洪水時の避難指示等の発令判断の目安となる基準水位について
近年,局所的な豪雨などにより全国で大規模な水害が発生しており,洪水時の被害を最小限にするために,平時より住んでいる地域の水害リスクを認識しておくことや,防災情報・気象情報などの意味をしっかりと理解しておくことが重要となっています。
広島県では,洪水被害を防止・軽減するために河川改修を進めるとともに,洪水時の迅速な避難を確保するために,県管理河川のうち,洪水予報河川※1・水位周知河川※2の61河川86水位観測所で『市町が避難勧告等の発令判断の目安となる水位(基準水位)』を定め,その水位到達情報を提供しています。
基準水位は,各水位観測所の受け持ち区間のうち,最も早く浸水被害が発生する地点(危険箇所)において,水位上昇速度と避難に要する時間(リードタイム)を考慮し設定しています※3。
各基準水位の持つ意味や危険箇所を事前に確認していただき,洪水時の水防活動や避難行動に活用してください。
- ※1:洪水予報河川:流域面積が大きい河川で洪水により相当な損害を生ずる恐れがあるものとして知事が指定した河川のことです。
- ※2:水位周知河川:洪水により相当な損害を生ずる恐れがあるものとして知事が指定した河川のことです。
- ※3:実際には想定よりも早く水位が上昇することもあるため,早めの避難を心がけましょう。
基準水位とは
- 洪水に係る避難勧告などの発令判断の目安となる水位のことを基準水位といいます。
- 基準水位には「氾濫危険水位」,「避難判断水位」,「氾濫注意水位」,「水防団待機水位(水防警報河川※4のみ)」があります。
- 氾濫危険水位:市町の避難勧告等の発令判断の目安となる水位で住民の避難判断の参考になる水位
- 避難判断水位:市町の避難準備情報等の発令判断の目安となる水位で住民の氾濫に関する情報への注意喚起(要配慮者等避難に時間がかかる方の避難判断の参考になる水位)
- 氾濫注意水位:水防団の出動の目安となる水位
- 水防団待機水位:水防団が水防活動の準備を始める目安となる水位
- 基準水位は,各水位観測所の受け持ち区間のうち,最も早く浸水被害が発生する地点(危険箇所)で決まっています。
- 基準水位は,河川が溢れはじめるまでに避難が完了できるよう,避難に要する時間(リードタイム)などを考慮して設定しています。

- ※4:水防警報河川:国民経済上重大な損害を生ずるおそれがあると認めて知事が指定した河川のことです。
水位観測所ごとの基準水位
各水位観測所における基準水位は次のPDFをご覧ください。
洪水への備え
各水位観測所の受け持ち区間における,避難のタイミングや危険箇所・河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域について,広島県河川防災情報システムから確認することができます。
- 「観測情報」からお住まいの地域を選択し,「水位」のページに進んでください。

平素より,住んでいる地域の水害リスクや危険を知らせる防災情報などの意味を事前に確認し,災害へ備えましょう。また,市町が発表する情報のほか、周囲の状況にも注意し、危険を感じたら自主的に避難しましょう。
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