま据え置き66人とする。65人とする場合は人口比例とする。豊田郡の合区先は竹原市,世羅郡の合区先は三原市ということで委員会として結論が出ている。神石郡の合区先は,8割を超える住民の意思は重たい判断材料であると思うが,公職選挙法の選挙区設定に係る判断基準を総合的に判断し,会派としては府中市がよいということになった。

(4) 自由民主党広島県議会良政議員会

 豊田郡の合区先は竹原市,神石郡の合区先は府中市,世羅郡の合区先は三原市がふさわしい。総定数は66人とすべきである。選挙区別定数は,三次市,庄原市,府中市・神石郡,呉市から定数を1人ずつ削減し,西区,安佐南区,安佐北区,廿日市市については現行のまま据え置く。なお,安佐南区については,次回の見直しの際に,人口比例原則による定数とするように検討を行うべきだということを申し添える。

(5) 県民同志会

 政令指定都市の広島市は,市町村合併に配慮して,定数を据え置くことで実質3人減としていること,特例市の呉市も定数を1人減としていることを踏まえ,中核市の福山市の定数を2人減(福山市・神石郡選挙区では3人減)とし,廿日市市は1人増として,総定数を65人とする。神石郡の合区先は,民意を無視できないので福山市とする。

(6) 自由民主党広島県議会議員

 神石郡の合区先は,民意,生活圏,地勢,隣接する行政区画を考慮すると福山市である。三次市の議員1人当たりの人口が5万9,000人強で多いという意見がある中で,合区により5万6,000人となる府中市に合区するのは理解できない。福山市と合区すると,衆議院小選挙区よりも広くなるという議論があったが,他県にはこういう事例がたくさんあったので,衆議院小選挙区よりも広い県議会議員の選挙区はつくらないという議論はできない。世羅郡の合区先は三原市で,豊田郡の合区先は竹原市で結構である。総定数については,67人を以前から主張している。

3 各会派の意見に対する意見

 (1)尾道市は合併したのだから,公職選挙法第15条第8項のただし書きを適用すべきである。神石郡の合区先については,民意が福山市と生活圏が一体だというものを,府中市と合区して1票の較差を拡大することが,大切な問題を議論する責任者かと申し上げたい。

 (2)豊田郡の合区先は生活圏という判断で竹原市,世羅郡の合区先は将来の市町合併の候補先,生活圏,クラスター数値等々の判断で三原市ということになった。神石郡の合区先について,そういう考慮をせず,住民の願い,1票の較差が拡大するといった事情があるにもかかわらず府中市とすることは納得できない。

4 採決と結論の取り扱いについて

 (1) 合区先と総定数については,分離して採決すべきである。

 (2) 採決により委員会の結論を出すということだが,本会議で特別委員会の重みが担保されるのか。

5 神石郡の合区先を福山市と決定した後の総定数66人案の取り扱いについて

 (1) 総定数66人案は,神石郡の合区先を府中市とする案と一体だから,福山市との合区が決まった後は採決する必要がないとのことであるが,合区先によって流動的な議論が出てくるのだから,フリーにディスカッションさせてもらいたい。

 (2) 定数問題と合区問題はセットにして議論し採決するということで討論したが,多数決により分離採決になって条件が全く変わってきた。福山市と神石郡を合区するなら,福山市選挙区の定数削減を議論する必要があり,総定数は65人,66人,67人のそれぞれの案について採決すべきである。

 (3) 各会派の意見として合区先と総定数について述べられたが,その理由はそれぞれ違うため,神石郡の合区先が福山市となったことを踏まえ,もう一度意見を聞くべきである。66人案は取り下げるというのなら仕方ないが,そうするつもりか。

 (4) 66人案を取り下げるかどうかについて答える必要はない。各委員がそれなりの考え方を持っているのであるから,淡々と議事を進めてほしい。

6 総定数を66人とする案の取り扱いについて

 (1) 先ほど来の議論を聞いていて,一番合意を得やすい数が66だと思うので,66人案を提案する。事務局の方で合区先の決定をベースに66人の案をつくってもらい,その案を含めて採決していただきたい。

