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ひろしまものづくりデジタルイノベーション創出プログラム

印刷用ページを表示する掲載日2023年4月28日

プログラムの概要

社会のあらゆる領域において,デジタル技術を活用した製品・サービス・システムが次々に誕生し,企画・研究・開発・生産・流通等,企業の活動プロセス全般にわたってデジタル技術の適用が進む,いわゆる「第四次産業革命」が進展する中,地域の産業が今後もグローバルな競争力を確保し,成長・発展していくためには,デジタル技術への対応は喫緊の課題となっています。

この対応のため,県では,平成30年10月に内閣府「地方大学・地域産業創生交付金」の採択を受け,地域の産学金官の連携により策定した「ひろしまものづくりデジタルイノベーション創出事業プログラム」に取り組んでいます。

本プログラムでは,研究・開発・生産・消費/サービスといった,ものづくりのバリューチェーン全体のデジタル化を目指して,当地の強みである「モデルベース開発」という先進的な自動車開発・生産手法と,その産学連携の取組をモデルとした「デジタルイノベーションを担う人づくり」と「産学の創発的研究開発」を推進しています。

この取組の一環として平成31年2月に設立された広島大学デジタルものづくり教育研究センターでは,「モデル」という考え方を共通言語とすることで,大学の基礎研究を企業の商品開発までつなぐ一気通貫型の共同研究開発及び人材育成活動を行い,革新的な材料開発や先進的な制御技術の社会実装を目指しています。

また,令和2年10月に設立された広島大学AI・データイノベーション教育研究センターでは,社会人向けのリカレント・リスキリング教育として,AI関連分野の実践的なデジタル人材育成プログラムを提供するなど,大学の機能・知見を活用しながら,産学官が連携してデジタルイノベーション推進に不可欠なデータサイエンス人材の育成に取り組んでいます。

展開枠の取組

「地方大学・地域産業創生交付金」事業の目指す地域の産業創出・雇用創出,及び特定分野に強みを持つ地方大学づくりをさらに加速・強化・拡大する支援策として,令和5年度より本交付金事業に「展開枠」が新設されました。この度,本県の「ひろしまものづくりデジタルイノベーション創出プログラム」が「展開枠」の対象事業として採択され,令和5年3月29日付けで本採択にかかる事業計画の変更が承認されました。

展開枠では,世界的な潮流であるカーボンニュートラル実現に向けた規制強化に地域一丸となって対応するため,デジタルものづくり教育研究センターで取り組んできたMBR/MBD,データ駆動型スマートシステム及びスマート検査・モニタリングに関する研究開発成果を応用し,今後の自動車産業において重要な電動化対応に貢献する2つの研究プロジェクトに取り組みます。

「スマート蓄電池システム開発プロジェクト」では,世界トップの軽量・コンパクトかつ安全な電池パックの開発及び電池性能最大化,長寿命化,二次利用の拡大を実現する研究開発を実施します。「スマート空調システム開発プロジェクト」では,EV用空調のエネルギー効率(電費)の向上及び人が快適性を感じることができるパーソナルフィットの空調システムを実現する研究開発を実施します。

また,自動車産業において,ソフトウェア領域での競争強化がますます進むことが想定される中,今まで以上に高度なスキルを持つデジタルイノベーション人材が必要とされています。この対応のため,EV関連技術のプロジェクトベースラーニング(PBL)を推進するほか,ソフトウェア技術やコネクテッド技術を強化する人材育成プログラムを提供することにより,高度デジタル人材の育成と定着に取組みます。

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