広島県地域保健対策協議会医薬品の適正使用検討特別委員会の取組~おくすり相談シートについて~
おくすり相談シート~薬局と他職種連携~
1 概要
広島県地域保健対策協議会(以下「地対協」という。)医薬品の適正使用検討特別委員会では、平成29年度からポリファーマシーをテーマとして調査・検討を行ってきました。その中で、患者さんに係る事業所などから薬局へ、患者さんの服用する医薬品について相談できる「おくすり相談シート」を作成しました。
2 おくすり相談シートとは ~薬局と他職種の連携~
医薬品については、薬局や薬剤師が専門的にかかわることができます。「おくすり相談シート」は地域包括ケアシステムの中で、様々な業種の方が、患者さんが使用している医薬品について、困ったことがあるときに、薬局に対して気軽に相談できるツールとして作成されました。
※薬局によってはこの方法ではない連携体制をとっているところもあります。相談する薬局に御確認ください。
- 使用方法
1 患者さんに薬局へ相談することについて同意を得てください。
2 医薬品について、困っている内容にチェックを入れる、又は記載してください。
3 相談したい薬局(患者さんが通っている薬局など)にFaxなどで送付してください。
4 薬局が対応などを検討し、必要に応じて医療機関に情報提供などを行い、後日結果をフィードバックします。※薬局から患者の状況などについて電話などでお尋ねする可能性があります。 - おくすり相談シートのデータはこちら
チェック方式(よくある相談項目を事前に記載)で使用したい場合はパターン1を使用してみてください。
おくすり相談シート パターン1 (Wordファイル)(19KB) (PDFファイル)(101KB)
ある程度自由に記載を行って使用したい場合はパターン2を使用してみてください。
おくすり相談シート パターン2 (Wordファイル)(18KB) (PDFファイル)(101KB)
3 作成までの経緯
日本では、少子高齢化が進んでおり、この問題は、広島県においても例外ではありません。高齢者が増えていく中、住み慣れた地域内で必要なサービスが提供され、みんなが住み慣れた地域で生涯過ごしていける「地域包括ケアシステム」の構築が求められています。
この「地域包括ケアシステム」では、様々な職種が協力し、その地域の住民の健康を支えていく必要があります。地域住民の健康を支えていくうえで、医薬品に関する問題も発生します。近年、高齢者の多剤投与による有害事象の発生や、アドヒアランスの低下などの問題が発生しており、この多剤投与に起因する問題を「ポリファーマシー」と表現します。このポリファーマシーの問題についても、「地域包括ケアシステム」の中で、様々な職種が協力することで解決していく必要があります。
その連携の1つの手段として作成しました。
4 地対協での活動について
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