 (2) 提案した後に動議を出して,それを覆すというようなことは地方自治法にはない。そもそも合区先をどこにするかという問題と,定数の問題を分けるのはおかしい。

 (3) 合区先と総定数,それぞれ重いもので,一緒にするのが問題であり,それぞれの案を採決すべきである。

 (4) 66人案は府中市との合区の案と一緒に提案されており,再度提案はできない。

 (5) 神石郡の合区先が福山市と決まったことで前提条件が変わったので,66人案についてどうするのかということを各会派でもう一回議論すべきではないか。

 (6) 合区先と定数の問題はセットであるという意見があるが,賛否を諮って分離することになったのだから,総定数66人案は生きていると思うし,さらに66人案の提案もあったのだから,採決しなければいけない。

7 総定数66人として決定した後の総定数67人案の取り扱いについて

 自由民主党広島県議会議員会として67人と提案したが,いろいろな政治判断の中で,総合的に委員の意見を酌んで検討した結果,大方が了解できる66人を了承することを決定したので,67人案は取り下げる

平成18月6月19日 開会分

報告事項

選挙区別定数配分と議員一人当たり人口に関する試算(議会事務局)

主要な質疑・意見事項

1 神石郡選挙区の合区先について

 (1) 神石高原町の住民の8割以上が福山市との合区を要望していることを反映させるべきである。

 (2) 合区については住民の意思をまず尊重するのが当然の理である。

 (3) 要望書を見ると,合区と合併を間違って認識しているように受けとれる。

 (4) 有権者が強制合区される中で要望していることは,最大限尊重すべきである。府中市と神石高原町には一体性はない。

 (5) 神石高原町は福山市と合区すべきであり,要望書にある合併は合区の意味で理解している。

 (6) 市町村合併による合区の場合は,民意を最大限汲み上げるのが前提である。

 (7) 要望書のとおりにしたらどうかということであるが,衆議院小選挙区より大きな県議会の選挙区ができるのは大変なことである。受け入れる側の福山市の住民の意見は聞いておらず,大所高所から考えなければならない。

 (8) 全国30幾つある中核市の中には,衆議院小選挙区より大きい県議会議員の選挙区が13くらいある。福山市との合区により,中核市で初めてということにはならない。

 (9) 公職選挙法第15条第7項により衆議院小選挙区を考慮する必要があり,同じ6区である府中市と合区するのが妥当である。福山市と合区して衆議院小選挙区より広い県議会選挙区をつくることは,小選挙区の導入による金のかからない選挙という流れに逆行する。中核市の選挙区において,隣の自治体を合区して衆議院小選挙区を越えた例はない。人口割合からみると,府中市と合区した方が中山間地域の意見を反映できる。

 (10) 小選挙区制度は,政権交代が可能となる選挙制度として導入されたもので,金のかからない選挙については,小選挙区になって同じ政党の中で複数の候補者が争うことがなくなったことと,公費で賄うこととなったことによるものであり広さの問題ではない。また,地方議会の場合,議員定数が1人とは限らず,福山市選挙区の場合は11人
いるから,衆議院小選挙区より選挙区が大きくても問題はない。民意を最大限酌んで区割りをすることに配慮しないと神石郡の有権者は選挙に行かないかもしれないが,そうなったときに県議会が説明責任を果たせるのか。

 (11) 中山間地域と都市を合区して,地域の利益になるのか疑問である。自分たちのことを聞いてくれなければ選挙を棄権するというのでは民主主義の崩壊であり,決まればそのとおりやってくださるのが地域の人だと思う。

 (12) 神石高原町は,将来,福山市との合併も想定されること,福山地域事務所が管轄していること,神石高原町の方々の意思を尊重してあげることを踏まえると福山市との合区が望ましい。

