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第3章 4.水環境の整備と水文化の育成

印刷用ページを表示する掲載日2011年12月1日

水環境の保全とかん養

  今後、安定的で良質な水環境を確保するため、水源林の造成など、森林の適切な整備や中山間地域の水田(棚田)の有する機能を維持・向上する必要があります。

1.森林の育成保全の推進

  •  森林を育成保全することにより、水源かん養機能等の向上に努めます。

2.中山間地域水田保全の推進

  • 中山間地域の水田を保全・形成することにより、水源かん養機能等の向上に努めます。

3.緑化意識の高揚

  • 森林及び緑を守り育てるという意識の啓発を図る各種イベントの開催や、緑の募金の実施の他、森林ボランティアの活動への支援等により、水源地域における森林づくりの気運の高揚を図ります。

水辺空間の整備

  近年、水辺空間が人々の生活に「うるおい」や「やすらぎ」を与えるものとして、その重要性が再認識されています。
  今後は、水辺空間が人々に憩いを提供する貴重な空間として整備を進めるものとします。

1.水辺空間の整備

  • 河川の水量及び水質、河川空間等に関する河川環境の適正な管理の観点から、良好な河川環境の整備・誘導を行うために、河川環境管理基本計画を今後も随時策定していきます。
      また、河川整備計画の策定にあたっても、上記計画と整合を図りながら、水辺空間や水量の確保に配慮します。

水文化の育成

  人と川との関わりをさらに強めたり、水文化の育成や継承あるいは、新たな創造のため、次のような施策を実施していきます。

1.水辺の楽校プロジェクトの推進

  • 人々の身近に存在している河川は、人々の感受性や情緒等を育む環境教育実践の場として優れたものです。
      このため地元住民やボランテイア団体等の人々と協力しながら、川を生かした環境教育の一環として、河川における子供たちの体験活動の充実を図っていくものとします。

2.「子供の水辺」再発見プロジェクトの推進

  • 子供たちが川を利用したり、河川における子供たちの体験活動の充実を図るために建設省、文部省及び環境庁が共同し、「子供の水辺」再発見プロジェクトを実施しており、広島県においてもこれを推進することとします。

水を通じた地域連携の推進

  地域間や流域内上下流の理解・協力を深めるため、次のような施策を実施していきます。

1.上下流の交流

  • 同一流域に住む人々が広域的に連携し、上下流一体となって交流を深め、自然、歴史、文化を共有した地域づくり、川づくりに一致協力し、川を後世に引き継げるよう「流域首長会議」(流域サミット)を開催します。また、これを受け、交流活動、水質保全、自然環境保全、普及啓発活動に関する事業の展開や情報交換の場として流域振興交流会議を積極的に行います。
      太田川水系では「太田川サミット」及び「太田川流域振興会議」が開かれ、様々なイベント等が盛んに行われています。
      また、江の川水系では文化圏会議の中で流域サミットをはじめとする各種の活動が行われています。さらに、パソコン通信やバーチャル流域総合開発事務所研究所も開設されていることから、今後もこのような上下流の交流に繋がるような活動に対して、支援協力していきます。

2.地域間交流の推進

  • 江の川(土師ダム)から広島地域への域外分流、あるいは広島水道事業により太田川の水が竹原市や安芸津町さらには大崎町等の島しょ部への送水など、流域を越えた水供給が行われており、今後さらに広域的な水融通が求められます。
      従って、流域、地域間の交流や情報交換により相互理解や協力しあえるような体制の整備を行います。

3.水源地域の活性化

  • 近年のアウトドアブームにも見られるように、ボートやカヌー、あるいは、魚つりはもちろんのこと、河岸での散策、キャンプといった水と触れあうことが人々の娯楽、レクリエーション行動として定着しつつあり、県民からもこれらレクリエーション施設に対するニーズが高まっています。
      また、水源地域においては過疎化の進んでいる地域が多く、これらの地域では、人口流出の防止、地場産業の活性化に向け、各種施策を打ち出しています。
      従って、産業の育成、雇用創出など地域の活性化に役立つ水辺を利活用した施策の検討を進め、併せて水面や湖面及びその周辺を整備していくこととします。

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