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第12回知事後援会の政治資金規正法違反問題等に関する調査会の概要について

印刷用ページを表示する掲載日2011年12月1日

1 期日

 平成18年10月24日(火曜日) 13時32分~14時41分

2 場所

 第1委員会室

3 出席委員

 座 長 平 浩介
 委 員 多賀五朗、松浦幸男、林 正夫、蒲原敏博、田辺直史、窪田泰三、石田幹雄、門田峻徳

4 議事事項

(1)参考人の招致について

 招致を希望する参考人及び質問項目について、各委員から説明を行った。

1 広島県知事への質問項目

ア 対策費について
  • 訴訟記録をもとに、真相解明に向け、元秘書からどのような話を聞いたか。特に、対策費の存在について、どのような追跡調査をしたか。
  • これまで4回の知事選挙、また在職10周年を記念して開催したパーティなどについての金、あるいは金銭の関係について、どの程度のことを承知し、関与されたのか。
イ 使途不明金について
  • 訴訟記録をもとに、元事務局長からはどのような話を聞いたか。特に、元事務局長の私的流用と思えるものが明らかになったが、後援会の使途不明金と併せどのような調査をしたか。
ウ 政治資金パーティーについて
  • パーティー券の売りさばきにおいて、元事務局長は建設業界や知事が会長を務めている法人などへ多数の購入をお願いしているが、この事実をどう受け止めているか。
  • (再掲)これまで4回の知事選挙、また在職10周年を記念して開催したパーティなどについての金、あるいは金銭の関係について、どの程度のことを承知し、関与されたのか。
エ その他
  • 自身の説明責任、道義的責任をどのように考えているか。
  • この度の問題に対する政治的・道義的責任はどう思うか。
  • 県民の多くは、知事が知らないはずがないと受け止めている。知事は、なぜいろんな動きを知らなかったのか。
  • これまでの「知らない。全て任せていた。」などとの発言では、(一連の選挙、パーティ収支などについて)県民は納得しないと思う。今後どのようにその責任を果すのか。
  • 先日元秘書に会われて、どんなやりとりがあったのか。
  • 事実解明に向けての努力は、如何にされたか。
  • 訴訟記録等を見られ、責任について判断されると思うが、その判断の時期・目安はどこに置いているのか。

2 知事後援会元事務局長への質問項目

ア 対策費について
  • 平成5年の選挙において、国、地方の議員などのバッチ族、関係諸団体などに、多額の対策費を使ったと元秘書が供述しているが、これは事実か。
  • 元秘書は、3期目、4期目の選挙においても対策費が必要だったと思うと供述しているが、これは事実か。
  • 民主県政会は、3期目と4期目の知事選に際し、会派として藤田知事の推薦を決め、積極的に応援した。しかし、そのために対策費を受け取っているのではないかとの疑惑をかけられて、大変迷惑している。是非、あなたの口から「民主県政会」へは対策費を支払っていないと明言していただきたい。
イ 上納金について
  • 平成13年の選挙において、元事務局長が政党県支部に対する上納金を1500万円渡したら、前議長が「こんなもんで済むと思っているのか」「なめるな」「あと3000万円用意しろ」と言ってきた話を元秘書が供述しているが、これは事実か。      
ウ 使途不明金について
  • ジャガーの購入費の頭金やゴルフ会員権、ディズニーランドへの旅行費用に、事務所の資金を充てているが、3600万円の使途不明金の中に個人的な使用は含まれていないのか。
エ その他
  • 元秘書の供述によると、元事務局長は何度も前議長に呼びつけられたとあるが、これは事実か。また、事実であれば、呼ばれて何を言われたのか明らかにしていただきたい。
  • 事実解明に向けて、訴訟記録をみて改めて述べることはないか。

