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櫻橋(さくらばし)

印刷用ページを表示する掲載日2015年3月11日
櫻橋 

諸元

路線帝釈峡探勝遊歩道
所在地神石郡神石高原町(帝釈川ダム)
完成昭和11年
橋長69.85m
最大支間長62.04m
上部工形式中路式2ヒンジブレースドリブアーチ橋
アーチライズ12.0m
有効幅員3.6m

 名勝・帝釈峡を彩る真紅のアーチ橋

 広島県北東部の帝釈峡は,帝釈川の浸食によってつくられた,カルスト地形の大渓谷である。その断崖絶壁とともに,夏は新緑,秋は紅葉,さらには冬の雪景色と,四季折々に移ろう自然景観はまさに麗観と呼ぶにふさわしく,長門狭・豪渓・寝覚の床・御嶽昇仙峡とも並ぶとされ「日本五大名峡」の一つと称えられている。

 また,大正12年には「帝釈川の谷」として「嚴島」とともに広島県では初めてとなる名勝の指定を受け,地理的・文化的な価値がどれほど貴重であるかを計り知ることができよう。

 一方,大正12年には当時の急速な電力需要に対応するため,帝釈川を堰き止めて建設中であった帝釈川ダムが完成し,ダム湖である神龍湖が造り出した景観も相まって,帝釈峡の魅力をより引き立てることとなったのである。

 このダムの建設に情熱を燃やした速水太郎翁は,名勝となった帝釈峡を広く世間に紹介するため,遊覧道路の整備や湖面を巡る遊覧船の運航のための会社を起こし,その一環として櫻橋も建設されたのである。

 立つ位置によって様々な表情を見せる美しい中路式ブレースドリブアーチ橋は,建設から80年近く経過した現在でも帝釈峡探勝歩道の一部として使用されており,平成23年には国の登録有形文化財の指定を受けている。

 位置図

アクセス情報

お車

  • 中国縦貫自動車道東城ICより,約8km,約15分

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