意見書(テロ対策の充実・強化を求める意見書)
発議第16号
意見書
テロ対策の充実・強化を求める意見書
アメリカ合衆国で発生した同時多発テロ事件と、これに続く生物テロの疑いのある事件の続発は、改めて、現代社会がテロ行為等に対し無防備であることを明らかにするとともに、我が国においても、こうした大規模な被害をもたらす破壊行為や生物化学テロが発生する可能性があることを示した。現在、こうしたテロ行為に対し、世界の国々が力を合わせて立ち向かっており、我が国も、テロ攻撃による脅威の除去に努めているアメリカ合衆国の活動に対し、自衛隊の役務の提供等を通じ、支援・協力を行っているところであるが、同時に、国内でのテロ行為の未然防止や、人的被害及びライフラインなどの物的被害を最小限に食い止める対策に万全を期し、国民の不安解消と安全の確保に努める必要がある。よって、政府におかれては、出入国管理の強化や重要施設の警備を徹底するとともに、地下鉄サリン事件等の教訓を踏まえ、NBC(核・生物・化学)テロから国民の生命を守る対策などを総合的に講じられるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。