茶室前の庭園にある芭蕉の木を見上げると,見事に実が熟しているのが分かります。8月には次第にその実の軸が長くなりつつあることが分かりますが,落ちた実がどうなっているのかは,今のところ不明です。真下には5センチくらいの雌しべのようなものも落ちているのが確認できます。英語名はJapanese banana というようですから,バナナの仲間ということでしょう。ただし,食用には適さない,繊維をとるのが主目的,ということです。 いわゆる芭蕉布のもととなる「糸芭蕉」であるかどうかは不明です。
8月お盆過ぎ,庭園の管理計画に基づき園内樹木の剪定作業が行われました。その際に,この芭蕉の実も,二房確認していましたが,みごとに除去されました。どうやら,実を残さないことで樹木本体の負荷を減らすという意味がありそうです。