3 元秘書への質問項目

ア 対策費について
  • 平成5年の知事選挙に2~3億必要であったということ、及び大半は藤田家から出たというくらいにしてほしいとの供述は事実か。
  • 平成5年の選挙において、国、地方の議員などのバッチ族、関係諸団体などに、対策費を使ったと供述しているが、具体的にはどのような議員や団体がその対象となったのか。
  • 平成9年の選挙において、15人の県議会議員に対策費を渡したメモが残っていたとのことであるが、議員名を示してほしい。
  • はじめての知事選挙のとき(平成5年)大変なお金が必要だったと言われている。そのお金の出所は「藤田家にしておいてください。」と供述しているが、本当に藤田家からお金が出ているのか。それともお金の出所を明らかにできない理由が、他にあるのか。
  • はじめての選挙では、あなたは2億あるいは3億の金を使ったと供述しているが、この表現は非常にあいまいである。1億円も差があることは、供述の信憑性を疑われかねないと思うが、いかがか。
  • 平成9年の2回目の知事選挙で、15人の議員に「対策費」を配ったと供述にあるが、その議員の氏名を明らかにしていただきたい。
  • 知事選挙に関連して、あなたは前議長から、お金(対策費)を直接要求されたことはないか。あれば具体的に答えていただきたい。
  • あなたは1期目、2期目の知事選挙にかなり深く関わっているが、あなた自身が他に資金を流用したようなことはなかったのか。
イ 上納金について
  • 公党に対する上納金についてのマスコミの取材に対し述べられた金額・回数は事実か。
  • 地元紙は、事件関係者47は前県議会議長、関係法人EQは政党県支部と特定し、元秘書も取材に対しそのことを認めている。平成13年の選挙において、元事務局長が政党県支部に対する上納金を1500万円渡したら、前議長が「こんなもんで済むと思っているのか」「なめるな」「あと3000万円用意しろ」と言ってきた話を供述しているが、これは事実か。
ウ その他
  • はじめての知事選挙のとき、最初の出馬要請に自民党以外の県議会議員の2人が訪ねてきて、なおかつ具体的に費用のことまで要求した、と聞き及んでいる(テレビニュース)が、この2人の氏名を明らかにしていただきたい。
  • 調書に述べられていることは全て事実か否か。
  • 記憶違いで訂正すべき部分があるか否か。

4 前県議会議長への質問項目

ア 対策費について
  • 前議長が藤田雄山氏に白羽の矢を立てたとされる平成5年の選挙において、元秘書は多額の対策費が使われたと供述しているが、その事実関係を知っているか。
イ 上納金について
  • 平成13年の選挙の際、元事務局長が政党県支部に対して1500万円の上納金を渡したら、前議長が「こんなもんで済むと思っているのか」「なめるな」「あと3000万円用意しろ」と言ってきた話を元秘書が供述しているが、これは事実か。
  • 元秘書の供述によれば、あなたはずいぶんひどい言葉で恐喝めいた暴言を吐いており、客観的に元秘書の供述のほうに真実味があるように思えるが、(あなたは否定しているが)真相はどうか。
ウ その他
  • 参院選で政党県支部の公認を得ることに関し、噂では3000万円から5000万円の金を渡すと、元秘書が供述しているが、これは事実か。
  • あなたが当時の藤田参議院議員を、広島県知事に担ぎ出す際の中心的役割を果し、選挙を取りしきる重要な立場にいたことは、誰もが認めているところである。選挙対策本部(陣営)の中で、どのような役割を果したのかお尋ねする。また、陣営の中で資金の流れに、どのように関わっていたのか。
  • 藤田知事2回目の選挙は、いわゆる「無風選挙」といわれているが、当時、県議会議長の職にあったあなたは、選挙(知事)のために、ずいぶん企業から金を集めているとの噂があったが、その真偽の程はいかがか。
  • 初回の知事選挙のとき、当時の藤田参議への出馬要請の使者として2人の県議を派遣したのは、あなたの指示ではないのか。そうであれば、その2人の氏名を明らかにしていただきたい。
  • 藤田参議を担ぎ出した張本人のあなたが、今では藤田知事を失脚させようとする立場に回っているようだが、その理由は何か。
  • 調書に述べられていることは全て事実か否か。
  • 当時のトップリーダーとしての政治的、道義的責任をどう考えるか。

