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2025年度 JICA課題別研修「サヘル諸国・周辺国における地方行政能力強化による政府と住民間の信頼醸成」知事表敬訪問

印刷用ページを表示する掲載日2025年9月30日

令和7年9月19日(金曜日)2025 年度 JICA 課題別研修「サヘル諸国・周辺国における地方行政能力強化による政府と住民間の信頼醸成」のために来日したアフリカ サヘル諸国・周辺国(ブルキナファソ、コートジボワール、マリ、モーリタニア、チャド)の幹部地方行政官11名が、湯崎知事を訪問しました。

最初にJICA中国の川本次長から、研修の背景について説明がありました。

JICA中国川本様の挨拶

続いて湯崎知事から広島への原爆投下後、財政難や人材難など様々な困難に直面しながらも、首長の強いリーダーシップや行政官の努力、市民の協力の中で復興を成し遂げることができたこと、現在の広島は「核兵器廃絶への信念」と「復興への確信と未来への希望」の2つのメッセージを持っていることが述べられました。

湯崎知事挨拶

サヘルとは、アラビア語で岸辺を意味する「サーヒル(Sahil)」が語源で,サハラ砂漠の南縁に沿って、大西洋から紅海まで東西に延びる広大な地域のことで、サヘル地域は北のサハラ砂漠より比較的湿潤で、半乾燥草原から灌木の茂るサバナへの移行地帯にあたり基盤は脆弱なものの緑に覆われた土地です。
サヘル諸国では、1990 年代の民主化以降も政変やクーデタが繰り返し発生し、民主主義の定着及びガバナンスの強化が不十分な政治的脆弱性を抱えています。さらに、2010 年代からテロ集団が急速に伸長し、脅威が広く拡散することで地域全体の治安が悪化しています。また、サヘル諸国は、従来から都市部と農村部の開発格差が大きく、特に地方は開発予算に乏しく、地方自治体は複合的な危機に対し、効率的な行政サービスを提供することが困難な状況が続いています。このような状況を前に、住民は国から見捨てられたという感情を抱くとともに、特に若者が暴力的過激主義に傾倒していくなどにより、コミュニティのレジリエンスが弱体化しています。

代表挨拶

訪問団を代表してチャド地方行政・地方分権省総局長ゼナブ・マハマト・アドム氏から、広島での研修に参加できたことに対する謝意、この研修を通じて行政管理能力をさらに強化することができると考えていること、広島で学んだ平和と団結を国で共有したい、今後も広島県と様々な交流ができることを願っていると述べられました。

知事から記念品

湯崎知事から記念品が渡されました。

全員で記念写真

最後に全員で記念撮影を行いました。

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