 (13) 県民の声をバランスよく反映させること,選挙権の行使を保障するという民主主義の原点に立つと,住民の意思というのは非常に重たいものがある。

 (14) 中山間地域の行政を守るという観点からすると,府中市との合区がいいのではないか。

 (15) 1票の較差を考えると,福山市より府中市と合併した方が大きくなる。

 (16) 豊田郡選挙区,世羅郡選挙区の合区先は地域の声や経済圏等を考慮して決めたのに,神石郡選挙区の合区先の話になるとそうしたところを考慮しなくなっている。衆議院小選挙区よりも中核市の県議会議員選挙区が大きくなることは前代未聞だと言われるが,衆議院の見直しがされていないから当然である。福山市の市民が神石高原町と合区してほしいかどうかわからないと言われるが,同時に府中市の市民もそうしてほしいか不明であり,地域の要望をそのような議論にすりかえるのは禍根を残すことになる。

2 総定数及び選挙区別定数配分について

(1) 3を超えた減員を想定する場合は,人口比例という本則を考慮すべきである。

(2) 広島市西区,安佐南区,安佐北区以外にあと1,2人の削減は必要である。

(3) 全国平均削減率を考慮し,4人目の削減はあると認識している。

(4) 定数削減に当たっては,根拠ある議論を行うべきである。

(5) 全国平均の削減率を当てはめることに意味はなく,定数67でよいと思う。

(6) 広島市3選挙区は合併していないという理由で増員しないということになっているが,さらに総定数を削減しないということであれば,原点に返って人口比例で配分し直すべきである。

(7) 広島市議会議員の定数を5減することが検討されている中で,政令市の県議会議員の定数を増やすことについて,広島市民の理解を得られるというのなら,増やしてもらっても結構である。

(8) 権限移譲に伴い,審議事項は県議会議員が減り,市町議会議員は増えているのだから,県議会議員を減らさないと住民の理解は得られない。

(9) 県議会議員は合併建設計画をチェックする役割があり,全国平均削減率に合わせる議論はおかしい。また,既に6人分に相当する報酬カットを実現している。

(10) いろいろな施策を全国平均という考え方でやっているのだから,議員定数だけは関係ないという考え方はエゴになりはしないか。

(11) 人口比例,定数増の抑制など様々な切り口で3減から踏み込んでいくべきである。

(12) 市町村の数,県職員の数が減ってきている中で,議会だけが全国平均でよいというのは説得力に欠けるので,議会自ら我が身を削ったことを県民に示す必要がある。

(13) しっかりとした判断基準を示した上で合意形成できるなら,65人ぐらいまで議論すべきである。

(14) 定数を改革したというためには,少なくとも複数の定数の選挙区のところは5万人に1人という割合で定数配分すべきである。 

(15) 費用面でみると既に6人分の削減効果を上げている。全国平均という数字だけで語るのは間違っている。

(16) 政令市,中核市,特例市は,権限移譲により議員の仕事は少なくなってきており議員を減らせるのではないか。合併先進県として,中山間地域の合併した地域への配慮は必要である。

平成18月5月23日 開会分

報告事項

選挙区別定数配分と議員一人当たり人口に関する試算(議会事務局)

主要な質疑・意見事項

1 政令市である広島市の3選挙区の定数を抑えた経緯からすると,中核市である福山市選挙区は削減する方向で議論すべきであり,神石郡選挙区と府中市選挙区を合区した場合は,削減しないと理解が得られない。政令市の定数据え置きは今回だけの措置であり,次回改選期には必ず見直さなければならない。

2 安佐北区選挙区を定数3に据え置きながら,より人口の少ない尾道市選挙区の定数を1増して4にするのは不合理である。合併の有無という理由での整理は納得できない。総定数67から再度検討するという話だったと思うので,全国の議員定数の削減率の状況も検討材料に加えて議論してほしい。

3 広島市の3選挙区の定数据え置きは前回の委員会で決着している。1票の較差を考えると,神石郡選挙区を福山市選挙区と合区するのが当然であるが,府中市選挙区と合区した場合は,福山市選挙区の定数は減らすべきである。合併した旧町村から,できるだけ定数を維持してほしいという意見もあったが,これ以上の定数削減は,中山間地域の議員を減らすことになり,県土の均衡ある発展は望めなくなる。議員報酬カットにより,既に6名の実質減員措置を講じている。

