公益財団法人JKAの補助事業による研究成果(摩擦かくはん接合技術)
公益財団法人JKA「2022年度公設工業試験研究所等が主体的に取組む共同研究」補助事業により、「摩擦かくはん接合によるアルミ合金部材の二次元接合技術の開発」を実施しました。その研究成果をご紹介します。
1 補助事業の概要
(1) 事業の目的
高い気密性が要求されるパイプと平板のL型継手では、気密性確保の観点から、従来から機械的に締め上げる手法が採られていますが、重量増が問題となっています。この課題を解決するため、摩擦かくはん接合技術を用いたL型継手作製を試みました。
(2) 実施内容
非溶融接合法である摩擦かくはん接合技術を適用を試みました。その結果、今回導入した高速回転ホルダーを用いて、接合時荷重1トン以下で内部欠陥のないアルミ合金製パイプ/平板L型継手の作製が可能となり、重量増の課題を解決することができました。
2 予想される事業実施効果
低荷重での接合技術は、多くの中小企業が有する中・小型のマシニングセンター等の加工機で摩擦かくはん接合の実用化が可能であることを意味しており、今後、今回確立した摩擦かくはん接合技術を広く普及していく予定です。
3 補助事業に係る成果物
添付ファイル (PDFファイル)(493KB)を参照してください。
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