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旭橋(あさひばし)

印刷用ページを表示する掲載日2015年3月11日
旭橋

諸元

路線一般国道2号
所在地広島市西区南観音~広島市西区庚午北(太田川放水路)
完成昭和35年3月21日(供用開始)
橋長287.0m
最大支間長102.0m
設計荷重1等橋 TL-20
上部工形式3径間鋼ローゼ橋
アーチライズ15.0m
有効幅員17.5m
車道幅員11.3m
歩道幅員6.2m
管理者国土交通省

広島の西の玄関を彩る3連アーチ

 旭橋は,広島市を南流する太田川の放水路開削工事に伴い,木造旧橋の架け替えと,自動車交通の増加著しい国道2号の橋梁整備を目的に新設された。

 架橋地点は,広島市中心部へ至る「西の玄関」にあたるため,構造的にはもちろんのこと,美観的にも検討がなされた結果,3径間鋼ローゼ橋が採用された。

 上部工では,従来の慣習であった主構造部の補剛材を外面に設けず,アーチ部・桁部ともにボックス構造の内側に配置し,骨組部材も溶接による一体構造の部材とするなど,当時としては斬新な構造としたことで,凹凸感の少ないスッキリとした外観を実現している。

 下部工では,広島市内特有のデルタ地帯であり,約30mの深さまでは橋脚基礎地盤として不適当であったことから,検討の結果,中四国地方の直轄工事では初めてとなる,ニューマチックケーソンを採用した。

 美観的要素には細部にまでこだわった橋梁であり,橋脚躯体の構造や塗装,付属施設に至るまで,これまでにない豪華な佇まいとなった旭橋は,鋼ローゼ道路橋としては建設当時世界最大級の偉容を誇り,広島の西の一角を華やかに彩る存在であったのである。

受賞履歴

  • 昭和34年度全建賞(道路部門)

位置図

アクセス情報

バス

  • JR広島駅より広電バスにて,3号線観音マリーナホップ行き「旭橋入口」バス停下車,徒歩500m

お車

  • 山陽自動車道広島ICより,約12km,約25分

 

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