意見書(安心の介護サービスの確保を求める意見書)平成20年12月定例会
発議第19号
意見書
安心の介護サービスの確保を求める意見書
介護業界においては、収益が悪化するとともに、介護従事者の離職率が2割を超えるなど、低賃金による人材不足が深刻な問題となっており、介護報酬の引き上げや介護従事者の待遇改善が強く求められている。
現在、来年4月からの介護保険制度の第四期目に向けて、各自治体において介護保険事業計画の見直し作業が進められるとともに、社会保障審議会介護給付費分科会において介護報酬の改定に係る議論が進められているが、介護報酬の引き上げは介護保険料の引き上げとなってはね返ってくるだけに、利用者への配慮も必要である。よって、国におかれては、介護サービスの提供者・利用者の双方にとって、安定的かつ安心な介護保険制度を維持していくため、次の事項について特段の取り組みを行われるよう強く要望する。
- 介護報酬の改定に当たっては、介護事業の経営実態調査に基づき、地域における介護サービスが的確に実施できるよう、サービスごとの人の配置や処遇などに十分留意の上、適切な引き上げを図ること。
- 介護報酬の引き上げが、被保険者の保険料の引き上げにつながらないよう、国において特段の措置を行うこと。
また、介護保険料の設定については、保険料の所得比例方式への見直しを行うとともに、市町村ごとに柔軟な決定ができるよう配慮すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成20年12月16日