4 政令市だけを減員して総定数67で終わりということには納得できない。安佐南区選挙区については,前回の見直しに続いての据え置きであるため納得のいく説明が必要である。

5 合併をした中山間地域だけが議員の定数が少なくなり,議員1人当たりの人口が多くなっている。これ以上の削減は県土の均衡ある発展にならない。三次市選挙区の議員1人当たりの人口を基にすると,安佐南区選挙区は三次市選挙区を超えていないし,福山市選挙区の定数は9名で十分である。

6 前回の委員会で一応広島市の問題は終了したと解釈している。市町村合併後,道州制の導入や政令市の道府県議会議員の取り扱いなど,新しい地方自治制度を模索しており,今回は総定数を67で整理することでいいと思う。

7 選挙区を見直す場合に一番基本的なことは有権者の1票の平等性の担保であるが,中山間地域の議員1人当たり人口も勘案し,平等性や地域性にも配慮しながら全体を見直す中で,前回の委員会で決定した総定数67が選択肢を狭めたものになってくるのではないか。総定数67は既定事実ではなく,ある程度フリーで議論したい。

8 市町村合併により,市町村の議員は大幅に削減されたので,県議会議員の役割が大きくなったという見方もあるが,大事なのは県民の理解であり,理解が得られる削減率はどの辺か,全国平均などを参考にもう一度削減の目標値を見直して,そこから議論しないとおさまらないのではないか。

9 政令市,中核市だからという議論で結論を導くのは難しい。総定数の削減については,本県独自の考え方もあってもよいが,市町村合併で市町村の首長や議員が減り,県も行革で職員を減らしている中,中国地方の状況や全国平均も見ながら,減員率をどこまで持っていくかという議論が必要である。全国平均の減員率が9%となると,67人よりももう一歩必要ではないかと思う。

10 強制合区の対象選挙区については,前回の定数見直しの際に,合併後に抜本的な改正をしようということで4年間延ばした経緯があるということを踏まえた議論が必要だと思う。

11 政令市は一部を除いて合併していないということもあり,前回の委員会の結論は是認する必要があると思う。総定数に関しては,県民の目線で,議員報酬カット,全国や中国地方の状況など幾つかのメルクマールのもとで判断をすべきである。ただし,全国平均が9%であることについては,大都市周辺の人口急増地域における定数の据え置きが大きく寄与している状況もしっかり勘案して議論する必要がある。

12 広島市の各区の定数をこれ以上削減すると,三次市の1人当たり人口を超えるから違法となる。中核市の福山市か,合併地域からしか削減できないという今,議員定数の見直しには民意が一番大事であって,合併地域の議員をこれ以上削減しないでほしいという声が上がっていることを踏まえて議論しなければいけない。

協議決定事項

今後,6月定例会前と定例会中の2回程度開催し,最終方針をとりまとめることとした。

平成18年4月20日 開会分

報告事項

な し

主要な質疑・意見事項

広島市西区,安佐南区,安佐北区の3選挙区における議員定数の取り扱いについて

1 議員定数の配分は人口比例が原則であり,政令市ということで別に定数配分のルールを設けることは慎重であるべきである。

2 今回の見直しは,市町村合併を契機に行っていることから,合併によって減員になる選挙区があることに伴い増員となる3選挙区について,合併をしていないことを理由に,今回に限って据え置くという考え方があってもよい。

3 現行定数から三次市選挙区の定数を1減,広島市安佐南区選挙区の定数を1増とすれば,議員1人当たりの人口が従前とは逆転の状況になるので,今回,3選挙区の議員定数は据え置くのが妥当である。

4 人口割が原則であるが,三次市と山県郡の選挙区別議員1人当たりの人口較差は約2倍であり,その較差の中に3選挙区の議員1人当たり人口がおさまるものなら,今回,3選挙区の議員定数を増やす必要はない。

5 3選挙区は人口増になっているが,合併地域で減員となる選挙区に配慮すべきであり,他の道府県においても政令市との定数バランスについて配慮している実態があることから,今回,3選挙区の議員定数は据え置くべきである。

