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核セキュリティシンポジウムひろしま開催結果(概要)

印刷用ページを表示する掲載日2013年9月3日

会場全景の写真
シンポジウム会場

秋山信将教授の写真
秋山信将コーディネーター(一橋大学教授)

パネリストの写真
フロアからの質問に答えるパネリスト

開催日時

平成25(2013)年6月27日(木曜日)15時30分~17時05分

開催場所

広島国際会議場 大会議室「ダリア」(広島市中区)

主催等

スタンフォード大学,一橋大学,国際平和拠点ひろしま構想推進連携事業実行委員会(広島県・広島市)
(共催)国際交流基金日米センター,アメリカ芸術科学アカデミー

テーマ

「核セキュリティの向上と原子力安全」

公開パネルディスカッション

パネリスト

スコット・セーガン氏の写真 

スコット・セーガン氏
スタンフォード大学(米国)
政治学部教授

ローレンス・ウィリアムズ氏の写真 ローレンス・ウィリアムズ氏
元英国首席原子力施設検査官,
セントラル・ランカシャー大学(英国)
計算・工学・物理科学部教授
ロバート・ロスナー氏の写真 ロバート・ロズナー氏
シカゴ大学(米国)
物理学部教授
鈴木達治郎氏の写真 鈴木 達治郎 氏
内閣府原子力委員会委員長代理

コーディネーター

秋山信将氏の写真

秋山 信将 氏
一橋大学国際・公共政策大学院教授

概要

 「国際平和拠点ひろしま構想」の具体化に向けた広島県と広島市との連携事業の一つとして,核セキュリティに関するスタンフォード大学と一橋大学との共同研究の成果を発表するシンポジウムを広島で開催した。

 近年,核テロのリスクが懸念される中,本シンポジウムでは,核セキュリティの向上と原子力安全というテーマで,世界の第一線で活躍されている専門家が広島に集い,4名のパネリストによる発表が行われた。

 発表は,「核セキュリティ(内部脅威の防止と軽減)」,「原子力に関する規制」,「原子力の安全性向上」,「原子力安全と核セキュリティ(福島事故後の改革と課題)」に関する内容で行われた。

 核セキュリティについては,テロ対策強化の必要性が強調され,原子力に関する規制については,規制庁に求められることや事業者との責任分担についての議論が行われた。また,原子力の安全性向上に関する技術と組織の2つの面からのアプローチと事例紹介があり,さらに,日本の福島第一原発事故後の改革と課題については,国民や国際社会に対して,いかに原子力政策の透明性を確保し,規制側,政府の信頼を確立していくか,特にプルトニウムの在庫管理問題などの取り組むべき直面する課題についての議論が展開された。

 参加者の関心も高く,高レベル放射性廃棄物の処分問題における世界各国の状況や,安全基準の固定化に関する課題,また,核抑止論と核不拡散に関する議論とNPDIでの取組,日本の原子力政策に関するものなど多岐にわたって活発な質疑応答,パネルディスカッションが行われた。

パネリスト発表資料(英語)

スコット・セーガン氏資料 (PDFファイル)(1.21MB)
ローレンス・ウィリアムズ氏資料 (PDFファイル)(430KB)
ロバート・ロズナー氏資料 (PDFファイル)(250KB)
鈴木達治郎氏資料 (PDFファイル)(2.45MB)

シンポジウム開催にあたってのアメリカ芸術科学アカデミー(注)及びスタンフォード大学のメッセージ

  アメリカ芸術科学アカデミー及びスタンフォード大学国際安全保障協力センターは,国際交流基金日米センター,一橋大学,及び国際平和拠点ひろしま構想推進連携事業実行委員会と連携し,核セキュリティシンポジウムを広島で開催することを嬉しく思います。世界のどこにいても,「広島」という名前を聞けば,核爆弾がもたらした計り知れない破壊による恐怖と想像を絶する苦しみの記憶が呼び起こされます。しかし,広島は1945年以降の復興によって活気ある街が復活し,今日,核兵器のない世界に向けた希望を導く光として存在しています。

 これまで広島は,核軍縮に向けた取組を推進するとともに,平和構築の拠点としてのグローバルなアイデンティティを表明してきました。例えば,湯崎英彦知事は「国際平和拠点ひろしま構想」という取組に着手し,核兵器のない世界,そして紛争影響地域における平和構築に向けて,広島が世界の平和運動の中心的役割を担うことを目指しています。

 そのような中,広島で開催する今回のシンポジウムでは,日本,米国,英国,インド,豪州,そして原子力開発が進む東南アジア諸国から原子力問題の専門家が集い,核セキュリティの向上と原子力安全について議論します。

 

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