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令和7年度臓器移植等推進功労者知事感謝状贈呈式を行いました

印刷用ページを表示する掲載日2025年11月4日

要旨

臓器移植及び造血幹細胞移植の推進や普及啓発についての功績が顕著である者(団体)に対して感謝状を贈呈し、その労苦に報いるとともに、移植医療関係者の士気の高揚を図ることにより、移植医療のより一層の推進を図る。

贈呈日

令和7年10月30日(木曜日)

贈呈者(敬称略)

 

令和7年度臓器移植等推進功労者(個人)

区分

氏 名

職 種

選 考 理 由 等

臓器提供協力 本明 慈彦 医師

〇 平成26年より広島大学病院にて消化器外科・移植外科の臨床経験を積んだ後、大学院では免疫学的視点からの肝癌治療に関する基礎研究に加え、肝切除における許容切除率の定量化に関する研究に従事し、令和2年に博士号を取得した。大学院修了後は臨床に復帰し、広島市立北部医療センター安佐市民病院にて肝胆膵外科領域における癌治療に従事。

〇 令和5年に広島大学病院へ再赴任してからは、生体肝移植の技術を応用した体外肝切除および自己移植をはじめとする高難度肝切除術式における肝虚血再灌流障害に着目した研究に取り組み、肝移植医療への応用も視野に入れている。

〇 これまでに39例の肝移植手術に携わり、現在は脳死ドナーからのグラフト摘出手術に主要メンバーとして参画し、腎移植および膵移植においても手術ならびに周術期管理に従事している。また、生体ドナーの適応評価や術後ケアを含む診療を担い、安全かつ適正な移植医療体制の構築に注力するとともに、地域医療支援講座において移植医療の普及にも尽力していることから、県内における臓器移植医療の発展に多大なる貢献をしているといえる。

造血幹細胞移植推進活動

藤代 晃子

看護師

〇 平成15年から移植病棟である先進治療病棟の看護師として、多くの移植患者の看護を実践してきた。平成17年12月には、日本静脈経腸栄養学会(現:日本栄養治療学会)において移植患者の栄養サポートに関する研究発表を行っており、移植医療に係る看護に貢献してきた。

〇 令和5年からは、広島大学病院先進治療病棟の看護師長として、多数の若手看護師を日本造血・免疫細胞療法学会の定めるクリニカルラダーに準拠した教育で育成し、院内における移植看護技術の向上に著しく貢献した。

〇 また、最先端の細胞治療であるキメラ抗原受容体T細胞が、広島大学病院において広島県で初めて導入された際にも、新たに導入される製剤に対して、安全かつ円滑に医療を提供できるよう看護体制整備に尽力したことから、県内における造血幹細胞移植の推進に多大な貢献をしているといえる。

田中 真理 医師

〇 平成27年から2年間、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)小児科にて、原発性免疫不全症を中心とした希少難治性疾患に対する造血幹細胞移植に携わり、専門的な移植医療の経験を積んだ。

〇 令和4年度からは広島大学病院小児科において、年間5~10例の造血幹細胞移植を担当しており、希少な免疫不全症の患者に対しても、主治医として最前線で治療にあたっている。

〇 また、広島大学病院においては、年間約10例の骨髄採取が行われているなかで、骨髄採取医師としても貢献していることから、県内における造血幹細胞移植の推進に多大な貢献をしているといえる。

普及啓発活動

藤本 佳孝

〇 高校を卒業後アメリカに渡ってフラワーデザインを学び、その後数々の賞を受賞された。平成11年には、フジテレビフラワーネット全国大会において2年連続優勝、平成12年には世界大会において日本代表として選出された。しかし、世界大会を6か月後に控えたある日、「円錐角膜」と診断された。当時はレーシック手術により大会へ出場したが、数年後再び見えにくい状態となり、角膜移植の手術を決断することとなった。

〇 自身の経験をきっかけとして、令和3年から献眼の啓発を行っている地域のライオンズクラブや、協力団体からの依頼を受け、「見えることの喜び」、「献眼の必要性」を目的とした講和活動を行っている。講和では、ライフワークであるフラワーアレンジメントを実演しながら、かつて遠近感がつかめず、花の色やアレジメントのバランスすら取れなかった当時の不自由さ、そして角膜移植によって視界が取り戻された後の変化を、「見せる講和」として伝えている。

〇 その講和は参加者に深い感動を与え、同時に移植医療と献眼の重要性を強く訴えるものとなっている。これまでの活動が果たしてきた功績は非常に大きく、今後の啓発活動においても重要な存在として期待されていることから、県民意識の向上に顕著な功績があったといえる。

 

 

贈呈式の様子

記念写真

贈呈要領・贈呈基準

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