6 政令市だからという理由ではなく,今回,市町村合併を伴う地域かどうかという論拠をもって,廿日市市選挙区を1増,3選挙区を据え置きにするということは理解できる。しかし,安佐南区選挙区は,他の2選挙区とは状況が違い,既に配当基数が5以上の数値であるにもかかわらず,現行定数4のままに据え置くということになるのだから,理屈付けをきちんとしておいてほしい。

7 政令市だからという問題になると,根本の議員数や議員としての役割などが問われてくるので,3選挙区の議員定数の据え置きについては,今回の市町村合併に伴う問題として理解できる。しかし,基本は人口であり,安佐南区選挙区は他の2選挙区とは根本的に違うことを特記しなければ,政令市をどう認識するのかの問題になり,中核市などの議員定数の考え方にも影響することになる。

8 安佐南区選挙区は,前回も議員定数を据え置いた経緯があり,今回据え置きとするならば,歯止めとして特例だということを付したうえで行うべきである。

9 3選挙区の定数は結論的には据え置くことでやむを得ないが,安佐 南区選挙区は,他の2選挙区とランクが違う状況にあること,また大合併直後の特別扱いであることを特記すべきである。

10 合併により三次市と広島市の面積は,ほぼ等しくなっており,こうした点にも配慮して,3選挙区の議員定数は据え置くべきである。

11 議員定数の配分は人口比例が原則であるが,県土の均衡ある発展を考えると,今回特に都市部の人口増の地域の選挙区を据え置くというのは順当な手段であると思う。安佐南区を据え置く理由についても,今回合併した過疎地域とのバランスを考えながら,都市部でふえるところをふやさないということで十分説明がつく。

12 今回は,市町村合併ということに焦点を合わせるべきであり,3選挙区の議員定数を据え置くことに賛成である。

協議決定事項

広島市西区,安佐南区,安佐北区の3選挙区の議員定数については,現行定数に据え置くこととされ,これにより生じる定数3人については,総定数70人から削減することとされた。

平成18年3月10日 開会

報告事項

1 国勢調査の結果に基づく各選挙区別定数配分に関する試算(議会事務局)

2 政令指定都市が所在する道府県における公職選挙法第15条第8項ただし書適用の状況について(議会事務局)

3 第27次地方制度調査会専門小委員会 発言要旨等(議会事務局)

主要な質疑・意見事項

1 中山間地域の市町村議会議員が減少している中において,当該地域の定数については,政治的な配慮をいただきたい。

2 政令指定都市の定数をある程度独自で決めることの可能性について

3 まず政令指定都市の取扱いを決め,それから中山間地域への配慮をどうするかという議論をすべきである。

4 第27次地方制度調査会の内容をもっと勉強する必要がある。

5 第28次地方制度調査会における議員定数と道州議会についての議論の内容について

6 政令指定都市選出の県議会議員の権能の見直しを検討した上で,政令指定都市選出議員の定数を議論すべきである。

7 総定数の削減を検討する必要があり,その上で政令指定都市の定数を議論すべきである。

8 政令指定都市の県議会議員は地元選挙区の利益代表ではなく,県全体の事を考えている。他県のように,人口がふえてもあえて定数をふやさないということであれば理解できる。

9 政令指定都市からの県税収入は大きなものがあり,その税金の使い道について納税者の代表として意見を言うのが政令指定都市の県議会議員の役割である。

10 政令指定都市選出議員の定数はふやさないという合意がないと総定数の削減は困難である。

11 合併の進展により市町村議会議員が減少したから県議会議員も削減するというのは感情的であり,逆に県議会議員の役割は大きくなってきており,削減ありきの議論ではない。

