決議(北朝鮮の核実験及びミサイル発射に抗議する決議)平成28年9月定例会
発議第10号
決議
北朝鮮の核実験及びミサイル発射に抗議する決議
去る9月9日、北朝鮮は5度目となる核実験を行い、ミサイルへの搭載が可能となる核弾頭の爆発実験に成功したと発表した。
世界各国が北朝鮮に対し、国連安保理決議の完全な遵守と、核実験や弾道ミサイル発射などの挑発行為を行わないよう繰り返し求める中で、今年に入って一月にも4度目の核実験を強行したほか、短・中距離弾道ミサイルや潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を立て続けに発射している。
これら一連の行為は、平和を希求する広島県民の願いを踏みにじる暴挙であるとともに、我が国の安全のみならず、北東アジア及び国際社会の平和と安定に対する重大な脅威であり、断じて容認できるものではない。
今回の北朝鮮の行動が、他の核兵器保有国や核兵器保有願望国の核開発を加速させ、世界の平和と安定の構築を損ねることを強く危惧する。
よって、本県議会は、人類初の被爆県として、北朝鮮の核実験及びミサイル発射の強行に対し厳重に抗議するとともに、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を願う世界中の人々と広島県民の思いを真摯に受けとめ、核実験はもとより、今後一切の核開発を放棄すること及び国際社会に重大な不安を与える弾道ミサイルの開発を直ちに断念することを強く求める。
また、国におかれては、このような暴挙が二度と繰り返されることがないよう、北朝鮮に対して毅然とした姿勢で強く抗議するとともに、国際社会との連携を強化して、国連安保理決議に基づく実効性のある制裁措置を確実に実施するよう要請する。
以上、決議する。
平成28年10月5日