決議（新型コロナウイルス感染症対策に関する決議）令和2年4月臨時会

印刷用ページを表示する掲載日2020年6月18日

発議第3号
決議
新型コロナウイルス感染症対策に関する決議

全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症は、本県にかつて経験したことのない大きな影響をもたらしている。
これまで、本県では、複数のクラスターの発生などにより多くの感染が確認され、尊い命も失われた。医療現場では、緊急的に医療提供体制を整備するなど、厳しい状況に陥った。
また、様々な社会活動の自粛に伴って、あらゆる業種に極めて深刻な経済的影響が生じ、戦後最大級の経済危機に直面している。さらに、学校の長期にわたる休業により、児童生徒の学習機会の不足や家庭の経済状況による教育格差も強く懸念されている。
現在、本県における感染状況は一定の落ち着きを見せているものの、世界的にはいまだ感染拡大に歯止めがかかっていないことから、今後、第二波、第三波のおそれもあり、依然として予断を許さない状況にある。
この新たなウイルスに対し有効な治療法やワクチンが確立されていない中、本県においては、再び感染拡大や経済・社会活動の停滞を招くことのないよう、これまでのコロナ禍に対する知見や経験を生かし、医療体制を十分に確保しながら、「新しい生活様式」を徹底しなければならない。また、これらの感染防止策を確実に実施しながら、事業と雇用を守るための事業者支援や需要喚起等による疲弊した地域経済の回復、児童生徒の学びの保障や「新たな日常」づくり等への対策に、早急に取り組まなければならない。そして、これらの取組に支障を来すことのないよう、県として様々な策を講じるとともに、国に対しても、より一層の財政支援を求めていく必要がある。
よって、本県議会は、この未曽有の危機において、感染リスクに立ち向かいながら最前線で社会生活を支えている全ての関係者及び県民一人一人の感染拡大防止の取組に感謝の意を表するとともに、コロナの脅威から県民の命と健康を守り、経済・社会活動の復活に向けて、引き続き全力で取り組んでいくことを決議する。

令和2年6月18日