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瀬戸川流域における治水対策について ~報告書~

印刷用ページを表示する掲載日2016年11月18日

1 要旨

平成28年6月22日から23日にかけての梅雨前線豪雨による瀬戸川流域の浸水被害について,「瀬戸川流域における治水対策検討会」を設置し,これまで3回の検討会開催を経て,治水対策をとりまとめました。

2 被災原因

平成28年6月22日から23日にかけて,瀬戸川流域ではおおむね20年に1度の降雨に相当する24時間雨量154mmの記録的な豪雨が発生しました。
瀬戸川・猪之子川や福川などにおいては,各河川の流下能力を超える降雨により河川の水位が上昇し,越水・破堤により大規模な浸水被害となりました。

3 治水対策の概要

(1)瀬戸川流域の治水対策は,平成15年に策定した河川整備計画(瀬戸川河川改修,福川排水機場整備)を着実に進め,流域の治水安全度の向上を図ることを基本とします。
(2)(1)が完成するまでには時間を要することから,平成28年6月23日出水の再度災害防止を図るため,次期出水期(平成29年6月)までに実施可能な短期的な取組と,完成までに時間を要する中長期的な取組として整理し,国・県・福山市などが連携して計画的に対策を推進します。
主な対策と効果

項目

内容

効果

短期

河床掘削を先行実施

瀬戸川河川改修のうち河床掘削を先行実施

【瀬戸川・猪之子川】6月23日出水に対応する流下能力の確保,越水による浸水被害を防止

【福川】洪水時の樋門閉鎖時間の短縮による浸水被害の軽減

総合的な内水排除対策

福川流域の内水シミュレーションを行い,各施設整備効果を定量的に把握

【福川】排水機場の規模の検証

各施設の効率的・効果的な運用による被害軽減

水位計の設置

福川に水位計を設置し,避難及び排水機場の操作に係る水位情報を提供

【福川】避難誘導体制の強化及び排水機場の操作性向上

防災情報の提供

浸水実績,浸水想定区域図,河川水位情報などに関する防災情報の提供を強化

【各河川】地域住民の防災意識向上,避難誘導体制の強化

地域との連携

自主防災組織の活動支援,防災マップの作成支援,避難マニュアルの作成支援

重点監視区間の指定

浸透や侵食により破堤の危険性がある区間については,重点的な監視を実施

【瀬戸川・猪之子川】出水時の堤防異常の早期発見,円滑な水防活動に貢献

中長期

河道の整備

瀬戸川河川改修を推進

(河川整備計画)

【瀬戸川・猪之子川】1/30年確率降雨に対応する流下能力の確保,浸水被害の防止

堤防の質的整備

猪之子川,瀬戸川の堤防の質的整備(浸透対策)を実施

【瀬戸川・猪之子川】洪水時の流水の浸透による堤防裏法面崩壊や破堤の防止

排水機場の整備

福川の排水機場整備を実施

(河川整備計画)

【福川】6月23日出水に対応するポンプ能力の確保,家屋浸水被害の防止

4 報告書

報告書は以下からダウンロードのうえ,ご覧いただけます。

5 今後の予定

検討会で取りまとめた今後の行程表(ロードマップ)に基づき,各関係機関が取組を進め,定期的(毎年出水期前)にフォローアップを行って,対策案の検討状況や実施状況を確認します。

6 関連情報

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