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令和元年度第2回広島県教員等資質向上協議会の議事概要,令和2年度指標【暫定版】及び令和2年度広島県教職員研修体系

1 実施日時・場所

(1)実施日時

令和元年12月24日(火曜日)14時30分~16時30分

(2)実施場所

県庁東館教育委員会室(広島市中区基町9-42)

2 主な議題

(1)教育委員会事務局からの説明

(2)協議

(3)諸連絡

3 議事概要   

1 事務局から,配付資料によって次の項目を説明した。

(1) 「広島県教員等資質向上指標について(説明文)」の協議

(2)  広島県教員等資質向上指標の内容について

 

2 協議

(1) 「広島県教員育成指標について(説明文)」について

ア 規則の引用で「○○より」とあるが,条項が指定されている場合「より」はいらない。

イ 「指標に明記した資質・能力を育成する」となっている。「能力を向上することが大切である」に変更するなど,検討をしてほしい。

ウ 臨採・非常勤等については「更に高度な段階を目指す手掛かりとする」とあるが,「更に高度な」という位置付けであれば少なくとも採用期の能力はもっているという前提になる。採用期の段階を目指す者も発展期の段階を目指す者もいるので,表現を検討してほしい。

エ 前回いろいろと発言をさせてもらったが,丁寧に拾っていただきありがたい。

オ タイトルについては特になし→案のとおりで

 

(2)各指標について

ア 教諭・講師のICTの活用と,教諭・講師,養護教諭・栄養教諭の危機管理について

1.授業の中の指導の3つ目「ICTを活用することができる」というのが今まで採用期のみに入っており,充実期は空欄であった。同じように組織マネジメントの危機管理についても,採用期には記述があるが充実期には記述がない状況だった。関係課から,何か入れた方がよいのではとの意見があり,記述内容の案も出た。しかし今までの協議の中で,ICTの技術的な向上については表記しない方がいいのではないか,法令等の遵守については期によって変わるものではないのではないかと話をしてきたところ。そういったことを踏まえると,繋げて共通のものとしてはどうか。

2.ICTについて,充実期となると,ただ使えるだけではなく,授業の中身と関連付けた中でICTをどう使いこなして子供にどう提示していくのかが出てくる。同じ「活用」でも,充実期の活用の仕方についてはもう少し踏み込んで書いてあった方がよい。

3.情報教育の指導能力のステップとしては,自分で使うことができることと子供に使わせることで切り分けてある。使い方に関しては自分がやるのか子供たちにさせるのかという面も必要である。

4.小学校は教員より子供たちの方が使い慣れていることもある。活用をさらに超えた,子供たちがICTを活用して主体的な学びに展開というのは確かにぴたっとくる文言で,そこに採用と充実の区別を付けるとよい。

5.充実期になってくると主任等を命課されて一つの学年や組織を任されるので,教員同士で尊重するよい環境づくり,職責を担うということは分かる。4年を超えると,学年主任や生徒指導主事を任されたという者もいるので,ここの文言を変えた方が,より資質向上に向けて頑張ってくれる気がする。→ ICTについては皆さんの御意見のとおり2つに分けて,使い方・スキルの部分と,教育という形の中でどう関わるかということについて検討を。

6.危機管理の法令順守については,ICTを分けることになると,一緒になるのはここだけとなるので,分けた方がよい。

 

イ 教諭・講師の授業・評価について

1.教諭・講師の評価の採用期の指導計画は評価ではなく上の計画に入るだろう。あくまで評価に合った言い方にすべき。たとえば「主要な学習評価の方法を理解し,適切に評価することができる」など,充実期の表現と近いものにする。もちろんそれを踏まえて指導計画を作成するだろうけど,それは評価そのものではない。→指導計画という文言でなく,充実期の表現とバランスを取りながら修正をする。

 

