医療機能の内容確認票(脳卒中)
印刷用ページを表示する掲載日2023年11月6日
区分 | 医 療 機 能 の 内 容 | |||
予 防 | 発症予防の機能 | |||
- | 診療ガイドラインに則した診療を実施している | |||
(1) | 高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動、喫煙、過度の飲酒等の基礎疾患及び危険因子の管理が可能である | |||
(2) | 突然の症状出現時における対応について、本人及び家族等患者の周囲にいる者に対する教育、啓発を実施している | |||
(3) | 突然の症状出現時に、急性期医療を担う医療機関への受療勧奨について指示している | |||
急性期 | 救急医療の機能(救命救急センターを有する病院、脳卒中の専用病室を有する病院、急性期の血管内治療が実施可能な病院、脳卒中に対する急性期の専門的医療を担う病院又は有床診療所等) | |||
- | 診療ガイドラインに則した診療を実施している | |||
- | 24時間体制で診療を実施している。単一の医療機関で24時間体制を確保することが困難な場合には、地域における複数の医療機関が連携して、24時間体制を確保している | |||
(1) | 血液検査や画像検査(エックス線検査、CT、MRI、超音波検査)等の必要な検査が実施可能である | |||
(2) | 脳卒中が疑われる患者に対して、専門的診療が24時間実施可能である(画像伝送等の遠隔診断に基づく治療を含む。) | |||
(3) | 脳卒中標準スケールなどを用いた客観的な神経学的評価が実施可能である(遠隔診療を用いた補助を含む。) | |||
(4) | 適応のある脳梗塞症例に対し、来院後1時間以内(発症後4.5時間以内)に組織プラスミノゲン・アクチベータ(t-PA)の静脈内投与による血栓溶解療法が確実に実施可能である(医療機関が単独でt-PAを実施できない場合には、遠隔画像診断等を用いた診断の補助に基づく実施を含む。) | 組織プラスミノゲン・アクチベータ(t-PA)の静脈内投与による血栓溶解療法が確実に実施可能である | ||
単独でt-PAを実施できない場合には、遠隔画像診断等を用いた診断の補助に基づく実施が可能である | ||||
(5) | 適応のある脳卒中症例に対し、外科手術や脳血管内手術が、来院後速やかに実施可能又は、実施可能な医療機関との連携体制がとれている | 外科手術について連携体制が取れている | ||
脳血管内手術について連携体制が取れている | ||||
(6) | 呼吸、循環、栄養等の全身管理、及び感染症や深部静脈血栓症等の合併症に対する診療が可能である | |||
(7) | 合併症の中でも、特に誤嚥性肺炎の予防のために、口腔管理を実施する病院内の歯科や歯科医療機関を含め、多職種間で連携して対策を図る | 院内で連携している | ||
院外の関係者と連携している | ||||
(8) | リスク管理のもとに早期座位・立位、関節可動域訓練、摂食・嚥下訓練、装具を用いた早期歩行訓練、セルフケア訓練等のリハビリテーションが実施可能である | |||
(9) | 個々の患者の神経症状等の程度に基づき、回復期リハビリテーションの適応を検討している | |||
(10) | 回復期(あるいは維持期)の医療機関等と診療情報やリハビリテーションを含む治療計画を共有するなどして連携している | |||
(11) | 回復期(あるいは維持期)に、重度の後遺症等により自宅への退院が容易でない患者を受け入れる医療施設や介護施設等と連携し、その調整を行っている | |||
(12) | 脳卒中疑いで救急搬送された患者について、その最終判断を救急隊に情報提供している | |||
回復期 | 身体機能を回復させるリハビリテーションを実施する機能(リハビリテーションを専門とする病院又は診療所、回復期リハビリテーション病棟を有する病院等) | |||
- | 診療ガイドラインに則した診療を実施している | |||
(1) | 再発予防の治療(抗血小板療法、抗凝固療法等)、基礎疾患・危険因子の管理、及び抑うつ状態や認知症などの脳卒中後の様々な合併症への対応が可能である | |||
(2) | 失語、高次脳機能障害(記憶障害、注意障害等)、嚥下障害、歩行障害などの機能障害の改善及びADLの向上を目的とした、理学療法、作業療法、言語聴覚療法等のリハビリテーションが専門医療スタッフにより集中的に実施可能である | |||
(3) | 合併症の中でも、特に誤嚥性肺炎の予防のために、口腔管理を実施する病院内の歯科や歯科医療機関を含め、多職種間で連携して対策を図っている | |||
(4) | 急性期の医療機関及び維持期の医療機関等と診療情報やリハビリテーションを含む治療計画を共有するなどして連携している | |||
(5) | 再発が疑われる場合には急性期の医療機関と連携すること等により、患者の病態を適切に評価している | |||
維持期 | 日常生活への復帰及び日常生活維持のためのリハビリテーションを実施する機能 (介護老人保健施設、介護保険によるリハビリテーションを行う病院又は診療所等) |
|||
- | 診療ガイドラインに則した診療を実施している | |||
(1) | 再発予防の治療、基礎疾患・危険因子の管理、抑うつ状態への対応等が可能である | |||
(2) | 生活機能の維持及び向上のためのリハビリテーション(訪問及び通所リハビリテーションを含む)が実施可能である | |||
(3) | 合併症の中でも、特に誤嚥性肺炎の予防のために、口腔管理を実施する病院内の歯科や歯科医療機関等を含め、多職種間で連携して対策を図っている | |||
(4) | 介護支援専門員が、自立生活又は在宅療養を支援するための居宅介護サービスを調整している | 院内の介護支援専門員が実施している | ||
院外の介護支援専門員が実施している | ||||
(5) | 回復期あるいは急性期の医療機関等と、診療情報やリハビリテーションを含む治療計画を共有するなどして連携している | |||
(6) | 合併症発症時や脳卒中の再発時に、患者の状態に応じた適切な医療を提供できる医療機関と連携している |