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よくある質問(水質・土壌・地下水汚染)

印刷用ページを表示する掲載日2012年3月26日

水質・土壌・地下水汚染

水質

 安芸高田市には,中国太郎の異名をもつ江の川という宝があります。江の川は,北広島町大朝を源に中国山地を貫流し島根県江津市へと流れています。土師ダムができて,40年になります。ダムで取水した水は,広島市や島しょ部へと送水されています。
 以前は江の川で泳げた時代がありましたが,今は泳ぐ人はいません。川底は,汚泥でズルズルになり川の宝である鮎などの魚の漁獲は激減しています。原因は,森林の荒廃,ダム築造による下流への補給土砂の遮断,圃場整備による濁水を一度に流す工法採用,公共下水からの放流などいろいろあると,考えられます。
 この結果,人は,川から足が遠のいています。洪水からの生活防御や生活水の確保も欠かせませんが,河川の普段の底質,水質保持も欠かせません。
 聞くところによると,川から流れ込む海においても,汚泥による硫化水素の発生であさりや牡蠣が瀕死の状態と漁業関係者からきいております。
 ぜひ,山から海への一環した自然保全に取り組み川の底質改善や海の汚泥改善により魚やあさり,牡蠣がよみがえる政策を実行されることを希望いたします。 

県政提言メール
H22.6

広島県の河川事業等に対し,貴重なご意見をいただきありがとうございます。
ご指摘のとおり,江の川上流には昭和30年代まで,多くのレキ河原が存在し,レキ河原固有の動植物が生息する空間として親しまれていました。その後,中小洪水等の減少等からレキ河原が減少し,樹林地が増加するなど親水性や環境が悪化しています。
平成9年の河川法改正で「河川環境の整備と保全」が明記され,河川管理者には環境への取り組みが強く求められていますが,近年の厳しい財政状況から,広島県の河川事業においては,水の安全・安心への対応を優先しているため,河川環境への投資が困難な状況にあります。
安芸高田市内を流れる江の川については,国土交通省中国地方整備局が管理しており,土師ダムにおいては,付着藻類の剥離更新による魚類等の生息環境の改善,河床に繁茂する水生植物の除去やよどみ水の除去等を目的としてフラッシュ放流が行われています。
また,砂州切り下げによるレキ河原環境の再生により,豊かな自然環境の再現,親しみやすい・近づきやすい水辺への改善に向け,自然再生事業の取組が進められています。
なお,広島県では,太田川水系の京橋川において石炭灰造粒物を用いた河川底質改善の取組を行っており,環境整備が必要な箇所への事業展開に向けた技術の蓄積を進めています。


ご提言いただきました山から海への一貫した自然環境保全の取組は,県としても重要と考えています。
このため,広島県として「瀬戸内海の環境保全に関する広島県計画」を定め,水源林の整備や,河川からの汚染物質の流入の改善,藻場及び干潟の回復などさまざまな取組を進めています。
 瀬戸内海は閉鎖された海域のため,目に見えた水質等の改善は難しいところもありますが,県民の皆さまの御協力をいただき,今後とも環境保全に取り組んで参ります。

<土木局河川課>












環境県民局環境保全課
水環境グループ
082-513-2918

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