5 事件関係者171への質問項目等

  • 400万は事情聴取の段階で出た金額であり、弁明の機会を与えるべきである。
  • 平成9年8月まで後援会の事務局長であり、当時のお金の流れをお話しいただきたい。

6 藤田家(東京在住)への質問項目等

  • 「2~3億必要とした。藤田家から出たことくらいにしてほしい」という元秘書の供述を確認したい。

7 政党県支部事務局長への質問項目等

  • 調査会の進展の中で上納金がクローズアップされており、改めて公式の場で話ができる機会を与えてはどうか。

8 その他の意見等

  • 県民からすれば知事選にこんなにお金がかかるのかと思っており、一人ひとりの名前も大事だが、構造的なことをはっきりさせ、今後二度と広島県政にこういうことが起こらないように、県民に明らかにすることが、大事ではないか。
  • お金の集め方、使い方が真相解明に大事なことであり、集め方では政治連盟関係、知事が会長を務めている法人関係者、地場の建設業界団体がどうであったのかということをはっきりさせる。使い方は、2つ。上納金の使われ方、対策費の使われ方。これを明確にすることが真相解明に繋がるのではないか
  • 検察においては、1人ひとりが事情聴取を受けているので、意見が食い違う。この調査会では、同時に呼んでいただきたい。同時に聞くことで、県民に明らかにすることができる。
  • 開示されていない平成15年12月の政治資金パーティー開催に至った背景、知事与党形成への助力等についての元事務局長の供述調書について、ここが解明できれば、4期目の選挙については、極めて公職選挙法違反ということが、はっきりしてくるので、これを調査会でもう一度検察に開示請求をしてもらいたい。
  • 去年の選挙については、公職選挙法の第7条の公正な選挙の担保と、買収利害誘導による公選法違反であるから、調査会として広島県警察へ告発すべきである。
  • まだ時効になっていない部分、特に知事が会長である公益法人へは団体補助あるいは業務委託をしており、そこから出入りの業者へパーティー券の大半が売りさばかれている。これは改めて別の調査の対象として、きちんとした委員会を立ち上げて、そこで参考人として来てもらうということで、わが会派では一切タッチしないという考えではない。改めて委員会を立ち上げる、あるいは来てもらうということは留保しておく。

(2)招致する参考人と質問項目について

  • まず、招致する参考人は、各委員に異議がない場合に要請することとされ、招致を希望する会派の数が多い順に招致するかどうか協議した。その結果、異議のなかった元秘書、広島県知事、元後援会事務局長、前議長を招致することとした。
  • 質問項目の取りまとめは、基本的には各会派から出された質問を全て盛り込むこととし、座長に一任した。

(3)招致の方法・時期について

 座長が次の案を示し、了承された。

  • 知事を除く3人の参考人招致要請者に対して、座長が個別に直接面会し、質問項目を渡した上で、出席を要請する。出席を拒否すると言われた場合は、文書での回答を要請する。出席の諾否及び文書で回答する場合の期限は11月10日。
  • 以上の作業を進めるため、招致時期(次回調査会)は、11月16日とする。なお、相手方が参考人として出席の意向はあるが、16日は都合がつかない場合は、日程調整を行う。
  • 知事については、他の参考人の調査を先行させ、その結果も踏まえた上で後日招致する。なお、知事に対する質問項目に追加があれば、11月10日までに提出し、次回の調査会で取りまとめる。

(4)その他

  • 今回開示されていない供述調書について、調査会として再度開示請求することとした。
  • 地方検察庁に対してなされた告発文の閲覧を請求すべきとの意見が出され、座長において請求方法等を調査のうえ、手続きを行うこととした。
  • 広島県警察へ調査会として告発してはどうかという意見に対しては、各会派に持ち帰り次回調査会で協議することとした。

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