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油木大橋(ゆきおおはし)

印刷用ページを表示する掲載日2015年3月11日

油木大橋

諸元

路線一般国道182号
所在地神石郡神石高原町油木
完成昭和58年8月
橋長125.0m
最大支間長48.0m
設計荷重1等橋 TL-20
上部工形式3径間連続鋼箱桁橋
桁高2.4m
有効幅員9.25m
車道幅員6.0m
歩道幅員2.0m
管理者広島県

悪条件を克服したループ道路と油木大橋

 一般国道182号は,広島県東部を南北に横断する,最短経路の幹線道路である。

 このうち約8kmの未改良区間は,顕著な分離面を有する粘板岩・安山岩が介在し,その上層を第三紀備北層群と呼ばれる崖錐層が堆積する地質であり,付近で大規模地滑りが発生するなど,特に交通の支障となる区間であった。

 この付近の地形は,台地の中を急峻なV字谷が蛇行するように通っており,現道は谷沿いの山腹斜面を縫うように,標高差約200mの谷底へ下っている。

 この標高差を克服し,かつ,備北層群の切土を極力減らし長大法面をできるだけ避けることに留意した結果,ループ構造の道路とすることとなり,その一部を構成する橋梁が油木大橋である。

 油木大橋は,曲線半径が65mときつく,架設にあたり急斜面へのベント設置が困難であったため,エレクションガーダーとトラッククレーン併用しての架設となったが,3径間の箱桁を12のブロックに分割して架設するという難易度の高い施工となった。

 地質の悪条件に対し,地山の改変を抑え,景観も損なうことなく完成させたバイパスは,民生の安定と経済の活性化による地域発展に,大きな事業効果を発揮するのであった。

受賞履歴

  • 昭和58年度全建賞(道路部門)

位置図

 

アクセス情報

お車

  • 中国縦貫自動車道東城ICより,約14km,約25分
  • 山陽自動車道福山東ICより,約41km,約75分

 

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