平成２３年１０月７日（金曜日）　岡山・広島両県知事会議を行いました

　午前，広島県海外日本語教師養成研修事業中国人研修員３名の表敬訪問を受けました。この研修は，アジア・太平洋地域の人材育成，県と対象国・地域との一層の友好交流の促進を目的に実施しています。訪問いただいた３人は，現役の日本語教師で，今回の研修で日本語運用，日本事情，留学促進，授業改善などについて学んでもらっています。今後，３名の研修員の生徒さんにも広島に来てもらえるような取組みにつなげていきたいです。

　午後から，福山市内のホテルを会場として，岡山県の石井知事との意見交換をする「岡山・広島両県知事会議」を行いました。会議では，「瀬戸内　海の道構想」に関連して，県内市町や近隣関係県とも連携を取りながら，瀬戸内ブランドを確立しエリア全体で観光客誘致を進めていくために，その推進体制が必要であることをお話し，石井知事からも賛同をいただきました。また，８月に中国上海市の旅遊局と観光に関する協力協定を締結したことを契機として，中国からの観光客誘致に向けた各種プロモーション等を，今後いっそうの連携を図りながら進めていくことについても，ご賛同いただきました。さらに，今年５月に国の国際バルク戦略港湾に選定された水島・福山港については，岡山・広島の広範囲における基幹産業の発展等に寄与するものであり，引き続き，早期整備について両県が連携して国へ働きかけていくことを確認しました。

　この後，石井知事にもご同行いただいて，岡山県の政策とも関わりのある２箇所の視察先に向かいました。１箇所目は，福山国際コンテナターミナル。同ターミナルは，韓国及び中国との定期航路があり，それぞれから搬入されたコンテナ貨物が，この福山港を経由して，後背地である広島県東部地域或いは岡山県西部地域を中心に広く搬送されています。今後も引き続き，ターミナルの運営の効率化を図り，より利便性の高いコンテナターミナルを目指して参りますと石井知事にお話しました。

　最後に，中国電力株式会社が設置された福山太陽光発電所の建設現場を訪問しました。岡山県でも太陽光発電については重要な政策課題として取り組まれていることから，石井知事にも大変興味を持って視察いただいたようです。この福山太陽光発電所は，建設にあたっての地理的条件が整っていたこともあり順調に工事も進んでいるとのことでした。

　岡山・広島は隣接県であるだけに抱えている課題も似ており，それらに対して両県が協力連携して進めることは非常に重要であり，今回のように両県が忌憚無く意見交換できることは非常に意義深いことです。今後もこうしたトップどうしの交流は続けて参りたいと考えています。