意見書(灰塚ダムの早期完成と広島県及び利水者の負担軽減について)
発議第11号
意見書
灰塚ダムの早期完成と広島県及び利水者の負担軽減について
灰塚ダムは、洪水調節、都市用水の補給及び流水の正常な機能の維持を目的とした多目的ダムとして昭和63年度から建設に着手されているが、今般、諸情勢の変化に伴い、完成年度は平成11年度から平成18年度、総事業費は当初計画約810億円から約2.2倍の約1,800億円になる建設基本計画の大幅な変更が国から明示されたところである。広島県においては、平成9年度の温井ダム建設基本計画の変更による県負担金の増加に引き続き、今回の建設基本計画の変更による県負担金の増加は、行財政改革に真剣に取り組んでいる中で県財政にとって厳しいものがある。また、利水者である三次市、庄原市は、早期受水に向けて水道事業を計画的に進めているが、ダム建設基本計画の大幅な変更により、用水原価の高騰及び利水者の財政負担を招き、両市における水道事業運営への多大なる影響が懸念される状況である。さらに、今回の工期変更により、生活環境、産業基盤を計画的に整備するために関係町において実施している「灰塚ダム水源地域整備計画」への影響も心配される。よって、政府におかれては、次の事項について特段の措置を講ずるよう強く要望する。
- 変更工期内での灰塚ダムの早期完成を図ること。
- 広島県及び利水者の負担額の軽減を図ること。
- 事業の執行に当たっては、コスト縮減に努めること。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。