意見書(高速道路の整備に関する意見書)
発議第4号
意見書
高速道路の整備に関する意見書
高速道路は、国民福祉の向上や社会経済活動を支えるための最も基本的かつ広域的な社会基盤であり、本来、その整備は国家的見地から判断し、国が責任を持って整備すべきものである。政府におかれては、中国横断自動車道尾道松江線などを国と地方の負担で建設する新直轄方式による整備へと変更されたところであるが、整備スピードや新たに生じる地方の負担への財源措置の具体的な方法等については明確になっておらず、整備を前提としてさまざまな施策を講じ、また交付税の削減等により厳しい財政運営を強いられている地方は大きな動揺の中にある。よって、国におかれては、現行の整備スピードと地方負担に対する確実な財源措置の確保を前提として新直轄方式を受け入れた地方の声をいま一度顧みられ、次の事項に対して万全の措置を講じられるよう強く要望する。
- 高速道路は、ネットワークの形成をもって初めて、その効果が最大限に発揮されるものであり、新直轄方式により整備される路線についても、これまでの整備スピードを落とすことなく早期整備を図ること。
- 新直轄方式を導入した地方に実質的な負担が生じないよう、負担の実態に応じた必要な財源措置を確実に講じること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。