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平成22年8月7日(土曜日) 県政知事懇談で三次市を訪ねました

印刷用ページを表示する掲載日2010年8月7日

 今日は,真夏の太陽が照りつける中,県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」として,三次市を訪問しました。

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 はじめに,三次市立酒屋保育所を訪問しました。今年4月に新設され,保育室も運動場も広々と作ってある素晴らしい保育所です。市長さんによると,子どもたちの送迎におじいちゃんおばあちゃんが来られるケースが多いため,平屋作りとすることにこだわったそうです。また,床材等は県産材を活用し,さらに建物の床暖房と冷暖房は地中熱を活用した新たなエネルギーシステムで賄っているというハイテク保育所でもあります。まさに,第一土曜日「環境の日」に相応しいスタートです。

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 次に,青河(あおが)地区の有限会社ブルーリバーを訪ねました。地元の青河小学校が児童数減少のため存続の危機に面した平成14年,9人の住民の方々が出資をして格安賃貸住宅を整備し,小学校以下の子どもがいる世帯を対象に誘致活動を始め,今では,13家族56人の方々が青河地区に移り住んで来ているそうです。単に,住宅を準備するだけでなく,地元での就職斡や子どもたちの一時保育など,地域ぐるみで受入体制を整えることで移住を選択してもらおうという,「地域の価値を高めること」を理念として取り組んでこられたそうです。そのため,実際に移り住んで来られた方も,大変満足しているとお話されていました。

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 次は,三次本通り商店街にある卑弥呼蔵を訪ねました。こちらでは,元酒蔵を,作品展やライブイベント等の会場として活用することで商店街の賑わい作りに取り組んでおられます。また,三次に古くから伝わる妖怪物語「稲生物怪(いのうもののけ)物語」と,古い木造の蔵の雰囲気とを融合させたミニきもだめし館は独特の味がありました。店主の山崎さんは,三次の魅力を「冬には雪が積もり,不便。しかし不便だからこそ,頭を使って楽しみを生み出す。その生み出すことを楽しむことができるところ。不自由さを楽しめるところ」とお話されていたのがとても印象的でした。

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 午前の最後は,君田にある「君田温泉森の泉」へ行きました。平成8年,三次市へ合併する前の君田村の時に,村と村民の出資による第3セクターとして設立したもので,村民の150人以上が株主となっている,まさに地元運営の施設です。君田温泉は,日本には少ない重曹泉で皮膚疾患に効果があり,美肌効果もあるそうです。

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 午後から,三次コミュニティセンターを会場にして,県政知事懇談を行いました。今回も,幅広い分野からご参加いただきましたが,土地柄のためか,農業,特に酪農業,そして酪農業から乳製品製造業に転身された方にもご参加いただきました。午前に山崎さんが話されていた「不自由さを楽しむ」にも通ずるかも知れませんが,三次地域の皆さんは,あくせくとした焦燥感を漂わせることなく,淡々と実直に,しかし拘りを持って歩んでおられるという印象を受けました。例えば,ブルーリバーにおける取組も,利益や配当を期待できないにも関わらず100万円という大金を出資し,地域存続のために全体で若い世帯を支援しようという大きな目標のために10年近く活動を続けておられる。三次地域の方々の大いなる優しさを感じた宝さがしでした。

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