ウ 教諭・講師,養護教諭及び栄養教諭の生徒指導・キャリア教育進路指導について

1.教諭・講師の生徒指導のキャリア教育・進路指導の発展期に,「課題を的確に把握することができる」と書いてある。生徒指導においても課題はどの学校にもあり,それを的確に把握する能力はもっていて欲しいが,生徒指導のところはポジティブな表現であるのに,ここだけ「課題」という表現が出てくる。生徒指導も「より良い取組」で,組織・環境づくりも「より良い取組を提案する」という表現であるが,キャリア教育・進路指導はそんなに課題が多いのかと,少し違和感がある。→やればやるほど,逆に進路のところが迷いが生じるというか。

2.学校によって少し違いがあると思うが,自分の学校をイメージすると,特別な支援の方こそ現場の先生たちの力・知識の差が大きくて課題が多い。キャリア・進路指導は奥深くて永遠だと,皆がそういう意味で受け止めて,マイナスな意味でなく読んでくれるのなら気にはならない。

3.単純に「成果と課題」では駄目か。そうすればそんなにネガティブでもない。

4.他のところと同じように書けばいいのではないかと思う。取り立てて広島県はキャリア教育・進路指導に課題があると捉えられるおそれがあるのではないか。→「成果と課題」という形の文言修正も候補に入れて,事務局で検討をする。

 

エ 養護教諭及び栄養教諭の指標について

1.養護教諭と栄養教諭はワーキンググループに含まれるのか。→ワーキンググループのメンバーとして大学の養護・栄養の先生が入っているということはないが,ワーキンググループに入っている養護・栄養の指導主事が各大学の専門の方と連携を繰り返しながら作っているので,専門とされている方がこれを全く知らないということはない。

2.養護教諭の指標について,自校の養護教諭と勉強させてもらいながら読んだ。計画というのがいくつも出てくるが,それぞれ養護教諭は読んで分かるということだった。保健指導計画と学校保健計画との違いもきちんと説明し,保健室経営計画も,初任者には必ず作ってみるトレーニングをするのだということであった。学校保健や栄養教諭の食に関する指導とか学校給食の管理というあたりは,専門の方に見ていただいているから大丈夫だろうと思っている。

3.生徒指導のところが教諭とまったく同じなのはどうなのだろうか。養護教諭の立場と教諭の立場では,携わり方がやはり違う面もあると思う。発展期の「キャリア教育・進路指導に係る研修を企画・運営することができる」というのは,養護教諭・栄養教諭においては違和感がある。→養護教諭と教諭の表記が同じだからといって取る行動が同じというわけではなく,これを受けてそれぞれの立場で取る行動というのは職によって変わってくると思っている。同じ教諭であっても,皆が同じ行動を取るわけではないのと同じ。経験者研修について,養護教諭・栄養教諭もしっかりとこの指標を踏まえた内容にしていこうとしている。この指標を目安に研修を行っていくので,養護教諭・栄養教諭の研修の中で,この文言をどう解釈してどういう行動を取るのか十分触れられると思っている。

4.教諭と養護教諭は包括ではなくて重なる部分もあるという感じ。学校保健等の研修は当然養護教諭や保健主事がリーダーシップを発揮し,進路・キャリアに関しては重なり合っているが,教諭の方が引っ張るという感じ。

5.実態としては教諭が引っ張ることが多いのだと思うが,教諭が引っ張るものと限定したときに,養護教諭がなぜ引っ張らないのか,引っ張ってはいけないのかとならないかが心配。

6.キャリア教育は生涯学習を通じた職に関することなど,広い分野が考えられる。そういったところは当然養護教諭も関わる部分がある。

7.養護教諭も栄養教諭も主幹教諭になり得る。そういう意味では,全体的にやるということは必要なのかもしれない。

8.生徒指導も進路指導も当然学校全体でやるということで見ればそのとおりだ。

9.養護教諭の指標を見ると,保健主事との関わりが多すぎるように思う。例えば「保健管理について,中心的役割を果たすとともに,組織的に対応することができる」とか,「事故の発見,対応に向けた校内及び地域社会との協力体制を確立することができる」とか。養護教諭のマストではなく保健主事のマストではないかと思う。この意図は,全員が一斉にやるというのではなく,そういった力量をもちましょうということであればよい。

 

オ 指導教諭及び教諭講師・養護教諭・栄養教諭(発展期)の組織マネジメントの組織・環境づくりについて

1.「意見が対立する場合においても,関係教職員にきちんとした説明ができるよう具体的な方策により指導助言を行うことができる」について,もう少し意味が理解しやすい表現はないか。→適切な表現にしたい。