12 政令指定都市選出議員の定数はふやさないという了解が大前提である。

13 政令指定都市の定数を据え置くとしても,政令指定都市の中での公平性は保たれる必要がある。

14 政令指定都市,中核市及び特例市の処理事務について

15 人口の集中した政令指定都市の議員が不利になるというのもおかしいと考える。中核市なども含めた都市と中山間地域という観点で議員の役割,定数を考えるべきである。

16 広島市内の選挙区の合区の可否について

平成18年2月20日 開会分

報告事項

な し

主な質疑・意見事項

1 世羅郡選挙区を特例選挙区とすべきかどうかについて

2 世羅郡選挙区の合区先について

協議決定事項

1 世羅郡選挙区については,特例選挙区の規定を適用しない。

2 世羅郡選挙区の合区先は三原市を想定して定数配分の試算を行う。

平成18年2月16日 開会分

報告事項

世羅郡選挙区について(議会事務局)

参考人意見

山口 寛昭 参考人 (世羅町長)

意見交換

1 やむを得ず世羅郡選挙区を特例選挙区としない場合の合区先について

2 県営公園や道路整備等により都市部との交流がより促進されれば,選挙区を合区することもやむを得ないと考えることについて

3 コンパクトにまとまった熟度の高い地域という印象を持っているが,今後の町づくりの方向性について

4 合併推進の過程で,もう一回り大きな地域での合併を検討したこと の有無について

5 市町村合併における合併パターンと県議会議員選挙区の関連をどのように考えるのかということについて

6 三次市との合併を選択して定数が減少した双三郡と比較して,どのように考えるのかということについて

7 三次市との較差が3.144倍となることを踏まえ,仮に合区をしなければならなくなった場合,合区先はどこが適当と考えるかということについて

主な意見事項

1 世羅郡を特例選挙区とすべきかどうかについては,会派に持ち帰って協議させてもらいたい

2 世羅郡選挙区の取扱いについては,前回の委員会において,委員長から今回の委員会で結論を出したい旨の発言があり,本来は委員会の審査に合わせて,会派の意思統一をして出てくるべきである。

平成18年1月23日 開会分

報告事項

1 平成17年国勢調査速報値に基づく試算結果と現行定数配分について(議会事務局)

主な意見事項

1 世羅郡選挙区の取扱いについて

2 神石郡の合区先について

3 総定数及び選挙区別定数配分について

4 議員定数・選挙区の早期見直しについ

平成17年12月15日 開会分

報告事項

国勢調査の結果に基づく各選挙区別定数配分に関する試算(地域振興部)

主な意見事項

1 神石郡の合区先について

2 世羅郡の特例選挙区の存廃について

3 総定数について

平成17年11月28日 開会分

参考人意見

1 藤原 正孝 参考人 (大崎上島町長)

2 牧野 雄光 参考人 (神石高原町長)

3 川崎 信文 参考人 (広島大学大学院社会科学研究科長)「分権時代と自治体議会の任務」

意見交換

1 神石高原町議会における合区先の意向について

2 選挙区別定数を決める要件について

3 分権化の促進と国,県,市町の選挙区の関係について

4 道州制を導入するに当たっての移行期の重要性について

5 強制合区をする場合に衆議院小選挙区を考慮することについて

6 神石高原町の衆議院小選挙区の区割り見直しについて

主な質疑・意見事項

1 公職選挙法第15条第7項に列挙される事項の優劣について

2 国勢調査の速報値に基づく選挙区別定数配分の試算を行う上での豊田郡選挙区の合区先について

3 国勢調査の速報値に基づく選挙区別定数配分の試算を行う上での神石郡選挙区の合区先について

平成17年11月9日 開会分

報告事項

1 中核市における都道府県議会議員の選挙区等について(地域振興部)

2 市町村合併と衆議院(小選挙区選出)議員の選挙区について(地域振興部)

3 議員定数・選挙区に係る他県の検討状況について(議会事務局)

主な質疑・意見事項

1 公職選挙法第15条第7項の列挙事項の法令上の解釈について

2 歴史,行政課題の共通性を判断材料とした強制合区の検討について(意見)

3 衆議院小選挙区よりも大きな区域である県議会議員選挙区の全国事例について

4 全国事例から見て,国会議員の選挙区よりも大きな県議会議員の選挙区があってもおかしくないことについて(意見)

5 クラスター分析の結果が合併で重きをなしていることを踏まえた議論の重要性について(意見)

