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卓越した技能者表彰(厚生労働大臣表彰「現代の名工」)

印刷用ページを表示する掲載日2025年11月10日

卓越した技能者表彰(厚生労働大臣表彰「現代の名工」)

​ この表彰は、卓越した技能者を表彰することにより、広く社会一般 に技能尊重の気風を浸透させ、
もって技能者の地位及び技能水準の向上を図るとともに、青少年がその適性に応じ、誇りと希望を持って
技能労働者となり、その職業に精進する気運を高めることを目的としています。

令和7年度受賞者

 
職種名 氏名 所属名 技能功績の概要
NCフライス盤工 田村 憲一 株式会社ミツトヨ  機械加工分野において、卓越した工作機械全般の知識、技術、技能を有し、製品部品の要となる金型加工の高速・高精度化への取り組みに大いに貢献。技能検定委員(機械加工職種)としても長年勤め、令和5年には15年勤続者として技能検定関係功労者の表彰を受けている。また、あくなき探究心を持ち、加工方法等研究を続け、技術は惜しみなく全社へ横展開するなど、業務の中でも後進の技能向上のため熱意を持ち指導、育成を行っている。
NC旋盤工 坂本 尚規 三菱重工コンプレッサ株式会社  長年、タービン及びコンプレッサの部品加工に従事し、特に旋盤を用いた精密加工において優れた技術を有している。大型タービンロータの加工においても卓越した技能を持ち、熟練した技術を駆使して製品の品質向上に貢献している。自身の研鑽はもちろんのこと、技能伝承にも力を注いでいる。技能検定(特級)を取得しており、技能検定委員としての経験も持つ。また、ОJTに加え、要領書の作成を通じて後進育成にも取り組んでいる。海外拠点においては現地スタッフへの指導も行ってきた。
産業用機械修理工 山村 正司 独立行政法人造幣局 広島支局  設備保全に関する深い経験と知識に基づき、貨幣製造設備の構造や特性を理解したうえで、微妙な挙動変化を見極め、設備の故障防止を図る等、優れた技能を有している。特に、鋳塊切断機においては、ギヤケース表面の微妙な温度変化に着目し、モーター電流値との相関をグラフ化して操作盤に表示、稼働状況を可視化することで、安定稼働に大きく貢献した。また、機械保全技能士(機械系)として有する知識や技能を若手職員に伝授し、技能士資格の取得を促すなど、後進育成にも尽力している。
西洋料理調理人 中山 孝雄 ル・ミロワール  独自の見解に基づき、トラディショナルなレシピを新たな解釈で再構築し、料理を完成させる技術に長けている。特に瀬戸内の魚介を熟知しており、その優れた技術で素材のうま味を引き出し、地魚が主役となる一皿へと仕上げる。また、10年以上続いている広島県主催のひろしまシェフ・コンクールにも早期から尽力し、後進の育成にも大きく貢献している。

卓越した技能者表彰 制度概要

 
表彰の時期及び方法  表彰は、厚生労働大臣が毎年11月、おおむね150名の被表彰者に表彰状、
卓越技能章(楯及び徽章)及び褒章金を授与して行われる。
被表彰者の決定
及び選考基準
 被表彰者は、都道府県知事、全国的規模の事業主団体、その他一般から推薦のあった者で次の各号のすべてに該当する者のうちから、厚生労働大臣が技能者
表彰審査委員の意見を聞いて決定される。
 1 きわめて優れた技能を有する者
 2 現に表彰に係る技能を有する職業に従事している者
 3 技能を通じて労働者の福祉の増進、産業の発展に寄与した者
 4 他の技能者の模範と認められる者

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