 

カ 「教員等」,「教職員」等の文言整理について

1.冒頭の説明文や指標の名称は「教員等」で統一したと思うが,それぞれの指標の中では「教職員」となっている。→再度整理する。

 

キ 校長,教頭,部主事,主幹教諭の危機管理について

1.危機管理の中で「トラブル」という表現があるが,これは「重要なこと」という捉えをしているのか,それとも「生起した事案」ということなのか。例えば子供同士の喧嘩が起きたとして,先生がそれをトラブルと捉えるかは認識の違いがあると思う。小学校現場で起きているのが,生起した事案をスルーしてしまい,保護者が後から知って大変なことになったというようなこと。たしかに文科省等でも「いじめ等のトラブルに対して」という表現を使ったりしているが,広く読まれた人がトラブルという響きをどう思うか。改めて読んでみて,「生起した事案」というような表現の方がいいのではないかと思った。→トラブルと思っていないことが実は問題なことがあったりする。そういう意味では「生起した事案」の方が誤解が生じない。

 

(3)広島県教職員研修体系について

ア 先に1点説明の補足を。経験者研修について初任者研修から中堅教諭等資質向上研修まであるが,この中身ついては,先ほどの説明のように指標に基づいた内容にしていくということで見直しを図っている。これまで養護教諭・栄養教諭の経験者研修についてはそれぞれが専門とする学校保健であるとか食に関する指導については実施していたが,それ以外の,生徒指導や組織マネジメントなどについてはほぼ組み込まれていなかった。とはいえ今後はこの指標に基づいて人材育成を進めていくこととなるので,養護教諭・栄養教諭も初任者から中堅研までの間の中で,教諭と同じように生徒指導や組織マネジメントについても実施していかなければならないだろうということで,来年度に向けて内容の検討をしている。

イ 左端にある3段階の縦軸と採用・充実・発展との整合性をどうするのか。

ウ 来年度2年目研修に組み込む内容は今年の2年目にどう補填するのか。たとえば資料を配布するとか,そういったことをしないとそこの世代だけ6年目までの間が抜けてしまう。何かしら対応をお願いしたい。

エ ミドルリーダー育成セミナーはどうしてなくしたのか。→今までは学校長の推薦のあったごく一部の者だけを養成するということで実施していた。今後は誰もがどの立場でもミドルリーダーにならなければいけないと考えており,その内容を中堅研に組み込むことにより,全員がミドルリーダー育成セミナーを悉皆研修で受講するというようなイメージ。吸収をしてしまうということ。

オ それによってマネジメント系とエキスパート系の枠の長さが変わっているが,この長さに意味はあるか。→それぞれの研修を受講できる対象年度を表していた。ミドルリーダー育成セミナーは6年研を終えていれば,中堅研を終えてなくても受講できた。また中堅研を受けていることによって,その次に教育総合講座を受講することができるなど。そういったことを整理をしている途中である。

カ 大学院派遣や長期研修は中堅研を受講していなくても派遣されるということか。→現状でも派遣している。

 

4 会議資料

01広島県教員育成指標の策定及ひ活用について(中間まとめ) (Wordファイル)(40KB)

 

5 令和2年度指標暫定版及び令和2年度広島県教職員研修体系

02R02指標【校長】R2暫定版 (Wordファイル)(21KB)

03R02指標【教頭】R2暫定版 (Wordファイル)(21KB)

04R02指標【部主事】R2暫定版 (Wordファイル)(21KB)

05R02指標【主幹教諭】R2暫定版 (Wordファイル)(20KB)

06R02指標【指導教諭】R2暫定版 (Wordファイル)(20KB)

07R02指標【教諭・講師】R2暫定版 (Wordファイル)(26KB)

08R02指標【養護教諭】R2暫定版 (Wordファイル)(26KB)

09R02指標【栄養教諭】R2暫定版 (Wordファイル)(25KB)

10R2広島県教職員研修体系 (Excelファイル)(30KB)

 

 

 

 

 

 

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