つつが虫病ツツガムシの幼虫(図1)
印刷用ページを表示する掲載日2024年7月16日
ツツガムシの幼虫 (0.2mm~0.3mm)
フトゲツツガムシの幼虫の標本(Leptotrombidium pallidum)
タテツツガムシの幼虫の標本(Leptotrombidium scutellare)
黒布見取り法で採集したタテツツガムシの幼虫 拡大してもよく見えないくらい小さい!
- つつが虫病リケッチアはツツガムシの幼虫によって媒介されます
- ツツガムシの幼虫は秋~初冬に孵化します。地面や地面すれすれの植生の上で吸血源の動物が近くに来るのを待ち伏せして,しがみついたりよじのぼったりします。その後,吸着しやすい場所を探して体表面を移動して吸着し,吸血が終わると脱落します。幼虫が多い場所では何百匹も長靴をよじ登ってくる姿が観察できたりしますが,あまりにも小さいため,それとわかって観察しない限りまず気付きません
- すべてのツツガムシがリケッチアを持っていて有害なわけではありません。リケッチアはこれを体内に持つメス親から卵に移行して子孫に受け継がれるので,同種のツツガムシであってもリケッチアを持つ系統のダニだけが有害ということになります