【議長ブログ】4月21日(月曜日)ローマ教皇フランシスコ台下の崩御を受けた議長コメントについて
ローマ教皇フランシスコ台下の崩御の報に接し、深い悲しみと哀悼の意を表します。
教皇は、カトリック史上初の中南米出身の教皇として、弱者に寄り添う「貧者の教会」を掲げられ、核兵器問題のみならず、難民支援や環境問題などに取り組まれました。こうした姿勢は、宗教の枠を超えて世界中の人々から多くの尊敬を集めるとともに、そうした人々の行動に大きな影響を与えられました。
令和元年(2019年)11月には、本県からの要請に応えていただく形で、ローマ教皇として昭和56年(1981年)以来、38年ぶりに広島と長崎の地を訪れられました。広島の平和記念公園での演説において、教皇は、戦争に原子力を使用することは犯罪以外の何ものでもないと厳しく断じるとともに、全ての人が核兵器廃絶に向けた行動をとることの重要性を説かれました。このことは、本県が目指す核兵器のない世界の実現に向けて、大変意義深いことであったと受け止めております。
しかしながら、国際社会においては、核兵器による威嚇が繰り返されるなど、依然として平和と安全が脅かされる現状が続いております。
本県議会といたしましても、核兵器の廃絶と持続可能な平和の実現に向けて、引き続き力を尽くしてまいります。
改めて、教皇の生涯に渡る多大なる御功績に敬意を表するとともに、心から哀悼の誠を捧げます。
令和7年4月21日
広島県議会議長 中本 隆志
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