6 市町村合併の結果と衆議院小選挙区との整合性を図るための全国都道府県議長会等を通じた国への働きかけについて(要望)

7 合区については住民の生活のつながりを一番に考えるべきであり,衆議院小選挙区 と切り離して議論すべきであることについて(意見)

8 公職選挙法に規定された衆議院小選挙区を考慮した議論の必要性について(意見)

9 中核市が他の市町村と合区し,小選挙区よりも広い選挙区となっている事例の有無 について

10 合区して衆議院小選挙区よりも広い県議会議員の選挙区をつくることの問題点につ いて(意見)

11 神石郡選挙区の合区先については,さまざまな議論を積み重ねて意見集約する必
  要があることについて(意見)

12 交通の利便性や生活のつながりから見た神石郡と福山市の近接性について(意見)

13 公職選挙法の例示は重要なものから挙げていると考えるので,行政区画,小選挙区の2つが特に重要であることについて(意見)

14 衆議院小選挙区は人口割であるため,合併市町のエリアと整合しないところが出ており,これを整合させるために国に要望すべきとしながら,合区により衆議院小選挙区よりも大きな県議会議員選挙区をつくることの問題について(意見)

15 県の行政機関の管轄区域,交通の動脈を考慮した日常の生活圏から,神石郡と関わりが強いのは福山市であることについて(意見)

16 選挙区の住民や首長の合区先についての意向の重要性について(意見)

17 衆議院小選挙区との関係は大きな問題ではないという意見,また,交通事情について道路が一番大事という意見は乱暴であり,特に衆議院小選挙区を考慮すべきことについて(意見)

18 神石郡を府中市と合区すると,議員1人当たり人口の較差が増大し,整合性がとれなくなることについて(意見)

19 神石高原町の将来的な合併の可能性から見た,福山市との合区の優位性について(意見)

20 住民の意向や日常の生活圏に重点を置くことの必要性について(意見)

21 公職選挙法の趣旨から衆議院小選挙区より県議会議員選挙区が広くなることは好ましくないので,積極的につくる必要がないことについて(意見)

22 神石・甲奴郡選挙区であった歴史的経緯を考えるのが素直であることについて(意見)

23 神石郡と府中市では産業構造がまったく違うことについて(意見)

24 府中市と合区しても定数1だが,福山市は沿岸部から山間部まであり,多様な議員が代表する可能性があり,神石郡の住民も福山市との合区を欲するものと想像されることについて(意見)

25 神石郡の合区先を検討するため,本委員会の中に周辺地域のことがわかる委員による小委員会をつくることについて(意見)

26 本委員会では県全体のことを考えて議論しており,小委員会をつくる必要はないこと について(意見)

27 参考人の意見を聞いて議論を進めていくことの必要性について(意見)

28 総定数については総論として,現数削減する方向に行かざるを得ず,その方向の議論の必要性について(意見)

平成17年10月28日 開会分

報告事項

1 本県の強制合区事例について(地域振興部)

2 強制合区の他県状況について(議会事務局)

3 豊田郡及び神石郡と隣接選挙区の関係について(議会事務局)

主な質疑事項

1 豊田郡の合区先について

2 神石郡の合区先について

3 中核市における選挙区の分割に係る法改正の国への働きかけについて

4 資料要求

平成17年8月29日 開会分

報告事項

1 県議会議員の定数等に関する関係法令(地域振興部)

2 各選挙区別定数配分について(現行選挙区)(地域振興部)

3 県議会議員の定数等に関する他県の状況(議会事務局)

4 総定数の他県状況について(議会事務局)

5 特例選挙区の他県状況について(議会事務局)

6 公職選挙法第15条第8項ただし書適用の他県状況について(議会事務局)

7 市町村合併後の市及び郡の状況(地域振興部)

8 県議会議員選挙区の強制合区について(地域振興部)

主な質疑事項

1 強制合区の検討対象について

2 まず総定数を議論する必要性について

3 他県の検討状況等の資料提供について(要望)

4 参考人意見聴取の必要性について(意見)

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