意見書(森林整備の着実な推進を求める意見書)平成20年12月定例会
発議第20号
意見書
森林整備の着実な推進を求める意見書
国土の3分の2を占め、木材供給、国土保全、水源かん養など多様な機能を有する森林は、我々の安全・安心な生活を守る上で大きな役割を果たすとともに、我が国に豊富に存在する貴重な資源であり、21世紀の重要な課題である環境、資源、エネルギーの分野においても大きな期待が寄せられている。本年、京都議定書に基づく地球温暖化対策の約束期間がスタートしたことに加え、世界的な木材需給の逼迫や原油価格高騰により新エネルギー開発の重要性が高まるなど、森林の有効活用が一層求められる状況となっている。しかしながら、林業の採算性の悪化や山村の活力低下に伴い、十分な手入れがされない森林が増加し、荒廃化の進行により公益的機能の低下が危ぶまれている。森林を健全な状態に保ち、その機能を十分に発揮させるためには、持続可能な林業生産体制を確立するとともに、都市住民など多様な主体の参画も得ながら、国民全体で森林を支える仕組みを構築することが必要である。よって、国におかれては、施業の団地化や路網整備などによる低コスト化、間伐の促進や国産材の利用拡大、国民の森林整備に対する機運の醸成などに取り組むとともに、安定的な財源の確保などにより森林整備の着実な推進を図られるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成20年12月16日